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無事に退院。持ち物・差額ベッド代について(わたしだけの乳がん物語 #19)


2023/9/12(火) 退院

入院7日目をもって退院。朝は恒例のLINE電話。Aくんが学校から帰ってきたら家にいるからねと伝えた。退院日はこれといって何もすることが無く、ひたすら荷物の整理と部屋の整頓、なんなら床の髪の毛も拾って掃除していた。

初めて前開きブラをしてみたけど、傷には触れず痛くなかった。小ぶりな胸だから片側無くてもあまり目立たないと思う。

11時前に部屋を出て、すれ違うスタッフの方々にお礼を。ロビーでお会計をしたら、限度額控除が適用されて入院時にクレジットカードで払った保証金と清算された分が現金で返ってきた。現金て。夫に迎えに来てもらって、車で帰宅。シートベルトが胸に当たると少し痛い。

家に帰ると植物が枯れかけていたし、家の中が全体的に汚い。散らかっているとかではなく、掃除をしてない感じ。排水溝とか。そうだよな、Aくんの学校や習い事、食事のお世話も全部夫1人でやりながら掃除なんて無理だと思う。プレッシャーもあるし大変だったろうな、と思って申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいになった。

Aくんも学校から帰ってきて、熱い抱擁。やっと3人の生活になった。お家最高。

いくらバランスが良い食事だとしても、動かないのに毎日3食食べていたから、入院生活の1週間で体重が3.5kg増えていた(わたしは便秘症)。そしてこの1週間で右胸が無くなった。そしてがんも無くなった、と思いたい。

入院グッズ要るもの要らなかったもの

入院準備の時にリストアップした持ち物、実際どうだったのか。

×・前開きブラ3枚 
→退院日に着る1枚で十分。だいたいドレーンが取れた翌日に退院で、ドレーンが入っている間はブラなんてできない。誰も見てないしノーブラでいい

〇・パジャマ(シャツ2枚・イージーパンツ2枚・黒リラコ)
×・前開き黒シャツ
→お洋服持って行ったけど、洋服兼パジャマで十分。たいして院内出歩けない

〇・前あきワンピ
→ドレーンポシェットがある程度長いから、長めのワンピやカーディガンあるといい

×・カーディガン
→ワンピだけでよし

△・靴下2枚、パンツ3枚
→夏場だったし靴下なんて一度も履かなかった

〇・スリッポン
→行き帰りと院内履きは兼用にして荷物軽減

〇・クレンジング 、化粧水、オイル、クリーム
〇・歯ブラシ、歯磨き粉、歯間ブラシ
×・かっさ
→日頃やらないことはどんなに時間があってもやらない。これをまめにやってたら今頃顔がシュッとしてたはず

〇・日焼け止め
〇・耳かき、爪切り
〇・ライナー、ナプキン
〇・トリートメント
〇・ストレートアイロン、ヘアオイル
〇・ヘアブラシ、ヘアバンド
〇・マスク
×・ボックスティッシュ、ウェットティッシュ
→病室にボックスティッシュのほかドライペーパーもあって必要なかった

×・日傘
→日傘が必要なほど外(屋上庭園)出ないし、なんなら陽の光は浴びた方がいい

〇・スマホ、充電器、イヤホン
〇・PC、マウス、充電器
×・スマホホルダー
→術後に腕が動かせない体験記を読んで、ベッド柵に取り付けるホルダーを準備したけど、一番要らなかった。腕が動かせたし、動かせたけどスマホホルダーが必要になるような状態の時はそもそもスマホをいじる気力が無い

〇・延長コード
△・ファブリーズ
→夫に洗濯してもらう必要がないように、ファブリーズを用意。残り少ないものを持っていって病院で捨てて帰ろうと思ったけど、ぜんぜん減らなかった

〇・フックはさみ、S字フック
△・折り畳みハンガー、吸盤フック
→吸盤フックまでは要らない

〇・ペットボトルストロー 、コップ
△・筆記用具、メモ帳、付箋
→ボールペン1本あれば十分、不在でもどうにかなるから看護師さんへの伝言も要らない

〇・柿の種、ミント
→飴を持っておくと術後の低血糖状態から回復できる

差額ベッド代について

入院した病院は全室個室で、しかもほとんどが差額料金あり。ただ、入院前の手続きの際に差額料金なしの部屋を第1希望にしていたこともあって、入院前日に電話で確認したところ、空きがないとのこと。仕方ない…と諦めていたのだけど、なんと入院2日目から差額料金なしの部屋に移動できることに。

これは本当にありがたかった。提出書類の中で「経済的な不安」という項目があり、全力で「あり」に丸を付けた。なんなら花丸を付けたい気分だった。夫と2人会社ということもあり、1人が稼働できなくなると厳しい。おまけに新しい事業を始めたばかりでどんどん支出が増えている時期だったから、どんなことでも節約したかった。

差額ありと差額なしの違いは、テレビと冷蔵庫が有料、タオルやシャンプーリンスなどのアメニティが無し、ということぐらいだった。

入院初日は差額あり部屋だったので冷蔵庫は使えたけど、別にこれといって冷やしたいものも無かった。大きなペットボトルで買ったアイスティーも常温でよかったし。

テレビ、食事の間はとりあえずつけてはいたけど、これも無ければ無いで問題なかった。自宅にいてもリアルタイムよりは録画したものをCMスキップしながら見るし、テレビ無くても大丈夫。実際、部屋移動してからの食事中はPCやスマホでYoutube見たり、なんなら仕事したりで問題なく過ごせた。PCにはNetfilix、Amazon prime videoのアプリを入れて映画三昧だった。ちなみに本は荷物になるから持っていかなかった。

タオルに関しては、事前に差額なし部屋は空いてないと言われたことから持っていかなかったため、退院までレンタルした。でも結果、入院中シャワー浴びたの2回だけで、新しいタオルセットがどんどん溜まって後半は支給すらされなかった。家からフェイスタオル1枚持っていくだけで十分だったと思う。レンタル代は6日分で1925円。病院の支払いとは別に請求書が送られてくる。

こんな感じで7日間の入院生活、差額ベッド代があるかないかで料金がかなり変わったため、がん治療にお金がかかる中、節約できる部分があるとしたらここかと思う。不便は一切無かったし、希望を出しておいてよかった。

トイレもシャワーも完備の個室だからストレスフリー、お食事もとても美味しかったし、先生、看護師のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

退院当日。夜明けの空の変化がとても綺麗だった

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