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#006(Re) 日々、徳を積んでいきたい

2023.1.6.
年度末になると、新しい教室へ移動する。その際に使っていた教室の大掃除をしなければならないのだが…。

どこまで細かく掃除をするか、どの状態で良しとするか。
エアコンのフィルターは掃除するのかしないのか。
ワックスを何度がけするのか。
荷物はしっかり移動させるが、掃除は新しいところで自分が!という考え方の人がいたり。

基本は「3/31までに使っていた教室をきれーーーいに」だと思っているのだが、早々と移動させようとして焦らせる人もいたり、4月に入っても片付け終わっていなかったり。

掃除に対しての価値観は人によって違う。

若手の頃に「教室移動はこの程度やるべし!」と組んでいる先輩が教えてくれたりして学んでいくのだろうか。

別に何かで決められているわけではないので、人によって捉え方が違う部分もあるのか?



でも


私は片付けが大変苦手なので、頑張って掃除はするが、何かやり残しがあると「ほら〜、みゃー先生しっかりしないとー!」と言われたりする。「すみませんっ!!!」と謝って片付けて自分の新しい教室に行ったら、同じものが残っていて、それも自分が片付けないといけなかったりすると…何か理不尽さを感じずにはいられない。
なぜ2回も同じ掃除をしなければならないのだ。


とりあえず今日は新学期に向けて掃除!

ちょっとそんなことを思い出したのだった。



◆◇◆◇◆◇


2022.4.13.
大量の紙をシュレッダーにかけようとすると、かけ始めてすぐに「くずを捨ててください」という表示が出る。
印刷機の電源を入れると、「マスターを交換してください」と出る。
プリンターの用紙切れに遭遇。もちろん、インク切れにも遭遇。

細かいことを言い出したらキリがないけれど、そういうちょっとした、何かちょっとついていないようなことに遭遇したとき、私は相当時間がない場合以外はササっと対応するようにしている。

ジャンルは違うかもしれないけれど、電話に出るとき、少しだけ声のトーンを上げて、相手に良い印象を与えるように気を付けている。職員室で業者さんから声をかけたれたら、笑顔で対応する。

こういう、給料が変わるわけではないけれどちょっとした良いことをするとき、「徳を積んでいる」という意識でやっている。

以前、漫画が原作のドラマ「重版出来!」を見ていて、『出版社の社長が、本当に自分の勝負したい場所で勝つために、普段から徳を積むようにしている』という話があった。
情けは人のためならず…ただ単に良いことをすると気持ちが良いとか、人からの信頼を得られるとかだけでなく、運を貯めるために良い行いをするのだそうだ。

その話を聞いてから自分が徳を積み始めたわけではないけれど、何か人のためになるようなことをしたとき、そんな意識ができるようになった。

「運を貯める」だけでなく、私が感じた徳を積むことの効果は…

『いざというとき、自分を信じられる』

ということではないだろうか。



自分が勝ちたいと強く思ったとき。

そういう、ちょっと手に力が入ってしまうようなタイミングで思うことは、「私はこれまで、真面目にがんばってきたんだから、絶対うまく行く!」と、自分のことを信じられることだ。

それで、上手くいくかは分からない。
結局相手にポイントを取られてしまうかもしれない。
それはそれでしょうがない。

だけど、これまでやってきた練習を信じて、そしてこれまでの自分の積んだ徳を信じて、少しでも強い心で一歩を踏み出せることは、とても大きな力だと思うのだ。
(事実、結構良い結果になる。)


今日もどこかで、シュレッダーの表示を前に、「またかよー!!!」
とイラついている人に

幸あれ!


◆◇◆◇◆◇


そしてどこかで2回掃除をしている人にも、

幸あれ!



#教員エッセイ
#シュレッダーのゴミ捨て
#徳を積む

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