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【コンサルの功罪】ホントはローテクの方がいい

…「AI」という言葉が独り歩きしている感が否めない…

ひろぴょんは率直にそう感じている。
ひろぴょんが大学生だったころにも「人工知能」という言葉がワーッと流行り、単語だけが独り歩きしていた時期があった。

…まあ、「流行は20年周期」とは言うけれど…

…「AIの仕組み」を分かった上で使ってる人は「少数派」なんだろうな…

そう感じている。

いつの時代もそうなのだが、「流行りのものを商売に取り入れる」のはある意味「商売の基本」というべきものでもあるので、システム構築だとかコンサルティングとか、「AI」を使いましょう、的な話が飛び交っている。

ただ、その一方でひろぴょんが感じるのは、「果たしてクライアントにとってAIソリューションが最適かどうか⁉」という点である。

AIの仕組みが分かっていて、それを活用できるクライアントに対しては「最適なソリューションである可能性が高い」と思うのだが、そうでないクライアントにも「AIでいきましょう」みたいな話になってくると、「いやいや、このクライアントには別のソリューションでないとダメでしょ⁉」と感じるケースが少なくないのだ。

例えば、AIの仕組みを知らなかったり、あるいはAIを使いこなせないクライアントにAIソリューションを適用しても「馴染まない」のだ。

クライアント側も、最初は「これがAIかぁ~」と感慨深げに導入してくれるのだが、蓋を開けて見ると「何が何だか分からない」とか「使いこなせない」とかになって、最後に「あんたが運用してよ」と言ってくるケースが多い。

それを見越して「サポートサービス」を提供するのが「商売のやり方」なのかもしれないが、それって本当にクライアントのためになってるのか、些か疑問を禁じえない自分がいる。

…分かりやすい例えで言うと…
…例えば病院Aと病院Bがあったとして…
…ひろぴょんが風邪をひいて通院したとして…
…病院Aでは「最新の強力な薬」が処方されるが…
…病院Bでは「昔からある弱い薬」を処方するとして…
…「どちらの薬がいいのか」っていう話に似ているな…

…最新の強い薬は「すぐに治るかもしれない」けれど…
…まだ「ジェネリック」は出てない…
…弱い薬は「すぐには治らないかもしれない」けれど…
…「ジェネリック」があるから薬は安い…
…更には「ウィルスが耐性を持ちにくい」のも捨てがたいな…

もちろん、実際の薬の処方は「ケースバイケース」だろうと思うので、それぞれの医師の判断にケチをつけるつもりは毛頭ない。

だが、翻ってAIに話を戻した時に、そのソリューションがクライアントにとって「過剰なソリューション」になってないか⁉そんな疑問を抱くケースが少なくないと感じるのだ。

ひろぴょん自身も過去に「過剰なシステム化」を進めてしまって、クライアントのITスキルでは運用できないようなシステムを構築してしまった苦い経験がある。

…システムを使えない会社に「システム化は流石に無理」だったか…
…やはり「ローテクで業務の見直しを図るべきだった」な…

そうなのだ。

もともと「システムを使えない会社」に対してAIを無理やり入れても「運用できない」のだ。
元々システムを使えない会社が抱えている問題を「システム化で解決できることは稀」なのだ。

何故なら、原因は「システムとは別のところにある」事が殆どだからだ。

なので、クライアントに合った「サイズ感」というか、ソリューションを提供していくのが本当の意味でクライアントのためになるんじゃないか、そう思うのである。

だから、ひろぴょんは「無理に最新のソリューションを提供することはしない」という方針を採っている。

きっと「AI云々じゃないところに原因がある筈」だから。

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