見出し画像

AIC生ブログ|夏に採れる野菜や食べ物について(by内野)

マイファームが運営する社会人向け週末農業学校「アグリイノベーション大学校(AIC)」の現役受講生が綴るブログシリーズ、今回は内野寛之さんの第5回目です!

▼前回の記事はこちら▼

ーーー

アグリイノベーション大学校(以下、AIC)12期生の内野寛之です。

みなさんいかがお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルスが再び猛威を振るってきていますね。
子どもたちも緊急事態宣言の影響で授業が遅れ、夏休みが2週間しかないうえに、しっかり宿題も出ているのでちょっとかわいそうです。
今年の梅雨は期間が長く雨が本当によく降り、日本中で災害を引き起こしました。被災地の方には一日でも早く復旧できるように祈っております。

また梅雨による日照不足・豪雨災害が続いたかと思えば、梅雨明けから一転して連日35℃を超える酷暑!
AICの農場でも小まめに休憩を取りながら実習は続いております。

そして、こんな暑い夏にニューアイテムを導入!

画像1

く~ちょ~ふく~!(空調服)

これがあれば、無風の実習地でもわりと快適に過ごせます。これはおすすめですよ。
ということでAIC大阪農場の様子を見ていきましょう。

生長を感じる初夏のAIC大阪農場

こちらは田植え後、約一か月の写真です。いい感じに成長しています。

画像2

画像3

このまま成長し、イネの分げつ(茎数がふえること)が進むと、いったん田んぼから水を抜き中干し(田んぼの水を抜いて乾燥させること)をします。
中干しの作業をすることにより土中に酸素を取り込み、根を健全にする・無効分げつの発生を抑える・土中に発生した有害物質を取り除く、などの効果があるので重要な工程になります。
このままの調子で育ってくれればと思います。

続・育苗チャレンジレポート

そして、前回の、育苗チャレンジの続きです。
大きめのプランターに植え替えてからは生育のスピードがぐんと上がりました。

植え付けを初めて30日後には本葉がしっかり開き、本葉の間から次の葉が見えています。↓

画像4

40日後にはプランターを覆いつくすほど葉が生い茂ってきました。↓

画像5

50日後には、ここまで大きくなり、これ以上はプランターで育てられないので大阪農場の一部を借りて再度植え替えを行います。↓

画像6

60日後には僕の手のひらと同じくらい葉が大きくなりました。↓

画像7

75日後には念願のオクラの実が収穫できる状態になりました! ↓

画像8

しかし、ここで収穫をし忘れるというミスを犯し、82日後には成長しすぎたため実が固くなり食べることができませんでした。実を割ってみると実が固く中身がスカスカで粘り気もない状態でした。↓

画像9

画像10

この『ヘルシエ』と呼ばれる品種のオクラの収穫時期ですが、実の大きさが12cm程度になったころが目安です。これ以上大きくなると、皮が固くなり、中の種も大きくなりすぎて食べにくくなるので、みなさん収穫時期を逃さないように気を付けてください!

成長の経過を見てみると、植え替えごとに生育スピードが上がりました。成長が早くなった理由は、根が十分にはりやすい環境になることで、水分と栄養がより吸収できるようになり成長が早くなったのではないかと考えています。
これからしばらく継続して実が収穫できるので楽しみです。

代表的な夏野菜や食べ物をご紹介

さて、今回は第五回『夏に採れる野菜や食べ物について』書いていこうと思います。

僕の選んだ代表的な食べ物は、キュウリ・ナス・トマト・オクラ・スイカなどがあげられます。
ご紹介した食べ物はこの時期スーパーでは主力商品として並んでいるのではないでしょうか?

ここで前回のブログの最後にお話ししたAICチャレンジ区画のことをご紹介します。
チャレンジ区画とは実習生が班に分かれて作付けを計画し実際に野菜を育てる区画になります。

まずはナス ↓

画像11

画像12

どうですか?立派なナスが収穫できました。

続いてはトマト ↓

画像13

まだ熟していませんが、綺麗な実が鈴なりですね。
収穫が楽しみです。

話はそれましたが、僕たちの区画では夏野菜の収穫、真っただ中です。
僕は夏野菜が好きなので収穫できるのがとてもうれしいです。
また、このブログで夏野菜のナスやトマトを紹介すると書ききれないので別の機会に個別で書こうと思っています。

そこで今回は夏といえばスイカ!ということでスイカについてご紹介します!

スイカについて概要をご紹介!

イカはウリ科スイカ属の一年草です。
原産は熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯と言われています。

また、人類とのかかわりは古く、4000年前のエジプトの壁画にスイカの絵が描かれているそうです。
ただ当時は今のように丸いスイカではなく楕円形のスイカで実ではなく種を食べていたそうです。
それに当時のスイカは甘かったり、苦かったりと味が安定していませんでした。そこで長い年月をかけて甘い実が安定してできるように品種改良がおこなわれ、エジプトからヨーロッパ、中国へと広まっていきました。

日本への伝来の記録は定かではなくポルトガル人が長崎に持ち込んだ説と中国からが伝わった説があるそうです。日本全国に広がったのは大正時代と言われています。

ここで豆知識のご紹介、スイカは漢字で西瓜と書きます。これは中国の西の方から伝わってきた瓜ということで西瓜と書くようになりました。
ちなみに南瓜は知っていますか?正解は・・・カボチャですね。これも中国の南の方から伝わってきたのでこう書きます。
全部、中国が中心ですね。

それなら北瓜と東瓜はないの?となりますが、残念ながらありません。
中国から見て北(ロシア)と東(日本)にはめぼしい瓜の物が無かったからではないでしょうか?

ここで日本のスイカの生産地と生産量を見てみましょう。

生産量1位は熊本県46.900t(14%)、続いて千葉県41.400t(13%)、山形県32.400t(10%)、新潟県17.700t(5.5%) 長野県17.500t(5.4%) 
(2019農林水産省作物統計より抜粋)

生産地を見てみると、土壌は砂地で水はけがよく、気温は高くなりすぎず、降雨量が多いところがスイカの生育に合っているように思います。

必見!おいしいスイカの見分け方!

8月はスイカの旬、真っただ中です。
ここでおいしいスイカの見分け方をご紹介しましょう!

① 緑と黒の縞模様のコントラストがはっきりしているもの
② 叩いた時に『ポンポン』と響くような音がするもの
③ つるが緑色で周りが盛り上がっているもの
④ スイカのお尻にある、へその部分が大きいもの
⑤ カットされたスイカの場合は種が黒く、果肉の赤と白の境目がハッキリしているもの

この5点に気を付けて選んでもらえばいいと思います。

一つ気を付けていただきたいのは、これは今日か明日にでもスイカを食べる時に一番良い選び方です。食べるまでに日にちがある場合は、スイカのお尻のへそが小さいものを選んでください。
熟れてくると、その、へそが徐々に大きくなってきますので頃合いを見て召し上がってください。

それともう一つ、おいしいスイカの食べごろの温度があります。
正解は・・・8~10℃です。スイカは冷やしすぎると甘みを感じなくなります。
昔ながらの流水につけて冷やすのが一番良い方法ですが、それは難しいので食べる1時間ほど前に冷蔵庫に入れるのが良いようです。ぜひお試しあれ!

豆知識!東洋医学における夏の養生法!

ここで前職の鍼灸師の知識を生かして夏の養生法をお伝えいたします。
結論から言いますと『汗をかきましょう』です。

夏は当たり前ですが暑い季節です。しかし、今はエアコンがあるので一日中とても快適に過ごすことができます。
確かにこの35℃を超える猛暑は命にかかわるのでエアコンを使って下さい。でも暑いからと言って冷たいものを飲食し、暑い時期に汗をかかないと体に余分な水分が蓄えられていきます。そのまま状態で秋を迎えてしまうと水分を身体が何とか排出しようとします。そこで起こるのが秋の花粉症です。

なので、身体に水がたまらないように無理のない程度に運動する。

そして、スイカやキュウリなどのウリ科の野菜を食べてください。
特にスイカは東洋医学では天然の清熱涼血(セイネツリョウケツザイ)と言われています。
読んで字のごとく、熱を冷まし血を冷やす働きがあります。そして利尿作用もあるので身体余分な水分を排出してくれます。アイスやかき氷もおいしいですがぜひスイカを試していただければと思います!

ただし、食べすぎには注意してください!
ちなみにうちの長男はスイカが好きすぎてこんなところまで食べてしまいます。

画像14

以上、今回は夏の野菜や食べ物と言いながらもスイカにクローズアップしてみました。

今後、AICでは秋作の準備、稲の様子、チャレンジ区画など作業が目白押しとなっていますのでその様子をお伝えしていければと思います。
ではまた。


画像15

書いた人:内野 寛之(ウチノ ヒロユキ)
大阪府在住、働き盛りの38歳、夫婦共働きで2児の子育て奮闘中です。
性格は温厚・マジメ・マイペース(自称)。現在はサラリーマン(営業)として働いていますが、以前は鍼灸院・整骨院で勤務したこともあり、国家資格も取得している変わった経歴の持ち主です。

いいなと思ったら応援しよう!