#520 自由と責任はセット〜中学受験母校推し
2024.2.2.
2年2組の授業サポートに入っていたら、ワークシートに日付と名前を書く欄があって、「先生、全部2だよ!」とみんな口々に教えてくれた。笑
2月の頭に改めて思うこと。
私は、中学受験をして本当によかった。受験勉強とは、できるだけ合格の可能性を高める行為であって、それを高めたとしても試験問題が苦手な分野から出ることだってあるし、その日に限ってうっかりミスをすることだってある。最後は、運と縁。
そんなラッキーをいただいて、中高時代、大変自由で面白い学校に通うことができた。女子学院という学校、先生方、そして出会った友人たちには、感謝しかない。
「とても面白い学校だった」というざっくりした感想はあるものの、あまり詳細について覚えていない私ですら記憶に残っているもの…それは、「自由と責任はセットだ」とやたら言われたことだ。
自分たちで何かを選び、やってみる。うまくいくもいかないも、その責任は自分たちでとる。
今思えば、私はあの学校であまりにもいろんなことを任せてもらっていた。かけがえのない経験になっている。
★高2の体育祭は、体育委員が仕切る
まあ、高校生だから、行事の指揮くらい生徒でやるよねと言われればそうなのだが、今思うと、教員が運動会でする仕事と同じようなことを高校時代にやっていたのだと思う。
これ、教員になってからも運動会でほぼ同じことしてる…!
★高3体育祭のマスゲームでは、体育の授業を生徒が仕切る
体育祭では中2と高3がマスゲームを披露する。中2マスは教員が演技を作り、高3マスは有志のマスゲーム委員が演技を作る。私はそのマスゲーム委員をしていた。
これもね、まんまやってることが教員の運動会表現担当と同じ!
隊形練習では、校庭や体育館にバミり(立ち位置の目印をつける)が必要だと、本番の東京体育館での隊形と同じになるような位置を計算していた。
「この授業終わったらダッシュで印付けに行く…この授業終わったらダッシュで印付けに行く…」と、もはや授業終わりのチャイムをクラウチングスタートで待つくらいの勢いで校庭に飛び出していた。
特に、生徒が授業時間をもらって学年240人に指導するなんて機会はかなり貴重だったと思う。細かく音をかけるのが難しいときは「ごー、ろく、さんはい!」とマイクでリズムを刻みながら動いてもらったりしていた。
教室でもホームルームの時間をもらって、イメトレと称して音楽をかけながら説明をした記憶あり。
ボディパーカッションのかっこよさ、全員でヒューマンチェア挑戦、3段タワー…よくよく考えたらその後自分が作った組体操に生かされている!
まあ、成績はだいぶ落ちたけど。一片の悔いなし!
★自分たちでプチ行事を作ったロングホームルーム
これは、先日同級生に言われて「そうだったの?」となった話。
週に1時間、ロングホームルームという時間があった。学活と同じ扱いだと思う。
そこでは、クラス対抗の球技大会のような、学校で元から決められている行事をしたり、みんなで映画を見たりしていたようだ。
高1か2のとき、生徒たちの発案で、ロングホームルームの時間を使って「芸術祭」というイベントをやることが決定。出たい人を募って、講堂(小講堂?)のステージで披露した。
私は、友人たちと一緒にゴスペルを歌った。(その記憶はある!)他にも、ソロで熱唱する強者がいたり、多分ダンスを踊ったりする人たちがいたのだろう。
新たなイベントだったので、下級生が見学に来たりもしていたらしい。
行事を創り出すなんて、さすがの特活力(業界用語)である。誰が実行委員だったんだろう…。
ただ、感謝しかない
大きな仕事を任せてもらうと、ものすごい達成感を得られるのだと知った。
本物の「頭のいい人」はいるのだと知った。
自分と人は違って、どちらもかっこいいなと思えた。
一生懸命さをバカにする人がいない空間に、居心地の良さを感じた。(みんなやりたいことで忙しく、バカにしている時間などない)
n=1の意見だが、こんなに面白い学校はなかなかないと思う。
よく、女子御三家の例えとして、道端に空き缶が落ちていたら
◆雙葉はゴミ箱に捨てる
◆桜蔭は本を読んでいて気付かない
◆女子学院は缶蹴りで遊ぶ
という話を聞くことがあるが、他の2つの学校については分からないけれど、女子学院については本当にそんな感じの人の集まりなので、「例えた人うますぎ」だ。
友人によると、最近の中学受験では、行きたい学校ではなく自分の偏差値で行けそうな学校を選んで受ける人が増えているらしい。
その学校にどうしても行きたい、というより、受けられそうな学校の中から選ぶならここかな、みたいなこと?
それ故に、最近の女子学院生はそれほど個性的ではないとの噂。
何それ、つまんなすぎる!
ということで、母校推しの私の、推しポイント紹介でした。
ここを受けたい!!!という受験生が、たくさん門をくぐってくれることを願って。