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#600 ちゃんと謝った自分、推せる

2024.7.6.
誕生日を“なーむーの日”と言っていた友達がいた。そんな感じで教えてもらうと、大人になっても「ああ、今日はあの子の誕生日だ」なんて思い出すものだ。そういう人が何人かいる。(思ってるだけじゃなくてお祝いメールでも送りなよ!)


今日の本題は「謝る」ことについて。

小学校で仕事をしていると、子ども同士のトラブル…そして、謝る場面に多々遭遇する。

あのお決まりの「ごめんね」「いいよ」のやりとりとか、自分の非を全く認めないやつとか、すごく嫌なことされているのにさらっと許すんかい!みたいなことがあったりとか、どう見ても謝ってる態度じゃない謝り方して逆に叱られる子とか。

小学校段階なので、たくさん失敗して学んでいけばよいと思う。
というか、よくやらかす子ほど謝るのが上手なことが多い気がする。どのレベルならしらばっくれた方がいいか、どのレベルなら正直に言って即謝るべきかの判断が上手。そうなると、こちらも解決がしやすい。
あまり失敗しない子は、小さなことでも謝れないなんてことも。自分の言葉選びが良くなかったと感じているのに「そんな風に言ってない」とか言い張って延々解決しないとかね。

でもこれ、子どもだからまだ上手くできなくても指導して成長を願えばいいのだが、最近思うのは…

大人の方が深刻じゃないか?

ということ。
ミスをして周りに迷惑がかかっているのに、他に責任転嫁して全く謝ろうとしない人。逆に、誰かの仕事に対して不満があるのに、それを本人には言わずにコソコソ周りに言う人。

良くないと思ったことを素直に伝える。
良くないことをしてしまったらすぐに謝る。

こういうことが、大人でもなかなか難しいのかもしれない。というか、自分を省みてもなかなかできていない…。

というか大人になると、謝らない方が(敵は作るかもしれないけれど)ビジネス的に成功するとかそういうこともあるのかも?



ちなみに自分の場合、だいぶ謝るタイプ。そして、素直に謝ってくれる人に安心感をもつタイプだ。

少し前に、こんなことがあった。

6年生の移動教室の引率でのこと。宿舎での最初の食事で、みんなどこに座るのかがよく分からずにザワついた。

とある女の子に「どこに座ればいいんですかね?」と聞かれ、「生活班の食事係が立っているところのテーブルに座るみたいだよ。」と答えた。
そのままその子を見ていると、明らかに男子がいるサイドの席に座ろうとしていた。きっと、生活班(男女別)と活動班(男女混合)を間違えているのだろう。
慌ててその子のところに行き、「生活班だから、あっち(女子)の方じゃない?活動班じゃないよ?」と伝えた。するとその子は、「いや、ここで合ってます。」と答えたのだ。

「えっ?」血の気が引く私。慌ててその場を離れて食堂の隅の方に行き、しおりを確認する。私がずっと女子だと思い込んでいたその子の名前は、男子の欄に書いてあった!

見た目で女子と思い込んでいたが、男子だったのだ。

出たー。これ、アンコンシャスバイアスちゃいます?だわ。教育現場でやりがちな、見た目で判断していた性別が違っていたやーつ。


…さて、これをどうしたらいいのか。
きっとさっきのやり取りの「えっ?」で、私が性別を間違えていたことは彼には伝わっていることだろう。
座る場所の話は解決しているし、きっと彼の風貌は誤解されやすい感じなので、そんな勘違いはされ慣れているのかもしれない。

そのままにしておくというのもありかもしれないが…うーん…

彼がどう思ったのか分からないので、一度ちゃんと話をしよう。そして、謝ろう。

そう思った私は、もう一度彼のところへ向かった。そして、食事をしようとしている彼に、

「さっきはごめん。実は私ずっとあなたのこと、『名前がかっこいい女子』だと思い込んでたの。さっきのやり取りで、嫌な気持ちにさせていたらどうしようと思って。」

と、正直な気持ちを話してみた。すると、彼は驚いた顔をしたが、

「先生、よく間違えられるけど、オレ、303号室にいるれっきとした男子だから!」

と言って手でグッドマークを作り、ニヤリと笑った。それを見て、私もグッドマークを返した。


正直に謝って、気持ちを伝えて、良かったー!!!

彼の笑顔を見て本当にそう思った。そして、別に流してしまえば良かったかもしれないところを、きちんと謝ろうと思えることが、自分の良さなのだと思った。



大人でも子どもでも、上司でも部下でも。
よくなかったなと思うことがあれば素直に謝る。

これって大事だし、気持ちの良い人間関係を作るためには大切なことだと私は思う。



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#謝罪とは
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