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クラウドファンディングについてさらに考える
こんにちは。ひとりPR会社の植田聡子です。
3月4日からクラウドファンディングを開始して、本当に色々なことを考える機会となりました。始まって2週間くらいに書いたnoteはこちらです↓
そしてもうすぐクラファンの期間が終わろうとしています。クラウドファンディングで学んだ一部ですが、改めて共有します。
とにかく初動が一番大切
飲食店と同じです。
少し混み合っている方が「あれ、ここ美味しいのかな」「有名なのかな」と気になるのが消費者心理。クラウドファンディングで出会う会社は(最近は超大手もいますが)知らない会社が多いもの。
先日、大学院の消費者行動論で学びました。
人は「利益を得ることより損をすることを重視する傾向にある」
この知らない会社の商品買って、損したら嫌だなという危機回避願望があるので、「いえいえ、こんなに多くの人が購入しているよ」と見える化されていることで、安心する、内容を信頼するハードルが下がるということになります。
ですから、これはもうとにかく言われていることですが、24時間以内に目標金額の少なくとも30%は絶対に達成してください!
なんなら、24時間以内に100%達成で、セカンドゴールを設定するくらいが望ましいです。
24時間で100%達成なんて無理だ、という人へ
無理ですか・・・?そうですか・・・?
そうではないのです。無理ではない金額を目標設定すればいいのです。
本当に欲しい金額、必要な金額を正直に目標設定しなくても、All-inの場合、何ら支障はありません。
そのためにすべきことは、とにかく知り合いの方に多く呼びかけること。これに尽きます。メール、メッセンジャー、LINE、SNS、とにかく個別にお願いするしかないです。
これを以前申し上げたら「え?仕込みなの?」と聞かれましたが、そんなことはありません。
飲食店の開店の時、たくさんのお花が入口にあると、「このお店は多くの方に支えられているんだな」とわかりますよね。クラファンの場合、それが発売開始と同時にクリックして購入してくださる、お友達の行動にかかっているのです。
その友達がまた拡散してくれたら、さらによし。そこまでで50%行きたい。
あとは知らない人たちが、クラファンサイトから見つけてくれるというところで、セカンドゴールの達成、次の目標設定・・・という流れです。
売上の推移はどんなふうに?
どんなクラウドファンディングも、とにかく初日がまず一番売れます。
その売れ行きが好調だと、ランキングや注目リターンなどでクラファンサイトに表示されますので、その恩恵でしばらく売れます。
サイトに表示されなくなったら・・・・
ぱたっと売れ行きが止まります。
ここで、何をするか、ですね。
リターゲティング広告も費用はかかりますが、反応もあるはず。
そして、何よりありがたいのはパブリシティです。クラファン中弛み期間に、テレビや新聞、雑誌での取り上げがあると、また息を吹き返します。
クラファンは「これから売ります」というスタートタイミングでは全くニュースバリューはありません。終盤以降にテレビなどでの露出があると、ラストスパートまでぐーんと伸びます。
最近だと、慶応の学食のクラファンや早稲田近くの喫茶店はOBOGの絶大なる口コミ力によって、目標を上回る達成額で話題でした。(とはいえ、三田会おそるべし)
この辺りも、単にOBOGの資金力だけでなく、夕方の民放ニュースなどで取り上げられ、多くの認知を集めた事例です。
ですから、メディアに取り上げられるにはなんらかの「これ取り上げたい」とメディアに思わせる価値がマストです。
ただいい商品というだけではメディアは取り上げてくれません。
例えば、社会課題の解決を目指すとか、地域再生のため、とか、まさに今の時勢のニーズにぴったりフィットしているとか、ものすごく画期的とか。
その辺りをクラファンの設計段階でしっかり構築していくことが重要です。
この唯一の例外は「食」で、食についてはパブリシティに取り上げられなくても、美味しそうなら結構クラファンは集まります。もちろん、初動ダッシュがあってのことです。
クラウドファンディングも二極化しています。集まらないプロジェクトは本当に厳しい戦いになります。しっかり制度設計して、戦略的に臨んでくださいね。
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