見出し画像

#392 支離滅裂に男子バレーの感想を吐き出す回

2023.7.24.
推敲するにも、言いたいことをまとめるにも時間が足りなさそうなので、本当に思うがままに今朝方観たネーションズリーグ男子3位決定戦の感想を残しておこうと思う。


まず!BS-TBSよ、

なぜ中継をしないのだ!

いや、分かる。放映料の話は今いろんなところで話題だし、今回のバレーがどこまで活躍するかなんて未知数。かく言う私も、女子の方はほとんど観ていない。

でも、男子は予選ラウンドで10勝2敗の好成績。選手たちそれぞれが活躍するプレーがたくさん見られて、「男子強いじゃん」っていう空気になっていた…ように思うのは私だけ?

なのに決勝ラウンド、

◆準々決勝(vsスロベニア) 0:00〜中継U-NEXTのみ 翌日21:00〜地上波放送
◆準決勝(vsポーランド) 0:00〜中継地上波
◆3位決定戦(vsイタリア) 0:00〜中継U-NEXTのみ 3:00〜地上波放送

なぜだーーー?

中継するのと録画を流すのだと、やっぱり金額は全然違ったりするものなのかな?今朝の試合とか勝敗が決まった後の3時からやる意味は何だ?

結局、U-NEXT様のお力を借りて(2200円で)、無事にリアルタイムで応援させていただいた。


でも、今日高校生たちに「今朝のバレーの試合観た人…?」と恐る恐る聞いたら、15人中1人も観た人いなかったという…あれ…実は全然話題になってなかった…?



そんなことはさておき、3位決定戦について。

★印象的だったプレー

◇1セット目、1本目。
あ、始まったな〜とやや眠気眼で画面を見ていた視聴者を叩き起こすような石川選手のスパイク。ハイライトにも載ってた、この1本目↓

この試合にかける気迫を感じる一撃だった。もう、ずーーーーっと前からこの日のために準備をしてきたんだぞと言っているような。
ちょっとタイプは違うけれど、スラムダンクの山王戦、1本目でリョータと桜木がアリウープ繰り出すくらいの衝撃を、さも当たり前のようにかましてくる石川選手に感動…まだ1本しかプレーしていないのに今日はいけるかもしれないと思わせられる。(まあ、2本目はイタリアが、さも当たり前のようにズドンと決めてきたけど。)

◇1セット目途中、長めのラリーからの大塚選手のネットイン
ボールが落ちそうなところを何度も繋いで、最後にちょっとネットから離れたところから大塚選手が返したスパイクというか軟打が…ネットに当たって…相手コートに落ちた。バレーでも卓球でも、ネットインでどっちに落ちるかは、もはや気持ちというか、日頃の行いというか、運というか。ああいった瞬間には何かそんな神がかったジャッジが下されているような気がしてならない。神様が日本に微笑んでいる。

◇宮浦選手の冴え渡るサーブ
この方、24歳…に見えないイカツめな顔つきをされているのだが、その肝の座りように驚かされる。スパイクはかなり思い切りがいいけれどどシャット(思いっきりブロックされる)パターンも多い印象なので、失礼ながらなんかちょっとここぞというときの不安定さを感じていたのだが、この大事な試合で、受ける相手も一流な中で、あれだけエースを取るのは、本当に並大抵な図太さの持ち主でないと無理!


1セット目はこちらのいいところ全開で余裕をもって勝ち、ポーランド戦で落としてしまったちょっと競った状況での2セット目も勝ち切る。

これは…今日いけるんじゃない?

の矢先の、完全に相手に流れ行ってしまってるわという3、4セット目。3、4取られてのフルセットって…もう嫌な予感しかない。この2セットは競って落としたというわけでもなく、20点にも満たない負け。

そしてフルセットになったら寝る時間がなくなる〜!


◇5セット目、1点目の宮浦選手のサービスエース
もう、このワンプレーから目に涙が溜まり始める私。出たよ強心臓。

◇吠える石川選手
WBCの大谷選手といい、今日の石川選手といい、エースという立場の人は…プレーで、オーバーアクションで、チームを鼓舞して勝利への波を起こすんだよね…。2人、対談してくれ!(急に)

◇みんな、みんな、みんな…!!!
これまで私は、女子バレーは繋ぎがすごいからラリーを見るのが楽しい、男子バレーは勢いでズドーン!と決まって、なんと爽快なプレースタイル!と思っていた。だから、男子は8割方トスがきれいに上がった瞬間に得点の行方が決まってしまっていて、相手の点になるとすればスパイクを打ちミスるかシャットぐらいだと思っていたのだが…
大会を通して、あの強烈なスパイクを、ブロックに当たって大きく弾けとんだボールを、結構な確率でレシーブし繋いでいることに驚きを隠せない。特に印象的なのはリベロの山本選手と、セッターの関田選手。上げるのよ!上がるのよ!
それだけでなく、日本の多彩な攻撃を支えているのは、安定したサーブレシーブと、正確&頭脳的なトス回しであって、改めて思うのは「レシーブ上手い人、本当にかっこいい!」ということ。構えがきれいだもんね…。レシーブする瞬間とか写真で撮ったら、いっつもかっこいいポーズになるもんね…練習の賜物としか言いようがない。
あと、第5セットでは、ブロックポイントも光った。宮浦選手のきれいなシャットも、きちんと触ってポトンと落とした山内選手のブロックも。相手がスパイクという一番点数が取れる状況で、ブロックやレシーブというそれを跳ね返すプレーが出てくるってすごい。

もうさ…みんな…みんな…凄すぎる。

そして、そんなプレーの積み重ねで、少しずつ点差が広がる。もちろん、油断なんて一瞬もできない。そんな隙を少しでも見せたら、ダダダっと流れは相手に行ってしまうことだろう。

◇最後の1点は…
14点まで取って、次のサーブは小野寺選手。ちなみにうちでは0歳の甥っ子に似ていると評判の小野寺選手。(余談すぎる)
まあ、サーブのときは相手の得点チャンスだから、ブレイクしなくてもいいのよ!これ1本打って、相手がサクッと決めて、その後の相手サーブのときにしっかり1点取ったら…勝ちだ!!!
が、相手のサーブレシーブが少し乱れ、セッターは苦しい中片手でトス。きれいなトスにはならない。相手レフトもちょこんと返すだけ。
まさかのチャンスが来た!!!レシーブは宮浦選手。セッターの関田選手に上げる。私、1人で声を押し殺しながら見ていたけれど、このときはとっさに呟いていた…というより、力強く声を発していた。

石川でしょ!!!

画面越しに私がそんなこと言わなくたって絶対にそうなるんだけど、トスが…レフトに…

キャプテン石川選手の力強いスパイクが、相手のブロックに当たって大きく吹っ飛んでいった。


ヒーローは…違うなあ…。


石川選手、インタビュー。
印象的だったのは、「自分たちはずっと、同じ目標に向かって、それを達成するために日々の練習を重ねてきた」と言っていたところ。石川選手を筆頭に、海外で揉まれて、どうしたら体格差のある相手から点数が取れるのか、どうしたらこの1本を繋げるのかを突き詰めて練習してきた選手たち。
持ってるとか、才能だとかでは片付けられない努力が日本チームに広がって花開いた結果の銅メダルなんだなあ。

夜中の2時半に、うっかり興奮して眠れなくなってしまった。


大学の何かの授業で、「運動には、非生産性という特徴がある」という話を聞いた記憶があり、妙に印象に残っている。
私今まで結構運動に親しんできたけど…運動って…物理的には何も生み出していないのか…。(ちなみに今そのワードで検索してみても、納得のいく話が出てこないのだが)

もしかしたら物理的には運動は何も生み出していないのかもしれない。けれど、小さい頃からずっと、自分が運動をして、スポーツのものすごいプレーや演技や偉大な記録を見て、自分の中に感動と言っていいのか、何やら大きな力をもらうような体験をしてきた。だから、運動には、何か言葉で表せないような大きな力を生み出すという特徴が、きっとあるのだ。



あー、3200文字もかけて特に役立たないレビューを書いてしまった。

男子バレーの皆様、ネーションズリーグ銅メダル獲得、おめでとうございます。私は、そして観ていたたくさんの人が、ようし明日も頑張るぞという力をいただきました。

やっぱり本当に頑張っている人にしか見えない景色があるんだろうなあ。

私も毎日を、できる限りのことをして生きるー!



※トップの写真はTBSのニュースより

#教員エッセイではない
#バレー愛
#ネーションズリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?