#034 振り返りの一案。神経質な教員が週案簿をフル活用すると…
2022.5.23.
週案を書くという業務がある。(法律で決まっていること?実はその辺りのことを全然知らない。)
2校で勤務し、自治体が違うとどの週案簿を採用しているかなどは違えど、書くこと自体は共通していた。
・自治体独自の週案簿がある。
・既製品を購入している。
・データ上で作成している。(これはそういうフォーマットがあるのか、個人で作成しているのかよく分からない)
管理職が、週案簿を提出する意味合いを説明してくれたことがあった。
「週案簿の提出は、皆さんを守る側面もあります。管理職が内容を確認し判子を押したのであれば、それは担任が勝手に判断して行った授業ではなく、管理職も承知した上でのものになるからです。そこで何か問題が起きた場合、責任を取るのはGOを出した管理職です。ですから、週案簿には教科名、単元名、その時間の目標、体育や実験があれば安全指導内容について必ず記載してください。」
自分が教員6年目の時で、それまで『提出して当たり前』と思っていたものにそんな意味があったのかと驚かされた。
そこまではあまり考えていなかった…なんてぼーっと働いていたんだろう。
意図が分かってからは、もっと意識的に書くようになったし、時々提出し忘れるものの、出さなきゃという気持ちも強くなったように思う。
※子供への指導も、こういうことよね。
そしてその時の管理職が、何かあったときにきっと本当に責任を取ってくれるだろうと思えたことも大きかったかもしれない。
※子供への指導も、こういうことよね。
初任の時、あまりに仕事の情報量が多く、しかも資料が多岐に渡っていたため、どこにどの情報があったか探すことに時間を取られていた。
2年目以降、情報はどこかにできる限り集約しよう!ということを心に決め、週案にまとめるようにし始めた。
◆行事の実施案に締め切りなどの記載があれば、週案に転記する。
◆連絡会の内容をメモする。締め切り関係のことがあればその場でその日のところに記入する。
◆授業や児童の振り返りを記入する。
情報をひとつの場所に集めるようにしたら、明らかに抜けがなくなった。
最終的には、私用の予定も内容が分からないように入れていた笑(18:00新宿、とかしれっと書いて)
神経質な人が情報を集約した集大成がこちら↓
絶対マネしたい人いないと思うけれど、個人的にこれが自分にとても合っていたと思う。
【黒】
事前に記入している、日付・教科名・単元名・目標・安全指導事項・時数・会議予定など。
一番下には連絡会の内容のメモ。
【赤】
変更になったこと。予定していたところから違う時間割にしたものなど。
【青】
その日の欠席や遅刻早退。授業の振り返り、児童の様子、面白かったこと、保護者との連絡の記録など。
この写真のやつはかなりMAX書き込んでいて、行事や研究授業前で忙しくなったり、学級でトラブルが起きて対処に追われていたりすると、急に青の分量が減る。ほぼ青がないこともある。状況が分かりやすい。
青字は、その日の終わりに5分とかで書くこともあれば、3日分とか1週間分とかまとめて書くこともある。まぁ、3日もするとどんどん記憶がなくなっていくので、あまり思い出せないけれど。
青のところ、例えばどんなことが書いてあるかというと、
社会「○○さん振り返り お父さんの仕事は保険関係だから、“守る仕事”と“伝える仕事”かな → 自分の身の回りとつなげてる!すばらしい!」
体育「悲惨だったー! △△さんが6〜7人に砂をかけてしまう。その後謝って解決。 → もう少し距離とって活動できるような工夫が必要。(スタートをラインではなくコーンにして離すとか。△△さんは精神面の成長も必要かなぁ。保護者連絡済み。)」
国語「××さん 隣の子の声かけで音読発表参加できた!」
「夕方、□□さん母よりtel有。放課後遊びの件。学年で共有して来週全体指導する。」
「今週もよく働いたーーー!!!」
こんな感じ…記録と日記?
自分の書いている量も尋常ではないが、管理職はほぼ全てに目を通し、必要なことはアドバイスを、よかったことには価値付けのコメントをくれていた。すごいな…
メリットは「自分の指導の振り返りができる」、「通知表の所見に使える」、「もめたときに記録が残ってる」!
自分の指導の振り返りは、授業についてもそうだけど、1週間分のコメントを見て、”最近子供の良いところに目がいってないかも…”とか、そういうことにも気づくことがあった。
書くの好きな人、情報分散しちゃう人、記録を手軽に残したい人はぜひこの「気狂い週案」を!
というか、日々忙しくてそんな時間ないと思うけれど、振り返ることは絶対に自分のためになるよ、ということ。どんな方法であれ。自分好みの、持続可能な振り返り方法をみんな見つけたらいい。