AI活用による尊厳破壊の危機と言語の限界
シンギュラリティのカウントダウン
AIを語る上で必要な通過点がシンギュラリティ(技術的特異点)です。
シンギュラリティとは、人工知能であるAIの能力が人間を超えてしまうという概念になります。
人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル博士らが示しました。
2045年にシンギュラリティに到達するという説が最も有力とされています。
その時まで、そんなに遠い時間ではありません。
人間を超えるAIの何が問題なのか
国内外の研究所から、労働者の仕事の5割以上がAIに奪われるだろうという予測を立て話題となりました。
野村総合研究所 https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2015/151202_1.pdf
人間を超えるAIが量産されれば、仕事を奪われる人達も当然増えるでしょう。 しかし、人間にとって人間以上の存在が実際に現れるというのは、仕事が奪われるだけではない衝撃的なことです。
問題の本質は、人間が人間の尊厳が維持できなくなることにあります。
人を、愛し深く分かってくれる存在は人間でした。 しかし、それがAIに変わられるとしたら、人間にとってAIの方が隣にいてほしい存在になってしまいます。
人間が悩む対象はそれほど多くはありません。また、悩みの解決法も複雑ではありません。
悩みのアルゴリズムをAIが理解してしまえば、相談する相手はAIとなる日も、そんなに遠くではないかもしれません。
人が人を心から求めなくなる未来がやってくるとしたら、人間はその未来に耐えられるでしょうか。
AIの出来ないこと
万能なAIでも出来ないことがあります。
AIはプログラムで動くため、基本的には0と1の二進法言語で構成されています。
そのため、0か1かに明確に判断できることは得意ですが、0でもあり1でもある感覚の理解は出来ません。
例えば、人間はめんどくさい存在でもあり、最も美しい存在でもあるという感覚を理解することは出来ません。
同じように、お互いの距離は遠く離れているのに、心はいつも一緒という感覚も理解できません。
逆に言えば、言語では矛盾しているように表わされる感覚は、人間だからこそ創造することが出来る世界です。
言語の限界
言語の限界もAIの持つ限界と似ています。
言語は、世界を切り取り、組み合わせることで世界を構成していきます。
明確に切り取ることが出来なければ、言語としての機能は果たせず、世界を構成することは出来ません。
つまり、私たちが使っている言語は、人間だからこそ持てる感覚を開放させることを難しくさせています。 それは、分離感覚を前提に世界を構成するためです。
では、すべてがつながっている状態から、あらゆる世界を生み出せる言語は成り立つのでしょうか。
その教育コンテンツの場が「Dignity2.0国際カンファレンス」です。
Dignity2.0国際カンファレンスとは、 尊厳を土台にした持続可能な進化・発展をつくる世界実現のために、「世界基軸教育」を提唱している日本発のムーブメントです。
心未来への出発/シン技術でつくる私の宇宙
日程:2022/10/8(土)-10/10(月)
主催:Dignity2.0国際カンファレンス
URL:https://www.dignity2.org/2022/about/
映像 https://youtu.be/mGPXUf20h18