ミシュランお墨付き!?絶品過ぎる両国の「ちゃんこ鍋」。この味を知らない人生は勿体ない
令和2年1月12日。
相撲の聖地・国技館にて、初場所が開催された。
そんな記念すべき日に私はここ、両国へとやってきた。
もぉちろんお目当ては「ちゃんこ鍋」!!
相撲に詳しくない私だが、お相撲さんのソウルフード「ちゃんこ鍋」には人一倍の関心を持つ。
だがだがだがしかし!!!!!!!
私はちゃんこ鍋を食べたことが無い!!!!!!
た、食べてみてぇ~~~~~~~~~~////////////
でも~~~~!!!!!
そもそも「ちゃんこ」ってなんだーーーーー?!?!?!?!?!
(知らないんかーーーい!!(聞こえもしない読者の声が聞こえるのはなぜだろう))
反対にみなさんは、愉快な響きで面白い「ちゃんこ」。
一体何なのかご存じだろうか?
知っている方はおさらいとなるが、ここで軽く紹介しておこう!
【ちゃんこ】相撲部屋の料理人を指す言葉であり、力士社会独特の手料理。※広辞苑参照
多くは魚・肉・野菜などをごった煮にして食べるため、栄養価がめちゃくちゃ高いらしい。要するに、あのたくまし~い体を作るにはもってこいの料理と言うことだ!
私としてもこんな寒い日には温かい鍋物が食べたいところ。
初めてのちゃんこは私にどんなわくわくをくれるのか!
いざいざ!駅の外へレッツゴーーー!
─
なぬ!!!
さっそく町中にお相撲さん・・・!
とんでもない、これが両国…!!
初場所ということもあってなかなかの賑わいぶり。乱立するちゃんこ屋に人々が吸い込まれていくのが面白い。
だがしかし初両国、初ちゃんこのひかりにとって、この店の多さは頭を抱える。右も左も振り向けばちゃんこちゃんこちゃんこ………!!!!!
ぁぁぁあああわからん!!!!
何においても「初めて」はその後の人生に大きな影響を与えるということは言わずと知れたこと。もしかしたら今日の選択によって、私はちゃんこ嫌いになってしまう可能性だって…無きにしもあらず!!!!
そう思うと、ここは否が応でも美味い店に巡り合いたい所存なのだ。
駅前を彷徨い続けること15分。
開店前にも関わらず、列をつくる店を発見した。
ここは年の功。
開店前に列を作る店に、まずい店は無い(断言)。
さらに列人に並ぶ年齢層を見てご覧?
品のあるおば様とエレガントなおじ様。人生の先輩方がセレクトする店にそれこそ間違えは無い。
よし、私はこの店で勝負をかけよう…!
─
開店時間17時丁度。
中から暖簾を持った女性が出てきてこう言った。
「大変お待たせいたしました~!予約されている方からどうぞお入りください。」
よ、予約!!!???
まずい、非~常にまずい。
店のサイズから見て、これだけの予約者をギリギリ納められるか危うい瀬戸際。
どうぞ、どうぞ、と促す女性の顔は少しずつ曇り始め、飛び込み客をご案内する番となれば、中の店員と席の有無を確認し始めた。
ゴクリ・・・(汗)
綱渡りの時間だった。
来た、次は私。
「すみません…空いているのが、こちらの出入り口すぐのカウンター席となりますがよろしいでしょうか…??」
・・・・ッッッッッ!!!!!!
「はい!問題ないです!!!!!」
私は大きな声で頷いた。
─
カウンター席
それは料理人の手さばきから表情、その店の雰囲気全てを感じながら食事がとれる特等席。
店側はなんとも申し訳なさそうな表情をしていたが、私にとってはラッキー事案。ありがとうございます。
お品書きは
単品ちゃんこ、ちゃんこコース、やきとり、つくね、平焼き、とりさわ、鶏サラダ。そして数量限定の皮焼き、以上。
こうやって文字に起こしても、たった2行で収まってしまうほどメニューは洗礼されている。
この店にたどり着くまでに、様々な店のお品書きを見てきたが、ここまで簡潔にまとめられていた店は他に無かった。
メニューの豊富さも惹かれる理由の一つにもなるが、こういったスタイルはしびれる物がある。
注文した物は生ビールにちゃんこ、皮。
数量限定を迷わず注文できるのも、開店直後に入店できた者の特権だ。
淡々と鍋の準備が進む中、お先に皮とビールがやってきた。
み、見るからにぷりっぷりな皮・・・!!味付けはタレ。ちゃんこは塩味なためタレ一択でもまったく悪い気はしなかった。ほどよく焦げた表面が、さらに食欲を誘う。
パクッッッッッッ
・・・・・へ???/////
な、な、なに、これ・・・・!
パリッと焼かれた表面、苦みは感じず香ばしさのみが鼻を抜ける・・・!また食べ進めると変る食感はプリッとモチッとした弾力感。永遠に噛んでいたい皮焼きに私はとろけ顔。
ゴク、ゴク、ゴク…
ーーーーーーーーープッッッッハァアア~!!!
キンキンに冷えたビールが暴力的に合うぅ・・・////////////危険すぎるこの美味さ、飲兵衛なら泡をふくな。
…そして、
ちょこんと装われた焼きネギ。
焼きネギがさ、焼きネギがめっっちゃ美味しいんだわ!!!!!
あ、ちょっと勘違いしないでいただきたいのが、私は大ネギ嫌い。特に太めにざく切りにされたやつ!ツーンと辛く青臭いうえににゅるっとかみ切れずにキュルキュルする食感がすこぶる無理。だから自分からねぎまは頼んだことは1度も無い。
じゃあなぜ今回はネギがあるのか。
それはですね~~~ネギが付いてくるなんて表記、お品書きには書いておらず、私としても想定外の巡り合わせだったのだ(笑)
けれど、食を愛する者として好き嫌いなど言語道断。
意を決して食べてみたところ、ネギの美味しさに大量の涙。
今まで不味いものだと思っていたからこそ感動が普通の人よりも一回り、いや二回りは大きかった。
それはもうネギ嫌いだった私がもうネギは無いのか!?と欲するほどネギ好きに早変わり。癖の無いどろこか、こんなにもネギが甘いだなんて…!(二十歳にしてようやくネギの美味さに気づいた模様)
焼き鳥屋に行くことがあったら絶対にねぎまを注文しようと心に決めた。
─
皮を堪能している間にぐつぐつと煮えているちゃんこ鍋。最初に鶏肉と鶏レバをいれて軽く火を通し、山盛りの野菜を加えて再度蓋をするのを見て、「あれれ?」と思った点が2つ。
1つは想像していたちゃんことは違って、海鮮やつくね団子は入っていないところ。2つめは、逆に鍋に「レバー」が入っているところ。
一体どんな味がするのだろうか。
ドキドキしながら、まずは鍋汁を頂いた。
クイッ……ゴクン…
うううんん・・・・・・・!美味し・・・//////
凄まじい清らかさ・・・!!!!!!!澄み切った汁は鶏ベースの塩味。シンプルながらも、けして真似ることができないのが老舗の真骨頂。一口飲むだけで〆への期待度はぐんぐん上昇、そうそうにお米を入れたくなる気持ちは次の一杯でねじ伏せよう。
白菜、大根、ネギ、にんじん、白滝、鶏肉をよそった器こそ玉手箱。軽く粉山椒をかけて箸を動かした。
ああ・・・!どれもなんてお上品なの・・・!?
丁寧に面取りされた大根は、短時間の煮込みでもしっかり味がしみこんでいて歯ごたえも素晴らしい。しかも白滝はメジャーな物ではなく少し縮れていたのだが、凹凸のせいなのか、こちらもほどよく鶏のうまみが移っていて美味すぎる・・・!
はいきました鶏~!この鍋の中で唯一の肉物ということもあって宝石の様に箸で持ち上げてはまじまじと眺めてしまう。
はぐぅッッッ
うーーーーーーまいいいい!!!やばい美味すぎて座っているのにも関わらずひ、膝から崩れ落ちそうになる…!!(?)何も言うまでもなく完成度の高い鶏。もう1000%銘柄鶏だよね!?パサパサとは無縁、しっとりとした舌触りがたまらない。。。
私が美味しいと悶えていると、照れくさそうに目尻にシワを寄せて笑う店主。
はう…!!////
私の心はキュンとした。
たっぷり野菜なだけあってパクパク食べてれしまう!素材の味と塩味を両方楽しめる黄金バランスにスタンディングオベーション、手が赤くなるまで拍手を続けたい。
ぁあお玉を持つ手がと、止まらない・・・止まらないぞおおおお!!!
あまりの美味しさにがっつきすぎて「あち、あちち!!!」と火傷する私をちらりと店主が確認。
すると、
直ぐさま火加減を調節するようほかのスタッフに声をかけた。
な、なんと・・・・・・!!!
その後も、店主の細やかな指示は何度も飛び、そのおかげあってか、具が空っぽになる最後まで、何一つとしてぐずぐずに火が入りすぎてしまう食材は無かった。
鍋を食べたことのある人ならば、これがどれだけすごいことかわかるだろう。
一人一人の一番美味しいを提供するために、細かいところまで行き届いた気配りに、私は心底感動した。
─
鍋は網ですくっても具はすくえない程スッカン品。
〆はご飯と餅とで選ぶことができる。「卵を落とすことも可能」だと言われたため、ここは迷わずご飯を注文。
私は、スペシャルな卵雑炊にしてもらった。
パカリ…
すこし半熟になったところで蓋を開ければ完成。
いやこれは絶対うまいやんけ。
まるで今日初めての食事をするかのように、さらさら雑炊をかけこんだ。
は、はわ、はわわわわ/////あーーーーオアシスッッ…
野菜、鶏の出汁が濃縮された汁が美味いのは当然。そこにプラスされたこの優しい甘みの正体は卵とお米の天然甘味料だろう。
ほっこりを超えて意識が飛びそうだわ・・・
さらに追い打ちをかけるように白菜、なす、たくわん、柴漬けのお漬物。
パリッポリポリ、、。
はぁ~~~~//うま…(白目)
やわらかな口の中にキリッとしたパンチを与えてくれる上、4種類の味変…。こんなの酷い、美味しすぎてお米が足りない…!米一粒逃がさぬように鍋底を掻いていたら、
「こんなに綺麗に食べてくれてありがとねぇ~」
といって、残りをすくいやすいように鍋を傾けた。
この、ちょっとしたコミュニケーションが私に温もりを感じさせた。
この雑炊を食べなければこの絶品雑炊は存在しないと思うと、〆の尊さは無限大だ。
─
食べ終わり、呆然と台所を見つめていると、視界に入る店主。
お客さんに向ける優しいさに溢れる表情からは想像出来ないほど、料理への厳しく真剣な眼差しが私はとてもかっこよく感じた。
この表情を見るために、私はまたカウンター席に座りたい。
結局の所、食事とは人と人の交わりの中で生まれる産物。
もちろんここのちゃんこは絶品だった。
けれど「美味い」だけでは終わらせない、この店全体の人柄の良さがちゃんこの余韻を追いかけるようにやってくる。
ホスピタリティーとはまた違った温かい空間が、
料理をさらに美味しくさせたことは間違えない。
─
不思議なことに、ちゃんこを食べてから心なしか相撲への関心が湧いている。
私達は音楽や旅行、映画に読書。その他にも普段の生活の中で知らず知らずのうちに影響を受けている。それらは心を育み、感性を磨く。
もちろん、食事だってそのひとつ。
食事というツールが、直接的な気づきに繋がらないとしても、間接的にまだ知らないことを食事が教えてくれるかもしれない。
そう思うとわくわくしない?????
いやむしろ、読者の感性が刺激される美味い食事を私は紹介していきたい。
ちゃんこ・相撲・両国はもはや三位一体。
きっとこれからも、それらを愛する者が消えない限り、何一つとして欠けることはなく在り続けるだろう。
この素晴らしい文化を食べて感じて繋いで行きたい。
今日行ったお店は「ちゃんこ川崎」でした。
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