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人生の折り返し

今月でついに40歳になった。

40歳ってすごい大人だと思っていた小さな頃の私。なってみるとなんだかこそばゆい感じがすると共に、やっぱりすごく大人な年齢だなと思う。実際にそうなのだけど。

人生100年時代と言われるけれど、長生きできたとしても好きなことを不自由なく健康でと考えると80歳ぐらいまでが妥当ではなかろうかと思うところがある。そうなると40歳は人生の折り返しのような気がするのだ。80歳まで生きれたとしてその後の長生きはボーナスタイムのような感じ。80歳まで生きれるかどうかわからないけれど。

30代はある意味で本当に自立して自分の人生を楽しめた気がするし、結婚出産など人生においての大きな節目になった。東京にいたこともあり激動だった気もする。それぐらい30代はいつも何かに満ち溢れていた気がする。20代よりもずっと。その延長線上にある40代はその満ち溢れたものを丁寧に抱きしめながら、自分自身を見つめ、そして自分以上に大事にしたいものを守り生きていきたいなと思う。自分優先だった人生から息子や家族を優先するようになるだろうな。だけどこのすごい大人だと感じる年代になったとしてもきっと10代のように悩み不安になり、20代のように無邪気に無鉄砲になったり、30代のように自分をわがままに解放してみたり。そんな自分がきっと出てくるだろう。年齢の積み重ねは人生の積み重ね。その時々で色々な自分を抱きしめてあげて認めてあげられたらいいな。

そして年齢と共に穏やかになっていられるのは周りの人たちに恵まれたおかげだと思う。変わらず頼もしく優しい夫、遠く離れて会えなくてもつながっていられる友人、声をかけてくれる仕事関係の人たち、そして自分のルーツである両親や兄弟、祖父母。様々な人たちのお蔭でいつまでもあたたかで満ち足りた時間を感じられる。それがいつだって何にも代え難い贈り物だ。

さあ人生の後半戦はどんなシナリオが待っているか。幸せなことも楽しいことも。そして不安や悩みは尽きないはず。悲しみの方が多くなるかも知れない。先をいく大事な人達はずっとそばにはいないだろう。晴れたり雨が降ったり、手に入れて手放したり。きっと、ずっとそんな繰り返し。この地球の営みの中で生かされていることに感謝して。前半戦を時々振り返りながら、後半戦らしく無理をしすぎず私なりの歩みで歩いて行こう。

そしてそんな人生の折り返しも…
あなた達と笑っていたい。
あなた達と涙したい。
あなた達を最期の時まで愛していたいよ。

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