水曜日のひかり

新米OLによる食レポエッセイ-食べることで思うこと-

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新米OLによる食レポエッセイ-食べることで思うこと-

マガジン

  • 吉祥寺

    吉祥寺。高校生時代通学路でほぼ毎日通ってました。最近は何だか都市開発が進んでしまって、街全体の「エモい吉祥寺感」は薄れてしまっているように個人的に感じちゃってますが、名店は揺るがない。昔からある店しか勝たん。

最近の記事

1人dancyuごっこ⑥

    • 私は俳優、賀来賢人に救われた。

      2019年、20代になってから初めての夏のことだった。 大学の二限に間に合わないのを悟って、私は改札に走ることを止めて駅前のコンビニに涼みにはいった。 空調泥棒はもちろん買う気はさらさらないわけで、次の電車が来るまでぼんやり店内を眺めていた。 気がつけばその足は雑誌コーナーへ向かい、驚いたことに、着いた瞬間 @popeye_magazine_official 「二十歳のとき、何をしていたか?」が目に飛び込んできた。 親の有難みも分からずに、入りたくて入った訳じゃない

      • 1人dancyuごっこ⑤

        • 1人dancyuごっこ④

        1人dancyuごっこ⑥

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        • 吉祥寺
          3本

        記事

          1人dancyuごっこ③

          1人dancyuごっこ③

          1人dancyuごっこ②

          1人dancyuごっこ②

          1人dancyuごっこ①

          1人dancyuごっこ①

          初めて味がわからなかった。だぶん美味しかったんだと思う。

          私は毎週水曜日、記事を書いている。 内容は全て食にまつわるモノで、おすすめのお店と共に、食べた時に感じた思いを綴っているのだが、それもあともう少しで1年を迎えようとしている。  長い長い道のりだった(笑) ポストする日を間違えたり、投稿直前でまるっと記事を消してしまったり。 あと、外食を記事の主として進めていただけに、コロナの一件でしばらくネタ消失した時は本当にきつかった…(震え声) とはいっても! 当初は自分の思い描いていた活動をひょんな出会いによって始めること

          初めて味がわからなかった。だぶん美味しかったんだと思う。

          イチオシは牛すじ煮込み!?下北沢に活気をもたらす三人の女性達。

          「下北沢は変った。」 大人達は口を揃えてそういった。 その意味合いは不憫にも良い意味ではない。 ― 「うわ~~…随分きれいになったなぁ・・・・!」 くすみを感じさせないホワイトの床はいかにも改装したて。ヴィンテージを想像させる下北沢には似つかわしい風貌に 私は少し、 たじろいだ。 慣れない道を進み、ようやくたどり着いたのはピカピカの改札口。 おっと、、。 驚いたことに、都市開発は駅だけではないようだ。 路上ライブよりも工事音が鳴り響く風景。 「んっ…」

          イチオシは牛すじ煮込み!?下北沢に活気をもたらす三人の女性達。

          「自信と実力」で吉祥寺の名店と同じ場所、同じ素材で勝負をかけた。

          吉祥寺には言わずと知れた名店がある。 それは「いせや」という焼き鳥屋だ。 吉祥寺を少しでも知る者ならこの名を聞くだけで「はいはいあそこね」と頷く同時に、店外まで漂う煙の香りと、焼き鳥片手にビールが進む情景が浮かび上がることだろう。 もちろん、愛されている年月も伊達じゃ無い。 流動的に日々変化を遂げる中、いせやの歴史は80年。 ・・・80年!?!(自分で打ちながら驚いた)入れ替わりの激しい吉祥寺でこの記録は神業、名店と言われるのにも激しく頷ける実績だ…。 「うは~~

          「自信と実力」で吉祥寺の名店と同じ場所、同じ素材で勝負をかけた。

          実家暮らしの私が料理長を務める毎日は大変幸せなのです。

          「ん~~~~・・・」 今日もまた、朝が来た。 最近は少し暑さも落ちついて、寝室が北側なだけに朝方はひんやり肌寒い。 重たい体をよいせっと起こし、むにゃむにゃと目をこすりながら、 私はいつものように顔を洗い、前日アイロンをかけたシワ一つ無いエプロンを身にまとう。 自然と背筋が伸びた。 「さてさて、今日はなににしましょうか。」 魚の干物をメインに、それとなく冷蔵庫にあるものをみつくろい、鈍る頭をよそにとにかく手もとを動かした。 トントントントン… カチャカチャ、

          実家暮らしの私が料理長を務める毎日は大変幸せなのです。

          新宿伊勢丹、地下の食品売り場で会いましょう。

          東京で一番好きな場所がどこかと聞かれたら、あなたはどこを選ぶだろうか。 ・・・・ぶっちゃけ魅力がありすぎて私は一番を決めるのは難しい(笑) 私は生まれも育ちも東京。旅行をする時にしか他県を見つめることはないが、大人になるにつれてどんどん東京の良さを感じている。 その「良さ」とは、けして芸能人と会えるからだとか、なんとなく都心だからではない。 東京には世界屈指の 圧倒的な文化の蓄積量と、絶え間ない進化と変化のスピード感が存在する。東京は江戸時代から「天下のお膝元」とだ

          新宿伊勢丹、地下の食品売り場で会いましょう。

          女子大生、自粛を機に和食の沼に落ちる。

          あ、私のとんかつ。 自分が生まれる前から共に暮らす、年期の入った冷蔵庫を空けると、昨日バイトで食べられなかった夕飯のとんかつが1枚残っていた。 これをチンして食べるのは非常に渋い。 だって、とんかつは揚げたてが1番美味しいじゃん・・・!!!! そんな分かりきった情報を脳内で反芻させ、衣はなしなり固くなったカツを食べるぐらいなら、一手間かけてリメイクした方がメンタルに優しい。 ・・・あれ? 「食」でぐらい、自分を大切にしたいと思い始めたのはここ最近かもしれない。

          女子大生、自粛を機に和食の沼に落ちる。

          「10分間に2000個売れた」と言う、余りにも嘘くさいチーズケーキ。

          体が鉛のように重たい。 時刻は22時。 ようやく就活からはしごしたバイトも終わり、車両一番端の席に深く腰を下ろす。 車内はまだ人はいるものの、この時間にもなれば皆お疲れモードだ。 「ふぅ・・・」 私も思わずため息が漏れる。 こんな如きで疲れていたら、これから社会人としてやっていけるだろうか… 不安ばかりが募る中、ふとバックの中で点滅を繰り返すスマホに気がついた。 「?」 ああ、お母さんからメールか。 LINEが未だ浸透していないお母さんはスマホをもちつつも

          「10分間に2000個売れた」と言う、余りにも嘘くさいチーズケーキ。

          就活帰り、私は甜麺醤が良く効いたデラックス旨い麻婆豆腐をテイクアウトした。

          「はぁ・・・?ついてなさすぎっしょ・・・。」 企業説明会帰り、大学3年生、夏。 虫唾の走る暑さと、未来の見えない漠然とした不安で私はイライラが止まらない。 なんだか今日はどっと疲れた。 もうこのままどこか遠くへ行きたい気分だが、「自宅でご飯を食べて、お風呂に入って、寝る」。 これこそがが私にとって1番のストレス解消法だと21年の間に学んだ。 だから光の速さで帰るのだ。 …しかし、こうゆう時に限って人は電車に翻弄される。 ボケっとしていた私が100%悪いのだが、

          就活帰り、私は甜麺醤が良く効いたデラックス旨い麻婆豆腐をテイクアウトした。

          令和、浅草の枯れたランウェイを灯す釜飯屋の提灯は本当に綺麗だった。

          思い返せば、 この物語の始まりはキャッシュレス時代の令和にPASMOを忘れ 「切符」を買った時から始まっていた気がする。 改札機に吸い込まれる切符のあの音が 今年初めて聞いた蝉の声よりも懐かしく、 同時にあの頃の日常が私の頭をよぎった──。 ― 「・・・うッッ」 地上に出た途端に向けられた、西日という名のスポットライト。 今日は今年初の猛暑と言われただけあって、17時をすぎてもその日差しは衰えるところを知らない。 ここは東京駅から15分。 コロナ禍の中、

          令和、浅草の枯れたランウェイを灯す釜飯屋の提灯は本当に綺麗だった。