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2021/1/1 晴れ

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。ありきたりな季節の挨拶から再開してみる。去年は12月30日までが仕事で、その日の昼に家へと帰る。前日にお雑煮の準備を買っていたので下ごしらえをしようと思ったけれど、思いの外疲れていたのですぐに横になってしまう。なんとか家は綺麗にして年越しがしたい。リビングの荷物も寝室に詰め込み、見場を整える。お皿を洗って、洗濯を回して、掃除機をかける。その間に妻が「肉が食いたい」と主張するので、彼女の権利を尊重して行っていただく。生後10ヶ月の同居人はコミュニケーションもそれなりに取れるようになり、ふたりの留守番も以前に比べるとスムーズになった。いってらっしゃい。レバーが美味しい店に。赤子は母親がいない寂しさを消し去るかのように、いつの間にか眠りに落ちている。しめしめとウサギ小屋を掃除する。最近は赤子に可愛いポジションを奪われがちだけど、まだまだ十分に可愛い。そして君はきっと、避けがたく、娘に死についてレッスンするのだろう。

妻が帰宅する。さっき目を覚ましたばかりの赤子が抱きつきにゆく。たらふく食べた彼女に「レバー美味しかった?」と僕。美味しかった。いいなぁ。ところが僕には前日に奮発してデパ地下で購入した鰻重弁当(3900円也)があるのだ。でもバタバタしてなかなか食事の気分にならない。妻と有吉の壁を見ながらダラダラ過ごす。パンサーが好きだ。昔はどうも鼻につく感じがした向井君も、存在が不気味な菅さんも(菅さんのパラパラ大好き♡)愛しく思えるようになった。尾形さんの「コイツになら何やってもいい感」は貴重である。ポリコレ的にどうかとかはこの際は知らん。同じ理由で出川さんや山ちゃんというレジェンド、クロちゃん、あばれる君、三四郎小宮、霜降りせいや、のいるバラエティはのびのびしていて素晴らしい。そのままエンタの神様に突入するが、きつい。これはきっつい。他のチャンネルもそそらず、妻がハリーポッターを見るために加入したHuluを漁る。するとガキの使いの笑ってはいけないシリーズがほぼ全作品配信されているではないか!小躍りしながら最初期の湯河原編から見始める。そんなこんなで23時になる。鰻重弁当を買ったのが36時間前。来年からしばらく緊縮体制になることが先の家族会議で決定したばかりで3900円を無駄には絶対にできない。ちょっと納豆みたいな味がしたけれどタレを多めにして食べ切る。ごちそうさま。鰻を躊躇せずに食べられるくらいのお金持ちになりたい。

24時。大晦日になる。急にサウナに行きたくなる。幸いホームサウナは深夜2時まで営業している。整わなきゃ。家を飛び出す。おやすみ、家族。流石に空いているかと思いきや意外と混んでる某ホテルサウナ。最上段が埋まっていて蒸され不足になるセットもあったけれど、無事に4セットで整う。体重も60代をギリギリキープ。実は8月から12kgダイエットしたのです。髪を洗って、サウナで乾かして、水風呂に入らずサウナを出る。行きは冷たすぎた風でチルする。マスクも外す。誰もいない。車も走っていない。信号も消えている。煙草に火をつける。うんめ。冬の夜でもメンソール系を吸うようになった。冷え切る前に家に帰り、眠りにつく。佳きサウナ納めでした。

再び大晦日。家族で年内最後の買い物にでかける。その帰りに某蕎麦屋さんに年越し蕎麦を受け取りに行くが大行列で断念。時間をおいて出直すことにする。その間にオイルサーディンとキャベツのパスタを作る。美味しいけれど大晦日に洋風な食事はしっくりこない。トムヤムクンを食べ終えた妻が「お腹すいた」と強請る。泣く泣くお雑煮用の鶏肉の極一部をチキンライスに転用する。娘は抱っこ紐から下ろされたままの格好で眠っていて非常に可愛らしい。雪ん子みたい。ガキの使いが始まるまでにお雑煮を準備してしまう。以下自分用来年度以降メモ。

(材料)
白味噌1パック
昆布2枚+水2L
鶏もも肉 500g
里芋9個
大根1本半
白菜1個
生餅
(下準備)
水に昆布を1時間浸す 中火で沸かして沸騰する前に昆布は取り除く
里芋は塩を揉み込んで熱湯+中火で10分 ぬめりを取る
大根は5cm幅 片面に十字の切れ込み 大匙1杯の米と水のまま茹でる 沸騰すれば15分弱火
(レシピ)
出汁に大根と里芋を投入して中火で沸騰させる
白菜の白い部分と鶏肉をそのまま鍋に入れる
灰汁をとって白味噌を0.8パックほど入れてしまう
数時間コトコト煮込む 適宜塩と味噌を調整
元旦に温め直す際に白菜の青い部分を追加
食べる直前に生餅を入れる

18時に改めて蕎麦屋に向かう。この時間でも行列である。さすが名店。小沢健二もロケしていた。最後尾に着く。受け取るだけなのにこんな時間かかるんだなと不思議に思いながら音楽を再生する。聞き納めは何にしよう。ちょっと寂しくて軽い感じのやつがいいな。Beatles『Let It Be』を再生する。あんまり曲自体は大したことないのがいいね。そういえば2021年に公開される『THE BEATLES; GET BACK』のティーザー映像、もう10回は見て、その度に魂が震える。おちゃらけるジョン、それに応えるポール、陽気なリンゴ、所在無さげなジョージ。これぞビートルズ。これとエヴァ最新作と娘が成人するまでは絶対に死ねない。

行列に15分ぐらい並んだところで「年越し蕎麦受け取りはあちら」という看板に気づき、列を離脱。あの人たちはみんな年越し蕎麦を店に食べてきていたのか。うっかりさん。無事に蕎麦をゲットして家に帰る。ガキの使いにはちょっと遅れてしまう。設定も何もわからないうちにラスベガスに到着。菅野美穂に大いに笑う。なんてチャーミング。一番笑ったのは松平健様のパート。マツケンサンバには普通に感動してしまった。ガンバ!って久しぶりに聞いたわ。だらだらと時間が過ぎていく。22時ごろに10ヶ月児は眠りにつく。次に目を覚ましたら2021年だね。1年間どうもありがとう。蕎麦を茹でる。てっきり暖かい蕎麦だと思いきやざる蕎麦スタイルなんだね。つるつるとあっという間に3人前を二人で平らげる。美味い美味い。来年は6人前を買おう。ちょっとだけ紅白に浮気する。玉置浩二がオーケストラを従えて「田園」を歌っている。この人のモノホン感は岡村靖幸にも共通する。ちょっとただごとではない、音楽をやっていなければ危うい感じ。フリートークもきっと弾まないだろう。「田園」はもちろん名曲だけども、僕はビリージョエルの元ネタ(多分)の方が好き。サビへの導入が激烈に格好いい。こんな歌詞なんだね。

ゆく年くる年で年越し。妻からいい加減に歯医者に行きなさいと詰問されながら気まずい年越しの瞬間でした。2021年に降り立った娘の姿を拝んで就寝。

目を覚ますと元旦。お雑煮の最終工程にとりかかりながら、妻の両親から送られてくるお節を待つ。昔はお節なんて全然好きじゃなかったのにお酒も飲むようになったことも関係しているのだろう。日本酒好きな同僚がレコメンドしてくれた日本酒もこの日のために準備してある。家で飲むなんていつぶりだろう。昼前におせちが到着。妻と小躍り。めちゃくちゃ豪華。

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最高の酒と最高の肴に頑張って作ったお雑煮が明らかに霞む。仕方ない。昼間から酔っぱらう。気づいたら右腕をオムツに通している。娘にお正月の街を見せたいと妻が言うので、また今日も外に出る。スターバックスは元日から営業しており、ティラミスをテイクアウトする。早くも「お節もいいけどカレーもね」な舌になっていることに驚く。袋ラーメン用の野菜などを買い込み帰宅。途中でポラロイドカメラで写真を撮る。去年写ルンですで撮影した写真を少し前に現像したのだけど、その質感のエモさにすっかり嵌ってしまう。枚数が限られているのもいいし、出来上がるまで仕上がりが全くわからないのもいい。思い出が欲しいねん、と妻。そうだね。まだ若き曽我部恵一が「夜のメロディ」でこんな風に歌っていた。

そう 写真がさあ 出来上がるときのような
そんな日々ってないかい?

きっと今はそんな日々で、きっとそれは人生で何回もはない季節。今年もよろしくお願いします。Be Sweet And Healthy, Each Other.

今日の1曲:The Beatles「Across The Universe」


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