古賀稔彦さんの訃報を知って、がんサバイバーが思うこと
がんサバイバーが病気をきっかけに新しいキャリアをつくるために、知った情報や思いついたことを書いています。
久しぶりのnoteですが、柔道家の古賀さんが亡くなられたという悲しい情報が入ってきて、とてもショックを受けました。
もともと、好きなアスリートベスト3には入っていて、素敵な方で男性として好みでした・・。もし奥さんだったら、彼女だったから。。なんて妄想したものでした(笑)
そんな方に突然の悲報。
ショックを受けた理由の1つは
あれだけ強く、心も体も超一流の方でもがんで命を奪われてしまうがんの怖さを感じたこと。
あれだけ大きなけがをしても金メダルをとってしまうスーパーマンの古賀さん。そんな心技体揃った凄い方でもがんで亡くなってしまうという事実は、がんサバイバーの私としては、ショッキングでした。
がんって、、メンタルだけでは乗り越えられない、やっぱり大変な病気なんだと思うと自分の将来もどうなるのか、怖くなりました。
そして、もう一つは
柔道界のみならスポーツ界全体、社会全体に影響力があり、また指導者や管理者として多くの人に望まれている方がこんなに早くなくなるなんて・・という理不尽さからです。
しかも、日本でのオリンピックを目の前にしてなんで?どうして?
ラグビーの平尾誠二さんも同じでしたよね。
ワールドカップを見ることなく、レジェンドががんで亡くなってしまうというやるせなさ。
がんって、なんだろう?って思います。
がんと一口にいっても、病気の内容や症状は様々で、見つかりやすいがんもあれば、そうでないものもある。
治りやすいものもあれば、そうでないものもある。
厳しい状況でも生還する人もいれば、そうでないひともいる。
つい、その差は何なのか?何が違うのか?と考えてしまうのですが、それはもう神のみぞ知る世界かと。
そこに理由を探しても見つからない。
どれだけ考えても見つからない。
だからそこは考えても仕方がないことだと思うしかないんだろうな、、とは感じます。
ただ、がんになると死が身近になることは事実で、有名人ががんで亡くなる報道は、り患前よりリアリティがあって、怖くなったりもする。と同時に今生きている自分を実感したりします。
今は生きている、元気でいる自分、生かされている自分をどうしたらいいのか、焦りも感じます。
これだけ、素晴らしい方がなくなっているのに、生かされている私は何をやっているんだろう?とか、何をすべきなんだろう?とか。
古賀さんと自分を比べるのは大きな間違いではありますが(苦笑)
私は、病気をきっかけに新しい自分に変わると決めたのに、少し病気がおちつくと、いつのまにか前と同じマインドになって、やるべきことを先延ばしする自分に戻って変わっていない自分を感じていました。
何も進んでないじゃん、何も変わってないじゃん・・と自分を責めてみたり、焦ってみたりする日々。
もちろん、私は古賀さんのように大きな影響力も、できることもないけれど、それでも生きている意味を感じたいし、小さくてもできることをしたいと思う。そんなことを改めて意識させられる、出来事でした。
私は占星術をビジネスや人生に活用しているので、様々なことで占星術のホロスコープや出生図もチェックしています。
古賀さんの出生図も誕生日から少し、確認させてもらいました。
古賀さんは太陽・水星星座が蠍座で、月星座は蟹座。
共感能力や感情や感覚が鋭い星が多い配置でした。蠍座は自分のスタイルや信条を重視し、ブレない軸をもつ強いメンタルを持つ星ですが、蟹座があるので、家族にも仲間にも、とても優しい方だったのがみえます。
そして、目標への粘りや努力、継続する力が強い山羊座が火星星座にあり、全般的にストイックで強い力の配置になっていました。本当に残念でなりません。(涙・・涙・・)
蠍座は死と再生というテーマもある星です。
私も同じ蠍座です。私はがんという病気で50代まじかになって、人生で初めて、死や命について考えることになり、蠍座の自分を実感しました。
これは、別に蠍座が早くなくなるという訳ではなく、すべてをリセットするような出来事があっても、そこから復活・再生する力を持ったり、関わることが多いのが蠍座かなと思います。
古賀さんの訃報は、とても悲しい出来事ですが、人の命は人間の力でコントロールできるものではない、だから、今できることを精一杯するしかないんだな、、とあらためて感じさせられました。
古賀さんの生き様は、これからも私たちに多くのメッセージや力を与えてくださると思います。ありがとうございました。