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PR3.0 conference~まとめ2~

2018年11月27日に開催された PR3.0のまとめ記事。
FB: https://www.facebook.com/events/175797489875708/

新しいルールを作って事業を創造する。今、日本にはパブリックアフェアーズが必要だ

紀尾井町戦略研究所株式会社/理事長 別所直哉氏
日本マイクロソフト株式会社/政策渉外・法務本部 社会貢献担当部長 龍治玲奈氏
シティライツ法律事務所/弁護士 水野祐氏
マカイラ株式会社/代表取締役 藤井宏一郎氏

【ショート版】

良いルールは、作られることに関連する人々に、正しい情報をインプットしないといけない。

例)子供に携帯を持たせてもいいのか
住みやすい、気持ちの良い社会を作るにはどうすればよいか
マルチステークホルダ、みんなが作っていくもの

別所氏;
何かやりたいことがあって、それを伝えていきたいと思っている人は、色んな所で伝えていくことができる。多様に準備出来て、工夫ができる人なら誰でもできる。
「ルールを作るルール」の話は、今の日本人は知らない。教わったことがないから。ルール形成のためのルールがどうなっているのか、皆さんに考えてもらえると嬉しい。

水野氏;
起業がなにかプレスリリースを打つとき、弁護士が聞きたいこと(法的な事項)。いつのタイミングで誰がどこに届ける。
そうなったとき、PRの人とタッグを組んでモノを作っていく。
法律家の歩み寄り。PRの人もそこに入っていける。それができたらいい。

龍治氏;
女性の働き方改革。
International Women's Day(国際女性デー)が取り上げられやすい。
自分が何かを変えよう。これを変えたいというゴールがあって、それは今この場で起業側、NPO側、どちらが言った方が効果的なのかを考える。
テクニカルナレッジ。テクニカルなレベルでの話。どういった素養が必要か。

別所氏;
1年間でプロセスが回っていく。インターネットと青少年の話。スマホを渡すときの規制。誰に話したときに、政府を説得できるか。
自分たちがPTAに行ったことにより、親側に座ることができた。それが戦略的ツール。それを普段からテクニカル的にもっておく。間口を広げておく。そうすることが必要。


【ロング版】

質問
どうやって国の予算をとりに行くのか?

別所氏;
どんな仕事をしていても、トップの関係が大切。
アポなしでもトップの方と会えるような関係づくりを普段から心がけていないと、危機の時だけ、というのは難しい。ちゃんと聞いてもらうということはできない。良い人間関係を、信頼関係をどのように作っておくか。
起業を作るときに一番必要なのは、「プロダクト」「ファイナンス」「マーケティング」。「広報」は後から必要。


質問
何か強い反発が出た時の対応策とは?

藤井氏;
そういうもの。いつも反発がでるもの。小さな業界のようで昔からいる業界は強い。極端に誰も不幸にならない産業の図をどうやって作っているか。
永田町にいかに伝えていくか、それを一般の人々に伝えていくか。

龍治氏;
企業側としては、AIによって仕事がなくなるかもしれないという不安。
でも人口の減少により働き手がいなくなることで、AIは必要になる。
違う豊かさをしっかり伝えていくこと。反対意見を受け止めて、提示した意見と別の案を提案する。コンセンサスをとっていくこと。
一人だからこそ、色んな連携がある。熊本災害が起こったときに、お互いの強みを考え、やるべきところを決めた。
大きなものを変えるときには、それぞれの持ち場があって、一人かもしれないけど、みんながつながって大きなものを作っていける。

水野氏;
利益の利、大義の儀、起業のサステイナビリティで大事になってくる利と義を考えた時に、PRはそれを担っていける。大衆も我々にアイデアを求めてきている。役所にふさわしい形で伝えていく。色んな人の力が役立つ。これから日本のために盛り上げていきたい。


【感想】

「ルールを作るルールの話」に触れられたことは、私にとって貴重なチャンスでした。なぜなら別所氏が言われているように、それらは日本で教わる機会が無いからです。誰もが「すでに存在するルール」の上で生活をしています。
しかしながら、日々何かが生み出されている現代。モノであったり、サービスであったり、それ以外の目に見えない別の形のモノであったり。それらをどのように活用していくかはユーザーに委ねられています。スマホの例に挙げられるように、それ自体は非常に役立つツールであっても、子供たちにとって、扱い方を間違えれば害あるモノにもなり得ます。
企業も同様です。近頃は起業する若い世代が増えています。それだけ世の中に自分の想いを届けるための場が整っているということです。しかし最初にルールを設定しないと、舵を失った船のように沈没するのは火を見るより明らかです。
なぜその事業を始めるのかというビジョンの共有。そこから続く「プロダクト」「ファイナンス」「マーケティング」の体制確立。もちろん、資金調達、マルチステークホルダとの関係構築なども必要な活動です。多岐にわたる業務の中で、しっかりとしたルール、何がOKで、何がNGなのか。ルールとしてそれらを制定していないと、大海に出ても自由を手にして、進むべき進路を見失って瓦解してしまうかもしれません。

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