働きながら介護をするという事
介護の期間は病状にもよりますが 男性は9.79年、女性は12.93年ぐらいだそうです。
介護者は仕事をしながら、子育てをしながら仕事と介護を両立をしなければなりません。どんな工夫をしたら良いのでしょうか?
皆さんはどんな工夫をされていますか?
1,女性がしなければならないという思い込みは捨てる
昔は自宅で女性が介護するのが当たり前だったような気がします。
実際、私の母も祖父母を介護していました。
今は共働きが多くなり、男性も家事をこなしたり子育てを手伝ったりする家庭も多くなってきていますね。
協力が得られるのであれば出来る範囲で協力してもらいましょう。
結婚していればどちらかの親が介護状態になるのですから、嫁が介護するという昔の感覚は捨てて、出来る範囲で協力する、相談するようにしましょう。
お互いの親が一度に介護状態になる事も予測されるため、これは個々の家族にもよりますが、出来れば自分の親に注力したいところです。お互いの負担が大きくならないように理解と協力が必要ですね。
御兄弟がいれば相談しあって分担したり、〇〇の担当と決めて納得した介護が出来るようにしたらどうでしょうか。
私の兄弟は5人で分担していました。
●日々の金銭管理や手続きは長男
●定期的な訪問は次女
●病院受診は私
次男と長女は仕事や姑の介護で時間が取れないことが多かったですが、次男は時々サプライズをしてくれました。
兄姉で集まって介護の相談をすることはなかったのですが、うまく回っていましたよ。
ここで大切なのは・・・
●私ばっかり介護していると思わない事
●介護に足を運べない兄弟を責めない事
が、大切です。
2,ショートスティを活用する
デイサービスは何とか利用開始できても、ショートスティは難しい場合が多いようです。
私の母もデイサービスは最初は嫌々ながら行っていたのですが、最終的には顔見知りも増えて楽しそうにしていました。
しかし、ショートスティとなると中々難しく、拒否が続いていました。
親にどうしても行ってほしいとなると、説得になってしまい、親は自分の気持ちを受け入れてもらえず一方的に行かせられると思ってしまいます。
●介護者の健康維持のため
●出張があるから
●仕事が大事な局面を迎えている
など、協力を依頼するような形でお願いしても良いと思います。
ここで大切なのは、ショートスティは邪魔者にされている感覚になる高齢者の方が多いようですので日々、感謝の気持ちと労いの気持ちを伝えておくのがポイントです。
3,介護より自分のしたいことを優先する時間をもつ
最初に書いたように介護の時間は女性なら12年間です。
これを長い時間と捉えるか、あっという間と捉えるか個人差があると思います。
介護が始まると、介護にべったりとなってしまうケースもありますが、介護されているご両親はいつもそばに居てほしいと思っているわけではなく、子供の生活や家庭、将来を心配しています。
これは母との会話から感じました。
介護が始まる前の事です。当時住んでいた場所から引っ越そうとすると
「アナタの場所でしっかりとやっていきなさい。引っ越す必要ないよ。」
そんな風な返事でした。
子供の幸せを願ってくれているのです。
でも、高齢者の方は自身の身体の衰えや健康状態、知人の死などを経験し精神的に孤独感や恐れを感じています。
時々、我儘だと思える発言もそういう背景や心理状態などがあると事前に知っておき、寄り添う気持ちが大切です。
前置きが長くなりましたが、介護以外の時間を作ることでご両親はアナタを責めたりしません。
私は通い介護の時は、自宅に着くまでお気に入りのお花屋さんに行ったり、母と道の駅に行って新鮮な野菜を買ったりして楽しみながら介護していました。
自分のやりたいことを優先し、自分の心が満たされた状態で介護される方が良い関わりが出来るとも思います。
4,終わりに
今回は長い介護期間に介護者の負担が大きくならないような提案をしてきました。介護の時間は12年間ですが、介護が終わってからの人生はもっと長いですよ。自分の人生にも目を向けて介護して頂けたらと思います。
最後にお知らせです。
親のみとり意見交換会を今月も開催します。
みとり、介護を終えた方も参加可能です。
参加される方たちに、
「こんな準備したらよかったよ。」
「これは知っておいた方がいい。」
など色々意見交換していきませんか?
開催日
3月4日(土)14:00~16;00 オンラインで行います。
看護師3人でお待ちしています。
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