第7話:「食べる」が好きなわたしが考える、これからの食との向き合い方
「食べる」ということに異様なほど興味があるように思う。
特に、見知らぬ土地の人が食べているものに興味がある。
食べ物を口に運んでお腹を満たすという行為が好きというのはもちろんだが、
「食べる」という行為が全人類にとってもたらす価値に、ほぼ共通するものがあることに安心感と高揚感をおぼえるからだと思う。
どんなにわかり合えない相手とも、たったひとつ「食べる」ことの価値はたぶん、変わらない。
遠く離れた聞いたことのない料理でも、ひと口食べれば「おいしい」と思える。
「おいしい」は世