13曲目: Jane Birkin「Con C'Est Con Ces Conséquences」と「にわにはにわにわとりがいる」的なタイトルについて、など
曲名: Con C'Est Con Ces Conséquences
アーティスト: Jane Birkin
作詞・作曲: Serge Gainsbourg
初出盤の発売年: 1983年
収録CD:『バビロンの妖精』[32PD-47]
同盤での邦題: さよならは早すぎる
曲のキー: C(ハ長調)
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『バビロンの妖精』は全曲セルジュ・ゲンズブールの作品だが、筆者が「これはちょっと...」と思うような曲は入っていない。
これまでに聞いたジェーン・バーキンの全アルバム中で一番のお気に入り。
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ジェーンが歌うタイトルを聞こえたとおり強引にカタカナにすると、「コンセコンセコンセコンス」になるだろうか。「こんな結論、バカバカしい」みたいな意味になるのかな?(CDの対訳でも「この結論は馬鹿げている」となっている。)
フランス語は英語以上に門外漢な筆者にとって、このタイトルが仏文法的に普通なのか、少し苦しかったりするのかまったく分からないが、うまくメロディに乗せたものだと思う。
また、歌の途中で
♪ Histoire d'que de qu'on de Q
という箇所もあって、「イストワーキュドゥキュンドゥキュー」と筆者には聞こえる。
まるで呪文か何かのようだが、ここもタイトルと同じ効果を狙ったものだと言えそうだ。
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80年代真っ盛りの大人向けポップスだが、今この辺の曲をあらためて聞き直すと、少なくとも筆者には耳疲れしてしまう音が多い。(パンクやノイズ系の音楽をそこそこのボリュームで聞く方が、自分には合っている?)
この曲はバックのサウンドもきらびやかすぎず適度な落ち着きがあって、いい感じに聞こえる。
メロディもシンプルで繰り返しが多く、ブリッジの展開もない。その分、1回目と2回目のメロディは同じでも、コード進行やベースラインは変えてある。
エンディングはドミナントのGコードでリタルダンド、つまりトニックに戻らずに、じらすような余韻を持たせて終わる。
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ジェーン・バーキンの声については、まあ普段どおりのジェーン節が全開である。
セルジュが関わる歌手は、ちょっと声がか細くて音程も少し怪しげな人が多い(フランス・ギャルやフランソワーズ・アルディなど当てはまらない人も多いけど)。おそらく彼の好みなのだろう。