部活を変える!母たちは動いた①
およそ2カ月前、こんな記事を書いた。
「できることはやる!」と決めた時なので、タイトルが強い^^;
そして、2カ月たった今、部活の状況はずい分と変わってきている。結構、頑張ったのよ。ということで、これまでにやったことをまとめようと思う。
1、前役員への聞き取りで浮かびあかった問題点
雑談的に、なんとなく聞いていたこともあったけれど、「誰の」「何が問題で」「どのようにしてほしいか」を整理する必要があると思ったので、改めて前役員さんに聞き取りをした。そして、浮かび上がった問題点は以下。
・車出しの問題点
遠征がとても多かったのだけど、頻度も場所もコーチの一存で決まっていた。県外や高速使用などの場合は、車出しできる人がかなり限られる。それなのに県外や高速使用の遠征が、誰にも相談なく頻繁に入れられることが常態化。結局数人の遠方にも車が出せる人が無理をして頑張っていた。また、参加費などが必要な大会などにも、お金を払った後に事後報告だったそう。
車が用意できなかったら…?参加者が少なかったら…?という不安を役員は常に抱えつつ、責任感からなるべく予定を入れず、車出しをしたり、急な体調不良などに備えていたそう。そして、私たちの代は、県外や高速使用の遠征に車を出せる人がかなり減ってしまう。もう立ちいかない…!
要望→コーチは大会などのお金を支払う前に、役員に相談してほしい。
車が用意できることが確認できてから申込みをしてほしい。
遠征が多く、一部の人の負担が大きいので頻度を減らしてほしい。
・遠征メンバーの決め方の問題点
昨年は1年生(息子の代)の入部が非常に多かった。約20人。それまでは、全学年合わせても10人ちょっとだったため、部員全員で行っていた遠征も、人数が多すぎるからと早々に全員は連れて行かなくなった。連れていく子の親にだけ、連絡が行くのだ。子どもたちも空気を読んで、呼ばれていない子には遠征の話はしない。最初は交代で行くのかと思っていたら、そうではなく、いつの間にか遠征に行けるのは固定のメンバーのみになっていた。
一度、保護者会の際に、機会を平等に与えてほしいと、みんなでコーチたちにお願いしたことがあった。分かりました…と言っていたけれど、状況は変わらなかった。呼ばれるメンバーの入れ替えも一度もなかった。呼ばれない子は当然ながらモチベーションが上がらない。退部者や土日の練習には全く来ない子が増えていた。また、ずっと呼ばれていた子に声が掛からない…ということが起こった時、その子の心は折れて、現在不登校中。前部長は、折にふれて、コーチにメンバーの入れ替えや部内戦を提案してくれていたそうだけど、そのせいでコーチから煙たがられてしまったように見えた。
要望→全員に均等に機会を与えてほしい。
「頑張れば、チャンスはある!」とみんなに思わせてほしい。
子どもたちが気を使い合うような状況を作らないでほしい。
・指導法の問題点
昭和のバリバリ厳しい指導を受けてきたコーチ陣。その割には、正直とっても指導が優しい。話をすると、今の時代や子どもたちに合わせて、厳しい指導はしていない…とは思う。なのに、不登校になった子がうちの代だけで2名もいて、ひとつ上の代にも1名いて、その前にも何人かいるらしい。
できていないところを、わざわざみんなの前に出して指摘したり、なかなか治らない癖をしつこく言われたり…というのに、心が折れてしまう今の子は、きっと指導者からすると、「弱い」のかもしれない。でも、何人もそういう子が出ているのだから、やっぱり同じことを続けてはいけないのだと気付いてほしい。でも、変わらない。年齢的にも、ずっと続けてきたことを変えるのが難しいのは分かるけれど、それが分からない人が指導を続けるのは、子どもを任せている親の立場からするととても怖い。
要望→勝つことよりも、子どもたちが続けられることを重視してほしい。
子どもの心が健やかでいられるように気をつけてほしい。
不登校の原因になったと思われる指導法を見直してほしい。
・コミュニケーションの問題点
車出しの件もその他の件も、今まではずっと前部長さんだけがコーチと対応してくれていた。でも、おそらくあまりの伝わらなさに、部長さんの心は途中で折れた。コーチの側にも、“無償でこれだけやっているのに…”という苛立ちがあったことは想像できる。結果として、唯一の頼みの綱だったコーチと保護者の間には見えない溝ができていたと思う。歩み寄るよりも、必要以上に近寄らないという選択をお互いにしてしまっていたような気がする。それも理解できる。
でも、それぞれがそれぞれの立場で「ここは改善した方がいいのでは?」「ここだけは押さえてほしい!」と願っても、それを言えない組織は健全ではない、と私は思う。
要望→保護者の意向も聞いてほしい。
お互いの考えを共有して、無理のない落としどころを考えてほしい。
2、顧問への報告&相談
上記の問題を改善するに当たって、私たちは簡単な資料を作って顧問の先生に私たちの意図を説明し、もしもこじれることがあったような場合には、間に入ってもらえるようお願いした。
不登校の子が出ている状況もあるので、顧問の先生は、親身になって聞いてくれて、もしも改善されないなら、その時には校長から話してもらうことも可能だと思うと言ってもらえた。その言葉に、どれだけホッとしたか。
だが、その後、校長から、部活ではなくクラブチームの問題に口は挟めないと言われることになるのだが…。
つづく