見出し画像

【seize the day#34】週1日本語の授業で蘇る心持

梅雨明けして 暑い一日でした。そしてほぼほぼ講師の1学期も終了です。

色々仕事がありますが、週1回は1年生の日本語担当です。
1学期間、日本語の授業ってなんんだろう?という眼差しの1年生との授業がとてもたのしいものでした。
教える側が楽しいなんて、どうなの?とも思いますが こちらが楽しくなければこどもに楽しさは伝わらないとおもっているので その点ではOKですよね。

春には 山村暮鳥の「風景」をみんなで声に出してよんで思い浮かべ、折り紙の菜の花で壁を一面の菜の花にしたり
俳句を読んで 様子を話し合って挿絵を描いてみたり
昔話を読み聞かせした授業もありました。

1学期最後は サトウハチロー作 「にゅうどうぐも むくむく」の詩が題材でした。
めあては詩の鑑賞と夏の様子を感じること。

今回の授業の流れ「にゅうどうぐも むくむく」


前日の急な大雨の話題から天気の話に入り
 夏らしさを語ってもらい
 見たことのある雲の話をしてもらい
にゅうどうぐもが大きくなっていくビデオを見る
 にゅうどうぐもが大きくなるようすをみんなに説明してもらう
 もくもく
 ぷくぷく
 どおおーん
 ふわふわ
 むくむく
などたくさんでました。(1年生は本当に発表好きで手をよくあげます)
指示したわけではないですが、オノマトペが自然と口からこぼれてでました!(^^)!

そしてここでサトウハチローさんの詩を読んで聞かせ
 とにかく感想をたくさん募集!する時間をとりました。

みんなで音読し、一人で読んでみたいという願望を数人ですが叶えてみました。3連の詩を一人で最後まで読んだ人たちそれぞれに、クラス全員から自然と大きな拍手がわきました。晴れ晴れとした表情が印象的でした。

日本語の授業の良さ

日本語の授業のいいところは、こうした詩の鑑賞などであまり正解めいたことを持ち出さずに1年生の気持ちを伝えようとする姿を大切にできる事だと感じています。
友達の感じ方になるほど!と思ったり、一つの題材を一緒にひも解く楽しさが国語以上に感じられるのではないかと思うのです。こちらもあまり纏め用とする必要がないので、沢山の発言を聞くことができます。
また、友達の音読を聞いて上手!と思って拍手できたり、今日はそれぞれが入道雲になってみることもできました。

子どもの読み取りの言葉から

  • 3連の詩に気づき 「にゅうどうぐも むくむく」が3回でてくる!

  • サトウハチローさんには、むくむくがぴったりだったんだね。

  • 雲が動物になって見える様子だけど、その動物がだんだん大きくなっていくのは にゅうどうぐもが大きくなっていくから(ひつじ・らくだ・ししの子・ししのおとうさん・しろくま・ぞうの順にでてくる)

  • 夏の暑い日に空をみながらあるいていたら こういう詩がかきたくなったんだね。

  • にゅうどうぐもがうさぎに見えるとおもったけど、ほかのどうぶつにも見えることがある。 

1年生って本当に素晴らしいものをもっていて、上手に伝えてくるなあと楽しくなりました。

子どもの姿に心持が刺激される

普段 主に算数を教えている私にとっては教えるより引き出すことの多い日本語の授業は自分が絵本を読んで気づきを得る時間に少し似ています。
こどもの発言や態度、笑顔からさえも学びが多く教員としての心持がよみがえる瞬間なのです。

備忘録のようになりましたが、読んでいただきありがとうございました😊

    



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?