表現する方法を探して
私は音楽に感情移入しやすい性格だ。世間的にはあまり良いように思われていないことのようだが、私にとって音楽は心を落ち着かせるのに役立っている。自分が作ったものでないものに感情を委ねるのは悔しさもあるけれど、もう諦めているのだと思う。音楽に関する知識が浅く学ぶ意欲もないので、ならば他者が造り出してくれたものの恩恵に潔く与り、自分の内に留めておけない感情を気持ちよく外にアウトプットするのに使わせていただくことにしている。
それでもやはり、自分の感情は自分の言葉、方法で表現したい。自分の感情とは、たった一人の自分だけのものであるから。この誰かに伝えたくなるほどに溢れてくる感情を、自分のもので表現したい。そのために詩を書いてみたり、絵を描いたりした。上手とかは分からず、でも私は詩を考えてみることや絵を描いてみることが好きだ。きっと世間一般的に拙いとみなされるであろうその表現で、私は私のために創作してみた。それは紛れもない私だけが成しえた表現である。
ああ、それでもなんだかもどかしい。まだ表現し足りていない、表現できていない私の中の感情がある。その感情が溢れては溢れて、誰かと共有できない苦しさに変わる。表現したいー。
そのために、このnoteを記そうと思った。溢れる感情を表現できないままに諦めて胸の内に留めておくのではなく、どんなに拙かろうが、せめて言葉にしようとする歩みは止めない。noteに記すことで日記のように記録に残し、私が今という今抱いた感情を大切にし、無かったことにはしない。誰が見てくれるかは分からないし、誰かに見てもらうことを期待したりはしない。けれど、いつか陰にもひょっこりこのnoteに辿り着いてくれる人がいるならば、そんな人こそが私の特別になるだろう。期待ではなく、そんな願いを込めて、最初のnoteを閉じます。