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10.お金の真理 〜前編〜

お金はあっても幸せになれるわけではないのに
ないと不幸になるものだ。
そう考えると不思議。

世の中にはたくさんの「お金持ち」と呼ばれる人がいる。
その中の一人、与沢翼「お金の真理」を読んだ。

今日はその中から
序章 「欲望の日々」から学んだこと
第一章 お金とは何か
第二章 お金を守る
から刺さった5つのフレーズについて紹介したい。


1.序章 ほどよく幸せであることは最上の幸せ


人は絶頂の渦中にいるときは自分を疑うことができなくなります。今あるものに感謝するなど到底不可能になります。ほどよく幸せであることが最上の幸せであることに気が付けなくなります。
次の欲望が生まれて叶うまで、状況が悪化していると分かっても、しがみつき、逆に最悪の状態まで悪化させてしまうのです。
                          P44より抜粋

今の生活に点数をつけるとしたら何点か。
仮に50点だったとしても、その50点で自分が「満足している状態」だったら、私はそれはそれで構わないと思う。

自分の望む100点の生活を手に入れたとしても、
「今の状態ならもう少しくらい上を目指しても大丈夫だろうな。」という思いが120点、150点、200点、300点・・・の生活を望み
結果的にボーダー以下の30点の生活に転落、という事も充分にあると思うからだ。

「不幸への予防線を張っているだけ」と思われるかもしれないが
本にも書いている通り、人の欲望は無限の為
その欲望に取り込まれすぎては、不幸の予防線を張っている生活どころではなくなると思っている。
決して、良い生活をしたいという思いを否定するではなく
今の生活を一度自分の中で受け入れ、自分なりの心地よい満足地点に足を付けたうえで
更に頑張りたい人は頑張ればよい、という認識だ。

2.序章 腹八分目が最大の幸福地点

腹八分目が最大の幸福地点であるという事です。これ以上やこれ以下はどちらも幸せではないのです。
人は性や食に対して欲を持っています。欲を持っている事自体は全く悪いことではありません。むしろ健全の証です。
欲を持てるのは、生きている証拠、成功の原動力。だからそれを禁止することはありえません。強調したいのは、欲望の暴走を止めろ、という事。
一方で不足しぎるもの、害悪。「ないない」尽くしでは、大きなことを成し遂げることはできません。
                         P66より抜粋

自分の欲が100あるうち、80を満たしてくれる。満足をしつつ、あとの20を満たすために日々頑張る、そんな生活が1番豊かだと思う。

私が感じるのは欲を100を120にするのではなく、
80で満足をしつつ、100を目指す生活だ。

社会人になってから特に思うのが、
お金と時間は掛け算をすると1になる。
というのは、
お金を稼ごうと思うと時間がなくなり、
時間を作ろうと思うと、お金がうまく稼げない。
その按配を80の満足度で探す事が大事だと感じる。

3.第一章 お金は備蓄、備蓄はパワー

お金には3つの機能があるとされます。
1つ目が「価値の保存」、2つ目が「交換」、3つ目が「価値の尺度」。現在、最もお金のイメージをしているのが「価値の尺度」。お金がサービスの値段を表す場面。しかし、お金の機能で大事なのは、「価値の保存」。(松下幸之助のダム経営の講話)
p77-80より抜粋

価値の保存の大切さは、バビロンの本にもあった。

現在のような不確実な時代では、いろいろなことが予測がしづらい。
勤務先が倒産することもある、大きな病気、事故に遭うこともある、
そんな時にある程度助けになるのは「備蓄」なのだ。

また「備蓄」がない事で
労働環境が悪いブラックな会社を永遠に辞めることが出来ない、という事もある。
切りたい人とも切ることができない、そんな事も生まれてしまう。

お金の基本土台が「備蓄」だと感じた。
まずは月収の1/10を貯金することから始めよう。

4.第一章 お金の成る木は移動する

最重要なことは、沈没する船を見極め、もしそれに自分が乗っていたことが判明したのであれば、すぐにそこから下船すること。逆に、これから繁盛していくであろう船を見つけたら、そこへ勇気を持って飛び乗ること。
p98より抜粋

実は自身が転職の際に、意識していたことの一つだ。
以前は金融の会社にいて、転職を決意し他業界へ行こうと思った際
どのような分野がこれから拡がっていくか(どこにお金が集まるか)、どこが衰退するか、を考え他業種への転職をした。

金融の中でも生き残る会社は勿論多くあると思うが、自分のやりたい事、業界の方向、会社の方針、この3つが合致した所に転職をしている。

またこれはお金を「備蓄」した後、「働かせる」(投資をする)部分でも重要に成る。

5.第二章 現金一括で買えないものは すべて身分不相当

分割払いの場合、月3,000円ではなく年36,000円と考えます。住宅ローンも同じ原理のハニートラップです。多くの人は「住宅ローンは固定金利のフラット35がお得!金利が安い」という文句に釣られて、ローンを申し込み月々の負担が少ない長期負債を褒め称えています。
仮に現金一括で買っていたならば、買った時点で所有権はあなたにありますから損切りをしてでも残存価値をすぐ回収できますし、残るのは公開くらいです。
負債や分割を伴って手にしたとすると、それは支払いを終えるまであなたのものではありませんから、売る自由も支払いを止める自由もありません。
これはまさにお金の懲役刑です。
p131-132抜粋

この本の中で1番刺さったフレーズが上記だった。
一括で買えないものはまだ自分が買うべきものではない。
たしかに考えてみたら当たり前の事だが、
「ローン」という便利なものがあるおかげで
世の中のものが何でも買えるように見えてしまう、
いつかの記事に少し買いた資本主義の上手さだなとも感じた。


これを読んで1つ自分に後悔をしている事がある。
自分は実家に住んでおり、車も持っていない。
その点からすると「ローン」という意味での月々の支払いは0だ。

しかし、「携帯料金」はどうだろうか。
たしかに金利は組まれていないものの、大手3社に契約をしている方は、多く36回や48回に分割で携帯本体の料金を払っている。
ちなみに私は48回分割だ。それにした理由は、1年前auからSoftBankに乗り換えをした際
契約2年間使用後、その時の最新機種に携帯本体料金24回分で乗り換えられるためだ。(携帯本体料金を半分払わなくて良いと言う事)
※しかし月390円のオプション。

現在、月1G以下の使用で月6500円という金額を払っている。
格安SIMに乗り換えた場合、本体料金を合わせて約3000-4000円に下がるものの、上記のオプションがある事で歯止めとなっているのだ。

この390円こそが、少しニュアンスは違うものの「金利部分」に近い状態なのではないかと考える。
最終的に携帯本体料金に2年間で約10,000円を上乗せしている計算だ。
且つ、ギガ数も使用していないにも関わらず格安SIMに比べかなり価格は高い。

Appleから新作が出た際に、Apple Storeで新作機種を一括で買い、前の携帯を出し(差額分は支払い)
格安SIMを使っている友人がいるが
最新機種に拘りがある人には、それが1番効率的なのではと考える。

自分が思うに
現在の携帯料金はサブスクとローンの真ん中だ。
今一度、シュミレーションをした上で携帯料金について見直す必要があると考える。


6.まとめ お金の真理 前編

今回は
序章 「欲望の日々」から学んだ事
第1章 お金とは何か?
第2章 お金を守る
までの特に刺さったフレーズ5選をまとめた。

次回は第3章〜第5章まで5選をまとめる。

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