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歴史・人物伝~番外コラム:大河ドラマ「鎌倉殿の13人」頼朝の死で変わる?前半と後半のドラマ
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、ドラマの転換点である源頼朝の死去(26日放送分では落馬して倒れるところまで)を迎えました。放送からちょうど半年、折り返し点に頼朝の死をもってきたのは、さすがは三谷幸喜脚本だと思いました。
ドラマということに着目すれば、ここまでの前半とこれからの後半は大きく様変わりしていくだろうと期待します。前半は、良くも悪くも絶対的かつカリスマ的なリーダーである頼朝を頂点としたストーリーでしたが、そのカリスマが不在となるのです。
跡を継いだ源頼家、3代将軍の源実朝には、頼朝ほどのカリスマ性はなく、御家人たちの合議制による政治が行われていきます。指導的立場の者が多くなればなるほど、権力争いが激しくなるのは今も昔も同じこと。とくに鎌倉時代前半は熾烈でした。
合議制という政治システムの中心的存在となり、御家人たちの権力争いに打ち勝ってきたのが北条氏で、ドラマの主役である北条義時とその息子泰時の時代に、権力構造が確立していきます。もちろん、北条政子の存在も大きかったわけです。
後半のドラマは、今まで以上に主要キャストが次々と姿を消していくことになります。そして最大の注目は後鳥羽上皇の存在。ラストのクライマックスはおそらく承久の変になるでしょうから、それまでにどんなドラマが展開されるか楽しみです。
※このコラムは、noteとブログの共通記事です
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