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AIC生ブログ|新米とーちゃん新規就農への道のりー今までにこんなことやってきた編①―(by小室)

マイファームが運営する社会人向け週末農業学校「アグリイノベーション大学校(AIC)」の現役受講生が綴るブログシリーズ、今回は小室亮さんの第2回目をお届けします。

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今年の梅雨

今年は梅雨の期間が長く、7月はほとんど太陽を見る日がなかった気がします。

私の住むみなかみ町の近隣に蒟蒻芋やレタス等の産地である昭和村がありますが、レタス農家の方が長雨の影響によりレタスの品質が落ちていることや播種ができず困っているという話を耳にしました。農業は人間の力ではどうすることもできない自然の中で行われているものだとまざまざと実感しました。

私はと言うと、農園勤務の傍ら畑で数種野菜を育てています。7月中旬から下旬にかけて、エゴマの苗の定植、枝豆の播種をしたかったのですが、長雨の影響によりほとんど畑に入ることができませんでした。

エゴマの苗に関しては、7月下旬に雨の合間を縫ってなんとか定植、枝豆は8月に入ってからの播種になりました。農作業が遅れたことにより生育にどのような影響がでるかは今後のブログで紹介していきたいと思います。

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↑ エゴマの定植の様子

さて、1回目のブログではざっと私の自己紹介をさせていただきました。

これから数回のブログにわたって、就農を目指すにあたり考えたことや実際にやってみたこと等を、過去を振り返って紹介してみたいと思います。

まだ実際に独立就農して継続的に事業を展開しているわけではないので、そういう意味では成功談にも失敗談にもならず参考にならないかもしれません。ただ、同じく就農を目指している方や農業との関わりを考えている方には自分もやってみようと思っていただけたり、逆に、こんなことやると勉強になるよーとか教えてほしいです。

私の現状

と、その前に。

自己紹介とかぶる部分があるかもしれませんが、まずはここで今一度私の現状を整理します。就農を目指している段階での現時点での農業の戦闘能力のようなものです(笑)

なぜここで現状を整理してみるかと言いますと、今までにいろいろな方の就農本を読んできましたが、その中身を読み解くにあたって、その方の農業との距離やバックボーンは前提として押さえておきたいと思っていました。ほんとに0から就農するのか、自分は全く経験がないが親戚に専業農家がいて農地の心配は全くないとか、起業して成功していて大きな投資をできる資金をそもそも持っているとか。

就農本を読んで自分に当てはめてみた時に、スタート時から農業を始める環境が大きく違うなと感じることがあって、前提を押さえておくとより自分が始めた時との距離をつかみやすいと感じているからです。

それでは、以下、私の現状の農業の戦闘能力です。

①農業経験について
・学校:2020年3月~(AIC入学)
・農業実務経験:
→ミニトマト養液栽培(2013年8月~2014年3月、団体の職員として従事)
→稲作(2016年~、8畝、実家の田んぼにて)
→家庭菜園(2016年~、実家の畑にて。エゴマを中心に、枝豆、オクラ、ミニトマトなどを栽培)
→会社を退職し、2020年より農園勤務。現在は果樹(さくらんぼや苺)の栽培に従事。

AICに入学するまで体系立てて農業について学んできたことはありません。2013年、Uターンで群馬に戻ってから意識的に少しずつですが農作業に関わるようにしてきました。

②所有物
・機械:トラクター(16,5馬力)、管理機、軽トラ、草刈り機、乗用田植え機、バインダー、ハーベスタ、チェーンソー、唐箕(手動)
・道具:農業道具一式(鍬、スコップ、育苗箱、などなど)
・農地:約5反(ほぼ田んぼ)
・施設:農機具保管倉庫

所有物に関しては、数年前まではほぼ所有していませんでした。母方の祖父母の家が兼業農家で、祖父が亡くなってからは伯父が引き継ぎ兼業で農業をしていましたが、その伯父が4年前に亡くなり、その後、私が機械など譲り受けた形となります。

こう見ると、新規就農するには恵まれている環境にあるように見えるかもしれませんが、個人的には全くそんな感じはしません。

所有している農地はほぼ田んぼなので、就農するにあたっては畑を借りないといけないし、トラクターは老朽化していてそろそろ買い替え時期。なにより就農予定場所は都市型でも産地でもない中山間地域。AICの講義の中で、農業を始めるには厳しい環境ということを知りショックでしたが(笑)、手持ちの武器を活かしてこの地域でしっかり生計を立てられる農業を模索していきたいなと思います。

さて、今回は私の現状の紹介で終わってしまいました。次回以降、就農を目指すようになってからやってきたことなどを紹介していきたいと思います。

最後に:新米とーちゃん状況

5月に生まれた子供はすくすく成長中です。お宮参り、お食い初め等のイベントがありました。首もだんだんすわり始めてきています。
ほんと、子供の成長は早いと実感しています。・・・夏場の草の成長には負けますが(笑)

小室さん

書いた人:小室 亮(こむろ まこと)さん
群馬県みなかみ町在住。37才。
地元みなかみで新規就農を目指す新米とーちゃんです。

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