円安、インフレ(物価上昇)はなぜ起こっているのか?今後どうなるのか?
最近ニュースでよく取り上げられる
・円安(円の価値の下落)
・インフレ(物やサービスの値段の上昇)
について簡単に解説します。
<そもそも円安とは>
1ドル100円、1ドル130円、、というのを
聞いたことがあると思いますが、
どちらが円安、どちらが円高かわかりますか?
例えば、1ドルが100円→130円
になった場合、これは円安です。
(値段が上がっているように見えるので
円高と勘違いする人がいますが、逆です)
①1ドル100円の場合は、1ドル手に入れるために100円必要
②1ドル130円の場合は、1ドル手に入れるために130円必要
ということで、円の価値が下がっているのは②ですね。
円安は円の価値が下がっていることを指すので、②が円安です。
というわけで、今は日本円を貯金しているだけでも
世界基準では資産が減っていく時代になってしまいました。
「いや、私は世界に出ることもないし
海外のものをドルで買うこともないから
関係ないのでは?」
と思う人もいるかもしれませんが、
実際問題、日本の物やサービスの値段が上がって
国民の生活は苦しくなり始めています。
<なぜ物価が上昇しているのか>
元々はロシアがウクライナに侵攻したことで
石油や天然ガス、食料品の流通が滞り
値段が上がってしまっているのが
1つの大きな原因ですが
そこに拍車をかけているのが「円安」です。
多くの原材料を
外国からの輸入に頼っている日本は
ドルで輸入をする際に
円安の影響を受けて、
いつもより多くの日本円を払わないと
原材料が手に入らなくなってしまいました。
これが2つ目の大きな原因です。
というわけで、今日本は
この2つの原因のダブルパンチを
受けている状態なのです。。
<今後どうやって資産を守るべき?>
いよいよ資産運用が
必須の時代になってきました。
資産運用と聞くと
「お金を儲ける」
というイメージが強いと思いますが、
もう今の日本の状況だと
「生活を守る」ために
資産運用する必要が出てきています。
という意味で
①利益を出す投資
②生活を守る投資
のどちらのスタンスを取るかによって、
やることが変わってきます。
①利益を出す投資
の場合は、
「安い時に買って高い時に売る」
のが基本方針ですので、今だと
円を買ってドルを売ってみる
という方法が考えられます。
②生活を守るための投資
の場合は、今後さらに円安が進むと
物価がますます上がりますので
そうなっても良いように
ドルを買っておく
という方法が考えられます。
このように資産運用と一言で言っても
スタンスや考え方でやることが
変わってきます。
円安やインフレで資産運用を始める人や
見直す人が増えてきていますが、
こういった本質的な話を
今後もお届けできればと思います。
※個人の見解ですので
実際の投資にあたっては
ご自身の判断で行ってください
勝木龍
山口将輝