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オヤジの思ひ出話~第38話「労働組合」

勤めていた会社の労働組合が、私が退職する直前に解散しました。すでに組合員ではなかったので、詳しいいきさつは分かりませんが、執行委員長など役員を経験した者にとっては寂しい思いがしたのです。

私は入社後、10年以上労働組合に加入していませんでした。組合員でなくても不利益を被ることはなく、会社も成長軌道に乗っていた頃だったので、労働組合の存在価値を知る由もなかったのです。

経営者の発言をきっかけに会社存亡の危機を感じた労働組合が、かつてないほど非組合員に加入を呼びかけた時期があり、すでに中堅社員だった私も初めて組合に加入しました。保身の意味もあったのだと思います。

労働組合は単なる親睦団体ではなく、給料や賞与などの賃上げ要求、雇用の確保など「労働者の権利を守る唯一の組織」であり、会社側に様々な提言ができ、物申すことができる団体であると考えていました。

私の場合、上部組織との連絡を担当する執行委員を長く務めたため、自分の会社の中の「狭い視点」だけでなく、より「広い視点」での物の見方を勉強させていただきました。むろん、組合活動にも大いに役立てたのです。

組合を退会したのは管理監督者の立場になったからですが、平社員に降格した時に再加入しようとは思いませんでした。時を経て、労働組合に自分が居る意味が分からなくなってしまったからかもしれませんね(苦笑)

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マイケルオズ@日々挑戦する還暦兄さん(フリーランスライター)
noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!