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しょうもないパロディー小噺1:森のきこり

ええ~毎度bakabakaシーお話ではございますが、お耳汚しにおひとつ・・・

とある名も無い小さな山奥の村のお話なんですがね

ありきたりのパターンですが、ここに一人のきこりがおりました。このきこり、バリバリの個人事業主と言うわけではなくて、この地方の大地主の雇われきこりだったんですね。ですんで、完全歩合制で、切った木の本数に応じて給料が決まると言うシステムでやっておりました。

で、雇い主の地主はかなり人使いの荒いことで有名で、毎月一回はきこり全員を集めて月例会なるものを開いて成績の悪いきこりを罵倒するんですな。あんまり成績が悪いと

「目でも腎臓でも売って来い!」

とこうですわ。え?どっかで聞いた話だって?まま、それは置いといて話を進めましょ。

で、このきこり今月は体調を崩してしまい何日かほとんど仕事にならない日が続いたんですね。で、当たり前のように月のノルマに届きそうに無い空気が漂っておりまして、このままでは地主の厳しい吊るし上げの餌食確定、絶体絶命。しかも、今月の成績によってはリストラの対象にもなりかねない状況。あ、言い忘れておりましたが、このきこり俗に言う落ちこぼれ組の一人で 、替わりはいくらでも居るタイプ。で、今までも地主に何度かつるし上げられていたんですね。そして、とうとう今月がだめなら・・・

「もうイラク!いやイラン!」

などと言い渡されていたんです。これを聞いてこのきこり

「ようし、やったるでえ!」
 
なら良かったんですが、ここは根っからのだめ男

「どうせ俺なんかよお~」
 
などと近くの居酒屋でクダをまいた挙句にその辺の道路にばたんきゅ~。で、風邪をひいて今にいたる…とホント救いようが無い馬鹿者。

でも さすがにクビが現実的になってくるとあせってきまして

「やるしかない!」
 
と今までに無い頑張りを見せてきたんですね。始めからそうしてればいいんですよねえホントに。
 
ところが、なれないことをやったもんだから体はガクガクで手の平の皮ははズルムケ状態。それでも、歯を食いしばって

「おら~、もういっちょ!」

「いてえ~~」

「よいしょ!」

「ぎゃ~~」

なんて調子でなんとか今月のノルマにいくんじゃないかいってとこまで辿り着いてきたんですねえ。人間やれば出来るもんなんですねえ。うんうん

さて、いよいよ今月も最終日を迎えきこり君も今日の一日を頑張ればリストラを免れる見込みです。

「よお~し、頑張って早いとこノルマ達成といくか!」
 
といつもよりも力を込めてバシーン、バシーンと斧を振るって順調順調と…思ってたんですがね。

このまま、めでたしめでたしじゃ面白くないでしょう、やっぱり。きこりが力いっぱい斧を振るったその瞬間

「つるりんっ」と斧がすっぽ抜け

「ヒューン、ドッボーン!」となぜかすぐ隣にあった湖に…さあ、まさしくどっかで聞いたような展開になってきましたねえ。

少し間があって・・・やっぱり・・・出たあ~!


湖の中から女神が現れて、きこりに向かってこう言ったのです。

「お前が落としたのはこの小野か?」

って、ふけた中年のおっさんを小脇に抱えて・・・

それに応えて、すぐさまきこりも

「それは、小野ヤスシじゃないですかあ~!もう、マニアックなボケなんだからあ~」

「じゃあお前が落としたのはこの小野か?」

って、今度は、20歳そこそこの2002年のサッカーW杯では日本を背負って立つで有りましょう若者を小脇に抱えて

「それは、浦和レッズの小野シンジですって、ああ~時間が無いんですよお~~、早く私の斧出して下さいよお~」

ときこり…

それに応えて、女神は

「まだまだ、これからよお~~!」

とすっかり、ノリノリな状態。それから、きこりは延々と女神のボケに付き合わされてしまい。やがて、終業の鐘が鳴り響き、憐れ時間切れでノルマ達成ならず…来月からのハローワーク通いが決定してしまいました。


ま、この女神も女神界の間寛平との異名を持つ程のボケ倒しで有名な女神だったんですね。しかも、後から聞いた話によると、ホントならいつもは慈愛に満ちた優しい女神がこの湖の担当なんですがね、この日はたまたま、学生時代の友人の結婚式だったもんで急遽有給をとってしまって、それで、代理に寛平ちゃんが来ちゃってたんだそうです。きこりも運が無いというかなんと言うか。ま、今までさぼってたばちが当たったんでしょうねえ、きっと…


何事も、普段からの努力が大切ってところでしょうね。やっぱり、付け焼刃で急に頑張ってもダメ、ダメ!今回はこんな教訓を頂いて終わりという事でいかがでしょうか?さて、この憐れな、きこりの今後の転落人生については、デビ婦人あたりをゲストにお招きしまして、またの機会に…お伝えいたします。では、では、さようならあ~~~・・・

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