オヤジの思ひ出話~第24話「自宅待機」
今回の思ひ出話は1年前の話を書きます。2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大で全国一斉に緊急事態宣言が出され、それに伴って企業でも感染防止の徹底とテレワークの推進が図られていました。
在職していた会社の部署も「濃厚接触者を極力減らす」との方針で、2班体制の交替勤務が取り入れられました。2日間出社し、2日間自宅待機(日曜が挟まると3日間)というスケジュールになったのです。
自宅待機中にテレワークができればベストなのですが、営業外勤である私は「お客さんに直接会う」のが仕事ですので、自宅にいたのでは何もできません。事実上の「自宅軟禁状態」になっていました(苦笑)
それまでの30数年間、休みたくても休めないことの方が多かった職場人生だったので、月の半分も自宅に居るというのは初めての経験です。しかも休暇ではないので、仕事の電話が時々入ってきて気が休まりません。
そんなわけで、見事なまでにワーク・ライフ・バランスが崩れ去り、睡眠障害などで「抑うつ状態」になってしまったのです。ひょっとすると、この頃から潜在的に早期退職への思いを膨らませていたのかもしれません。
2班体制では部署の業務に支障が出ることが多くなってしまい、段々となし崩し状態となっていき、わずか2ヵ月で解消されました。お国のお偉いさんはテレワーク推進を軽々しく口にしますが、そう簡単ではないのです!
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