自己紹介vol.3(起業、古民家宿開業)
2014年3月、約10年勤めた、坊っちゃん劇場を退職しました。
一応、次にすることを決めてからやめましたが、次にすることは数カ月でとん挫。”農福連携”的なことでしたが、ダメでした。
農家になる、という気はほとんど無かったんですが、農業には大変興味をもっており、これもいい機会だなと思い、”農福連携”でかかわった方に、いろいろ教えてもらいながら、実際の農地もお借りして、農業(と言っても家庭菜園の大きい版程度)を始めました。
約30R(300㎡)の農地をお借りして、そのうち200㎡で丸おくら(通常のおくらは五角形だけど、丸に近い形をして、旨味・甘味ともに強いもの)を植えました。おくらは収穫期になると、毎日収穫しないといけなくて、1日あけると20cmとかになって、商品にならなくなります。
4月末頃種を植えて、6月下旬から9月上旬くらいまで収穫できたと思いますが、これは非常にいい勉強になりました。そしてとても疲れました。やはり自分にはあまり合ってないかな、ということも再認識しました。
どうすればおいしい野菜ができるかな?ということを考えるより、どうすればこの野菜が売れるかな?ということを考えるほうが自分には合ってるな、ということを痛感しました。
でも、この数か月の体験で、農業のこと、産直へ出荷すること、飲食店への卸販売のこと、こういったことを学べた(農業のこと、というと本物の農家の皆さんに怒られそうですが、、)、非常に有意義な時間だったと思います。飲食店卸でいうと、このころから、今でも、細く長く続けてます。自分で作るのはやめましたが、ちょっと変わった野菜、飲食店からヒアリングして、こういった野菜が欲しい、というのを生産者へフィードバックして、できあがったものを仕入れ・卸売りして、というスタイルも少しずつ作っていきました。
また、この後かかわることになる、ジビエ肉の卸売りも、今回のルートを通すことによって、スムースに進んだと思います。
そんなことをしてるころ、サラリーマン時代にお付き合いのあった、某大手旅行会社の方から連絡があり、「最近何してるの?」という話から、「農水省の地域活性化事業を共同でやってみない?」という話になり、東温市の井内地区で、5ヵ年の活性化事業にかかわることになりました。
井内地区の産物は何といっても「米」。これを「井内米」としてブランディングし、販路拡大、そして農業体験などを活用した交流人口の拡大、というプロジェクトでした。
こちらもサラリーマン時代のコネクションを使って、道後の旅館で仕入れてもらったり、交流人口の拡大は、今までの観光畑のノウハウを活用して、少しずつではあるけど、成果も残せていくことができたかな、と思ってます。
米の販売、希少野菜の販売、ジビエ肉の販売などを生業として、やってましたが、やはり自分の”箱”を持ちたい、という強い思いが出始めたのもこのころ。”飲食業”というよりは、”宿泊業”がやってみたい、今までの約15年の観光畑でのノウハウ、何より自分自身、旅が好きで、いろんなホテルに泊まってきた体験、これらを今後の主たる事業にしていきたいと強く感じ始めました。
当然、当時かかわっていた、東温市の井内地区で、宿泊業ができそうな”古民家”を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。田舎は空き家だらけですが、”貸家”、”売家”となると、かなり希少です。
「たまに帰って、農業するときに使わないといけないから」
「親が施設に入ってて、もう戻ることはできないだろうけど、生きてる間は売ったり貸したりはできない」
そんな理由がほとんどです。あと5年したらこの地域は空き家だらけになる、大問題だ!と言ってましたが、5年たっても、ほとんど変わりません。あと3年したら、とか言ってる感じです(笑)
井内地区では、難しいなと感じ、エリアを広げ、いろいろな人に声をかけて、紹介をお願いして、何度も断られたのち、ようやく見つけたのが、現在、一棟貸しの古民家宿をしている「瀧乃元近藤家」の物件でした。本当に縁に感謝です。明治23年に建てられた、築約130年の古民家ですが、非常に状態も良く、2018年の7月1日の契約で、8月初旬には開業しました!契約は7月1日ですが6月から中には入らせてもらっていろいろ整理や準備できたので。このあたりは、また別で記事書きたいと思います。古民家宿の開業のみに特化して。
それにしても、この驚異的な(非常識な!?)スピードは、多くの方に手伝ってもらったからです。本当に感謝してもしきれないくらいです。
さて、1874文字、そろそろ終わります。
2018年 8月 「瀧乃元近藤家」開業
2019年 6月 「離れ流水庵」(鴨蕎麦屋)開業
2021年10月 「近藤家別邸花澄」(グランピング施設)開業予定
2022年 農家資格取得、養鶏業開始予定
20〇〇年 親鶏専門店開業予定
20〇〇年 海岸地域に一棟貸しの宿
20〇〇年 アジア地域に一棟貸しの宿
最後のほうは”ほら話”として読み流してください(笑)
でも、語らないと始まらないので。行動しないと始まらないので。
一棟貸しの宿には特化して進めていきたいと思ってます。
定員2~6名、お客様対応は1名(ワンオペ)で進めていくことができれば、開業準備、開業、オペレーションの確立、まで進めば誰かに任せて、また次の物件にチャレンジできるかなと思ってます。
「今年の夏は海で働く!」
「その次は山で働く!」
「来年はアジアのどこかで!」
思いを共有できるパートナーを増やし、旅をしながら働く、そしてそこでゲストをおもてなしする、夢のような話ではありますが、夢も描かないと始まらないので。
潤沢な資金はありませんが、楽して稼げるような話ではありませんが、思いを共有できるパートナー、募集しています。一緒に夢を描きましょう!!