海外留学×大学生×コロナ禍【独り言01】
イギリスダラムでのコロナ禍での生活と独り言
みなさん、こんにちは。日本はコロナの感染者数がイギリスに比べて少なく、外出や対面での授業、卒業式などが催されているそうですね。(今年の三月に卒業された方、ご卒業おめでとうございます!)
それに比べて、イングランドはまだまだロックダウンが続いていて正直しんどいです。コロナ禍は特に時間が増えるんですけど、それで毎日の忙しかったコロナ前の生活で欲しがっていたような「おひとり様」の時間が手に入れられているのか、と聞かれたらなかなか胸を張って「はい」とは言えないような感覚。。。なんなんでしょうね、これ。
また、大学最終学年で三か月後には卒業してダラムの町や、もしかしたらイギリスでも日本でもないところに住み始めると考えると何とも言えない感情がこみ上げてきます。そうそう、なんか僕の友達はみんなメッセージとかチャットを使わないんですよ。なのでだれからもメッセージが来ない日なんかはめちゃくちゃ不安になって、結局この三年間の海外大学で俗に言われている「一生ものの友達」なんかが作れたんだろうか。。なんて負の思考スパイラルに陥ってしまうこともあります。
コロナ禍でできた空き時間+だれとも話さなくなる+オンラインでのミートアップに感じる違和感+今まで構築してきた会えば話すが、チャットでは全く話さないというカルチャーを壊すことへの恐怖感や倦怠感(?)+大学最終学年という人生の節目(大げさに言うと)に立っているという自覚、また周りからのプレッシャーによって持たされざるを終えない、自分では極力避けたい「自覚」などといった数えきれない要因が絡み合って出来上がってくるもやもやを抱えながらのコロナ禍生活、コロナ禍勉強、コロナ禍留学なので正直つらいこともたくさんあります。本来、こういう気持ちをこういった留学をお勧めするブログに書くべきではないことはなんとなくは感じるのですが、なんかこうやって白紙の紙に自分の感情を吐露することに何かしら心地よさであったり、セラピー的な効果(心が軽くなったり)を感じているので、このブログに限って、ちょっとだけ失礼します。
なんか今まで自分の情報が正しいのか、そしてそれを感じた感性をインターネットに発信すべきなのか、だれでも発信者に慣れてしまう時代だからこそ慎重になったほうがいいのではないのか、そして去年の夏に出会ったフリーで活躍されている出版業界の方の言葉、「今の時代だれでも本当は価値ある情報をネットに無料で駄々洩れさせているのを見てもったいないと思う」っていうのが心に引っかかっていて、自分のすべてを無料で提供しないようにしてきました。
自分的には自分が欲しい価値のある情報はそんな簡単には手に入らないと思っています。また、何が何でも無料で手に入れてやろうっていう態度はなんか現代の新自由主義が生み出した怪物のようなものだと思っています。うまく言葉で表せないな。。。なんか、この間宮崎駿さんのインタビューを読み返していて今までは心に響いていなかった言葉が急に心に響いてきました。
それは、「川掃除をして汚いものを相手にしながら、自分が醜いものの相手をしなくちゃいけないとか、汚い嫌なものに手を出さなきゃいけないとか、イヤダナーという気分を超えないと手に入らないものってあると思ったんです」っていう言葉です。
これは、千と千尋ファンの方ならすぐに「あ、あのシーンだ」って回想することができると思うんですが、千尋が誰もが嫌がるオクサレ様の相手をして、とことん向き合うことで最後にハクとカオナシを救った魔法のアイテム「ニガ団子」を手に入れることができた、というシーンです。
最近、Preplyというオンライン日本語家庭教師プラットフォームで生徒を教えることが多いんですが、ものすごくモラルの低い生徒さんが多いんですよね。で、そういう生徒さんは安い講師のところにたくさん現れる。できる限り、安い価格で、少しでもいいものを手に入れようとしてくる。
いつも僕は一時間2500円から3000円で日本語講師として売っているのですが(まだまだ安いと感じています、自分のティーチングクオリティーに比べると)、試しに一時間500円に設定してみたんですよ。そしたらものすごい数の問い合わせがきて、平気で授業は延長してきますし、いちいち授業スタイルに文句をつけてきてPreplyにリファウンドをお願いするわ、すごかったです。Preplyはお客様第一主義なので、お客様がリファウンドを求めたら講師側に確認せずにすぐリファウンドして、結局僕の一時間はパーになるわけですね。
腹が立ってその後はすぐにまた3000円に戻しました。
なにもお金をもっと払え!って言っているわけではないんです。例えば言語習得にしろ、情報収集にしろ、画面の向こうには人がいて、わざわざ時間を削って丁寧に対応しようとしている人を無下に扱うことはやめていただきたい、って言っているんです。
結局、格好のターゲットになるのは高校を卒業したばかりの新大学一年生。彼ら・彼女らは経験や自信があまりないため、自分の情報や時間を本当に安く売ってしまいがちです。そこに漬け込むような、なんでもとにかく安い価格で高品質なものを、の顧客マインドの恰好なターゲットになるわけですね。
また、ここでの「顧客」は単に生徒を指すだけではなく、結局は新大学一年生を「労働力」として起用する雇い主という意味合いも含んでいます。
とはいえ、どうしてもお金は払わなくてはいけないし、高額なお金を取っていてはそれこそ階級の再生産に立ち返ってしまうので、お金以外で彼ら・彼女らをもっと優遇できるサポートや心遣いが必要なんじゃないかなって思っています。
それは、たとえば誕生日の日に、誕生日おめでとうのメールとともに、なにかプレゼントやAmazonのギフトカード(500円でもいいんです、心遣いが大切ですから)が送られてきたり、授業後にありがとうございました、お疲れさまでしたの一通のメールでもいい。もし、毎授業後が大変であれば、一か月に一回でもいい。メッセージ作成なんて5分で終わりますよ。でも、その5分をわざわざ取ってくれたという気持ちと、実際に5分で書いたという行為がとても大切なんです。
結びに、今までこの思いを理解し、受け止めてくれた生徒さん、参考書をここから買っていただいた生徒さんに感謝したいです。これからもおススメ書籍などをこのブログで留学に絡めて発信していきますが、けっして守銭奴になっているというわけではなく、本当に優良なものを紹介するので、その情報にアクセスしたアクセス料を頂いているという感覚でリンクの紹介をしているというスタンスでの理解をお願いします。
ダラムのクリエイター紹介
ダラム大学やダラム市内の魅力を僕は文章で伝えるように頑張っていますが、そのほかに画像と動画というメディアで伝えているクリエイターもいます。一人、僕の友達で僕の写真をたくさん撮ってくれるので(上の写真みたいなものがたくさんあります!笑)、そのお礼にここのブログで紹介したいです。
皆さんもダラムの街並みを動画や画像で見れたらもっとイメージが膨らむと思うのでぜひ、フォローをお願いします。
Claude Ando
現在、ダラム在住の大学生Claude Ando. 彼のアートスタイルは僕の語彙力で説明してしまうと傷がついてしまいそうなので言及はやめておきます。百聞は一見に如かず。下の動画をぜひ、ご覧ください。
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ウェブサイトでは彼の写真を購入することができます。ぜひ、のぞいてみてください。
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