目が合う その瞬間 胸の奥がふわりと温もりを帯びる 言葉を交わさなくとも、あなたは何かを知っているようで 心の奥深くにそっとしまい込んだ想いが風に乗り優しく届いていく 偶然の隙間に咲いた控えめで愛らしい何か 作られたものではなく ふとした瞬間に舞い降りる贈り物 何気ない時間の中にこそ心は静かに揺れ動く 二度と会えないかもしれない—— そんな予感が胸を掠めても それでも変わらない揺らがぬ想いの「好き」 ただその一言だけが心に灯る この気持ちは夢のような静けさ 目を閉じても
龍は風を追いかけながら 空に螺旋を描いて消え 消えたはずの月が いつのまにか僕の手のひらに 淡くひんやりとした光を乗せていた 月は詠み手で龍は風をつかむ でもその詩はいつも途中で途切れる 風が運ぶ言葉はどこかへ行く 行き先を知らないままただ漂って 静かな夜の空にひとつの穴を開ける 風雅はそこにある 姿を見せるのでもなく言葉になるでもなく ただ僕らの命の中に息を潜める それを知っているのはきっと龍だけだろう そして、 君も 龍ぞ舞ひて、月影を裂き、 雲の彼方へ、風雅を
あなたは気づいているだろうか? なんとなく気づいているよね 目覚めの瞬間 目の前に広がる世界が 実は一つではないことを 心と体は交錯し幻想と現実が入り混じる その不思議な感覚 想像の翼 空を舞う鳥たちが何を見ているか あなたは知っているだろうか? 彼らは自由の象徴 私たちの魂の鏡 哲学の問いに答えを求め オカルトは秘密に触れ 宗教の迷路に吸い込まれSFの未来に思いを馳せる 不思議の中の旅 あなたは自分が見ているものが 本当に現実なの