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夏休みの読書感想文⑧|傷つきやすいのに刺激を求める人たち(前編)

自分、HSS型HSPなんすよね。

といって、どれくらいの人がその言葉を理解してくれるだろうか。

じつはこの夏に得た知識の中で
「HSP」について知れたことが、自分の今後の人生に一番、影響が大きい気がしている。

自己分析とか、性格診断とか、人生の節目節目で何回もやってきたけど

これほど自分の性格?パーソナリティ?に
シンデレラフィットした概念は初めてだと思う。

HSPの特性が自分そのまますぎて、
いやぁ、それはもうまいったまいったって感じ

だって、今までの人生で経験してきたとあるエピソードとか、人間関係の悩みとか、今こうして人生について考えていること自体とか、

全てが、

自分がHSPだから。

という一言で説明できてしまうんだもの。

言葉ってすごいね。それを知ってるってすごいね。

それだけで悩みのレベルがゼロとは言わないまでも半分くらいには下がるんだもの

(逆に知らない方が悩まない言葉もあるかも知れないけれど)

というわけで、
最初のきっかけはネットでHSPについて知ってから、もっとちゃんと知りたくて

色んなサイトとか本とか読み漁ってるうちの1冊。

『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』
トレイシー・クーパー著/喜多直子訳/時田ひさ子監訳

(HSPについてちゃんと知りたい人はぜひ調べてみてくださいm(_ _)m
わかりやすいサイトがいっぱいありますし、チャットGPTも優しく教えてくれます。)

備忘録がてら、
HSPについて軽くまとめると
HSP(Highly Sensitive Person)は、SPS(感覚処理感受性)の性質を持つ人々のことで、

SPSは脳の神経系などに関係するらしいんだけど、

その特徴は頭文字をとってDOESと呼ばれる。

Depth of processing
全ての経験および刺激の処理の深さ
└めちゃくちゃ深く考えちゃうってこと。例えばHSPについて知りたいと思ったら夜遅くまでネットサーフィンするし本も何冊も読むしその知識で自己分析するし、みたいな。

Overstimulation
特定の個別の状況下での刺激に対する反応の強さ
└音、光、匂い、人間関係のトラブルでもなんでも刺激を受けやすい。そして受けすぎると1人になって自分を回復させる必要がある。1人時間必須。

Emotional reactivity and high empathy
情動反応性と共感性の高さ
└感動的かどうかは別として、感情に訴えてくる映画とかアニメはすぐ泣く。CMでも泣くことある。悩み相談されると自分もその人になったような気分になるし、相手の感情や思ってることがわかるから相手が欲しそうな言葉を返してあげられるんだよね。あと良くも悪くも人から影響受けやすい。

Sensitivity to subtleties
些細な刺激に対する敏感さ
└日常で普通の人は気づかないような情報もキャッチしちゃう。そう、言えないようなものもね。

自分はHSPの中でも、HSS型HSPにあたると自覚してるんだけど

まずHSPに最初に当てはまるなと気付いたのはこんな経験から。

  • tiktokで流れてきた、人が感情的に怒ったり怒鳴ったりしている動画を見たとき、なんでかしんどさと恐怖を感じて涙が出たこと。
    (あれを面白がって見れる人ほんとスゴイ)

  • 人と話したり人の仕草や態度を見てると、その人の感情や要望、本心や嘘かどうかなどが大体わかる
    (社内恋愛してる人とかわかるヨ)

  • 人に相談されることが多いが、メンタルやられてる人や感情の浮き沈みが激しい人の話聞いてるといつの間にか自分のメンタルがやられてる。
    (けど人に頼られるのは嬉しいから話聞いちゃう)

  • たまーに、いわゆるテレパシー的な何か(第六感?)を感じる時がある

最後のは信じるか信じないかはお任せします。
詳しく書いてもただ怪しまれるだけな気がするので。

まぁ、共感能力や周囲から受ける影響?がHSPじゃない人に比べると顕著に高いってことですね、

それが理由で生きづらくなってるんじゃないかと。

他にも、これHSPの特性だなーと思ってるエピソードはたっくさんある。

HSPは全人口の15〜20%いるらしい。

そのHSPのうち、30%くらいが該当すると言われているHSS型HSP、こっちのがまさに自分やんって感じなのさ。

HSSは「刺激追求性」と訳され、4つの特性がある

  1. スリルと冒険の追求
    └私の場合たまにいく1人旅がめちゃくちゃ楽しい。国内も海外も、自分の知らない世界を知ることが好き。最近住み慣れた東京から縁もゆかりもない北海道に引っ越したのもある意味冒険。

  2. 経験または新奇性の追求
    └同じことずっとできない。仕事も業務内容や組織や役割がいつまでも変わらないと病むし辞めたいってなる。

  3. 脱抑制
    └縛りつけられるの苦手。就活の時リクルートスーツ着たくなさすぎて私服で受けられる会社しか受けなかった。

  4. 飽きっぽさ・退屈しやすさ
    └割とちゃんと没頭するけどしばらくすると飽きる。プログラミングも、バイトも、仕事も、投資も。色々ハマったなぁ

HSPは共感性が高く、刺激に弱く、1人でいることが楽だったりする。

HSS型は飽きっぽくて刺激がないとしんどく、他者との関わりを求める。

相反するように見えるこの二つのパーソナリティが共存しているのがHSS型HSP。

変だと思ってたよ。

変化を求めて会社を辞めて、情動に駆られて地方移住したら
変化の大きさに耐えられなくなって抑うつ状態になったし。

株のデイトレにハマって、
毎日チャート見ながらいろんな本とかyoutubeで勉強して北海道いったら株人生が始まると思ってたらいつの間にかモチベ下がって今はクレヨンしんちゃんにハマってる。

社長になりたい、今がそのチャンスだ!
と思って独立したら、
1人で仕事するのが寂しすぎるのと収入の不安定さにメンタルがすり減って、今はまた会社に就職しようか悩んでる。

やりたいと思ってやったことなのに。。
どゆことやねん、自分の性格。

自分に合う仕事って、自分がやりたいことって、一体なんなんだ…。


イマココ

この行ったり来たりしてる感じ?
が、HSS型HSPの特性そのままなんだよね

あるサイトには、
「アクセルとブレーキを同時に踏んでる感じ」と書いてあった。まさにそれ。

アクセル踏んでるときは、

周りに「なんでそんな決断したの?!」とか、
「それ行動に移せるの凄いっす」とか、
「やっぱ変なこと思いつくね」とか言われて、
突拍子がなくて引かれるような反応されることが多くて

でも内心は、
その決断するにもめちゃくちゃ細かく調べてるし色んなことを考慮してある程度の時間熟慮した結果決めてるわけで。(ちゃんとブレーキは踏んでて)

ただ、実際にやってみるとメンタルが追いついてこなくて病む(刺激強すぎたわー)
っていう笑

ネットで診断したりもしたけど、
典型的なHSS型HSPなんだなって。

だから、もうしゃーないと、
脳の神経がそういう回路になっちゃってんならお手上げですよ。

って思いながらこの本を読み進めてみたわけだけど、、

トレイシーさんの書いてる部分は、
訳し方の問題かもだけど論文ぽい感じでちょい読みにくい。

でも章ごとにある時田さんの解説でちゃんと理解できるようになってる。

そんな中で、印象的だったのはこの箇所。

HSPはどれだけ頑張っても、何か(誰か)に鋭い情動のボタンを押され、「すべてを投げ捨てる」ことが唯一の解決策であるような状況に陥るのを避けられません。


めちゃくちゃ心当たりあるんだが。。

大学生の時、
バイト先のお姉さんがワーキングホリデーでオーストラリアへ行ってた話を聞いて、いてもたってもいられなくなって半年後に渡豪した。

当時悩んでた家庭のゴタゴタとか、大学のサークル内のゴタゴタとかに嫌気がさして逃げたくなってた時期だった。

仕事も人間関係も、慣れたりやりすぎると全て壊したい衝動にかられるときがある。

仕事は大体2年で飽きて全く新しい業界で1から始めたくなるし、

友達と仲良くなりすぎると、わざと距離を置いたり、会話がぶっきらぼうになったりして友達から不思議がられる。

(申し訳ない気持ちもあるんだけどそうしないと気持ちが落ち着かないんです…)

学生時代はそれが原因で一悶着起きたこともあった。

ちなみに、

自分が去年、
次の仕事も決めないまま会社を辞めて

住み慣れた東京を離れて北海道に移住したのもこの情動が原因だと思う。

この状況を時田さんは、

全部を投げ捨てれば、その時点での堂々巡りが断ち切れると思ってしまう境地のこと

とし、

そしてそれには、他にもメリットがあるように思えるので、『全てを投げ捨てる』決断を間違いだとは思えなくなるなるのです。

といっている。

仰る通りですがな。

なんか、色んなことがもういやだーってなって

その状況が続く時間自体が苦痛でしょうがないから、

苦痛から逃げるためにその時続けている仕事や人間関係を断ち切ったり、環境を変えたりする行動に走ってしまう。

私の場合、
努力しても報われない仕事や、家族やお金のゴタゴタや、いつまで経っても進展しない恋人との関係とか色々なことが重なってもういやだーーーーっ!!

ってなって、それを断ち切るためにとった行動

それが「退職」であり、「地方移住」であり、そのことによる「人間関係のリセット」だったんだな。

つながったわ。

HSPすご。
私の人生がなんでこうなってるのか、やっとわかった。

そういった情動が起きた場合にどうすればいいのかも書いてあるんだけど、

一応、リフレーミング(一時停止して見方を変える)とポージング(一時停止して過剰な刺激の根底から離れる)らしい。

でも、

忘れちゃいけないのが私はただのHSPではなく、HSS型のHSP。

同時に刺激を求め、飽きっぽく、新しいものが好き。

HSPの、リセット情動に駆られるという特徴に
HSSの、好奇心や刺激を求める特徴が相まってしまったらそれはもうブレーキ弱めてアクセルベタ踏み状態。

結局そのあとに、

HSS型HSPは、HSSの側面(アクセル)とHSPの側面(ブレーキ)が戦ったとき

HSS(アクセル)がたいてい勝つ。と書いてある…

てことはHSS型である以上、遅かれ早かれ全てをリセットする行動はしてたってことよね。

脳の神経系レベルでそうなってるんだし。

わーおもしろいなー。

いままでの人生での自分の行動の大部分を説明してくれたHSS型HSP。

ちょっとまだ書き足りないけど長くなりそうなので後編に続きます。

かしこ。

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