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Right People, Wrong Place
開けっぴろげにしたいのに、全部言ってしまったらあの人を傷つけるかも、この人はだめというかもが心に引っかかって抽象的な表現をしてしまう
部屋の中は見せられるのに心の中は見せられない
泣き顔は見せられるのになぜ泣いているのかは伝えきれない
私の中のナムジュニはそういう存在だった
ポケモンやジブリを愛し、少年のような笑顔を見せるのに
社会的には国の代表とされるグループの通訳も兼ねたリーダーだ
その重圧たるや想像を絶するものだろう
WeverseLIVEや会食でたくさん話してくれるのに
終わった後スッキリ解決!ではなく大丈夫かな?何か悩んでいるのかな?と心配を残すのが彼だ
はっきり答えを提示されたって彼の超人的な頭脳で考え出された哲学が理解できるとは思えないけれど
それだってそれが
今悩んでいる最中なのかもう解決した話なのかくらい教えてくれないと心配で夜も寝られない
そういう心配をさせる人でもあると思ってる
だからこそ目が離せないし、愛おしくもあるのだが…
K-POPアイドルとしてteamとして愛や正義、励ましを歌わなければいけないと10年
自分の心の叫びではなく、コンセプトに合わせた歌詞の作成、プロデュース、作業室にこもっての孤独な作業
こういう姿でなくてはいけないと神聖化され、線をはみ出ただけで叩かれる文化
そういうものに縛られ続けてきたのかもしれない
もう言いたいことがないんだと
普通の青春を味わえないK-POPの世界は正常ではないと泣いたあの日から
普通の青年のように友だちと遊んだり、ふざけあったり、外で自由に動いたり旅行したりそんなことをしたいのだなと感じさせたあの日から
ずっと私は心配していた
ゆんぎさんは普段進行形で話しながらも苦しみや悩みを解決してから対外的に吐露している気がする
ナムジュニは苦しみや悩みの真っ只中でもポロッとこぼしてしまう気がする
舞台の上でも下でも表でも裏でもついてくるカメラ
ARMYとしては
素の彼らや制作過程を見られることを心待ちにし、喜ぶ一方
彼らを愛するものとしては
彼らはいつどこで気を抜いているのだろうと心配する自分の矛盾といつも戦う
念願のソロ活動
Indigoを出したナムジュニはちょっと悲しげに見えた
ソロなのにBTSのRMから抜け出しきれなかったような昇華しきれない何かを抱えているような姿、物言いに見えて
どこにいても落ち着かないような所在なさのような陰を
Weverseライブでもインスタグラムでも何となく感じていた
本来ならこのままホビと入隊していたのだろう
1人入隊するホビを見送るナムジュニの姿は忘れない
あまりに悲しげで不安そうでみているこちらが心配になるほどだった
サンヤンさん登場
サンヤンさんをはじめとするTeamRMはそんなナムジュニを支えて
自分のことだけ考えて悩むだけ悩みなさい、でも全部共有しなさいと言ってくれた救世主であり、心と頭の曇りを拭き取ってくれた器の大きな心優しき兄貴分
BTSという肩書の外で、リーダーとしての責務もなく
ソングキャンプに連れ出して一緒に音楽のことだけ考えて共同作業してくれた仲間
キムナムジュンがキムナムジュンとして感じたままを曲にして表せたのだなと感じた
所在を見出したように感じた
ゆんぎさんにイジョンさんが居てくれたように
サンヤンさんが、TeamRMが
特に何を言わなくてもわかってくれる、感じ取って動いてくれる、受け止めてくれる理解者としてそこにいてくれたことで救われたのだろうと思う
そうしてようやくきちんとBTSのリーダーRMではない、キムナムジュンとして自由に話し、笑い、行動し
自分が言いたいこと、ありたい姿を知り、それを発することを自分に許し、
作品として送り出すことでキムナムジュンのソロ活動がようやく完成したのだろう
会食での涙を自分で拭いてあげることができたのではないかなと思うのだ
そして初めて気持ちも晴れ晴れと入隊できたのではないかと思う
今後バンタンがどのような形でソロ活動とグループ活動を両立させていくのかはわからない
1人なら自由を楽しみ
Teamならコンセプトに合わせたカッコいい姿を、お互いを思いやり、支えあえる変わらぬ絆を見せてほしい
どちらにおいても幸せに輝いてほしい
つらいと涙を流すことがないといい
そして私もどんなバンタンであろうとも変わらず愛し、応援し続けたいと思う
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