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ピンク映画館に行ってみた。


前々から興味のあった、ピンク(成人)映画館。
今回は、上野オークラ劇場にカップルで潜入してきました!その体験談を書いていく。

まず、ピンク映画館とはなんぞや??
という方のために、軽く説明しよう。

成人映画館(せいじんえいがかん)とは
大人の観客向けにポルノ映画を上映する映画館である。ポルノ映画館、ピンク映画館等の呼称もある。


では、「成人向けの映画を観に行ったのか?」と思った人へ、そんなわけはない。

ここまでは、表向きの説明で、裏の顔がある。
先に注意しておくと女性1人では行かないように。

ハプバーやアングラの世界をある程度経験してきた私でも、怖気付く世界がそこには待っていた。


不忍池の横の通りを抜け大通りへ出て、
コンビニを曲がるとその建物は佇んでいた。
でかでかと光る看板を目印に入口へと導かれる。
外には上映中の映画のポスター(モザイク必須)や
ハレンチなフォトスポットがあった。
(誰か撮る人はいるのだろうか...)

私は、初めてみる光景に興味津々で
写真を撮るのをすっかり忘れていた。。。

期待と不安が入り混じる気持ちで入口へと足を踏み入れた。そこは昭和感が溢れていて、子供の頃におばあちゃんと妹とよく行っていた古びた映画館を思い出し懐かしい気持ちになった。


オークラ劇場の1階フロアはこんな感じだ。

3本立て上映・毎日オールナイト
・入れ替えなし・自由席
・いつでも入場可能
・毎週金曜日に映画入れ替え

公式サイトより


しかし、そんな懐かしむ気持ちはすぐに消え去った。券売機で入場券を買っていると、背後から視線を感じるのだ。けど、わたしは気づかないフリをして、彼の背中を見つめていた。

2階はプレミアム・シアター
座席や作りが豪華なのか?そういう訳ではない。
女性は立ち入り禁止なのだが、その理由はあとで話そう。

1階のシアターの扉を開けて中へ入る。
上映中の映画がまず目に飛び込んできた。
中は暗くてすぐには状況が把握できなかったが、恐る恐る右側の通路を進んでいく。

次に目に飛び込んできたのは、3人男性が並んで座っていて、映画を見ながらシコっている光景だった。まあ、それくらいで動じる私ではない。

さらに奥へと進もうとした所で、周りの異変に気づく。先ほどまで静かだった観客席がざわざわとし出すではないか。
私は暗がりで周りが良く見えなかったのと、異様な空気感に前を見て歩くことしか出来なかった。

やっと少し目が慣れてきたので、辺りを見回すと無数の視線がこちらに向けられていた。
いや、きっとカップルで入ってきた瞬間から見られていたのだろう。

それはチラ見とかではなく超ガン見だった。
40〜70代くらいの男性20人くらい視線が突き刺さる。とても奇妙だった。

その異様な空気感に笑うことしかできず、
とりあえずどこかに座ろうかと
前に進めば「ガサガサ...」
後ろに進めば「ガサガサ...」
と真ん中の通路でおじの集団が私達の動きに合わせてついてくる。
(なんだこれ...まるで虫のようだ...)

さすがのわたしも少し怖かった...
我先にと、近くの席を確保しようとしてきた。
私達が座ろうとした席さえ奪ってくる。
(いや、せめてうちらの座る席は空けてくれよw)


なんとか一番前の席に座れた(●●の位置)
だが真横にも真後ろにもおじ!おじ!おじ!
何十人ものおじに秒で取り囲まれてしまった。
しかも、相変わらずのガン見だ。
パーソナルスペースなんてあったもんじゃない!
隣のおじなんて顔を覗き込んでくるしまつ。
別に話しかけてくるわけでもなく、ひたすら黙ってこちらの動向を伺っている。

初めての光景にやはり笑うしか出来なかった。
いつ手が伸びてきて触られてもおかしくない状況に、荷物を抱えて、目の前のポルノ映画を見るしかなかった。でも、内容なんて全く頭に入ってこなかった。


少しすると、1人のまともそうなおじさんが話しかけて来た。(名古屋から来ていたとの事で以降、名古屋おじとする。)

「向こうのカップルが是非話したいみたい。よかったらこっちに来て話さない?」と、
訳もわからず、とりあえず私達は今度は左側の一番前の席へ移動する。同時におじの集団もついてくるw

またもやすぐ取り囲まれたが、怯えている事に気づいてくれた名古屋おじが
「絶対、触るなよ!ほら離れて!」と一喝してくれたおかげで、おじの集団が静まった。

このカップルは何もないと思ったのだろう、各々席につき映画を大人しく見出した。
だが、常に複数人の視線は感じている状況なのは変わらない。

話をしたいという肝心のカップルは、
なにやら座席にも座らず左前でわちゃわちゃしていた。なんだこれ。

話を聞くと、月1で大阪から来てるSのお姉さん(以降、S姉とする)と、女装している男性。のカップルで、S姉に女装男がいじめられていたw
私達の右隣に座ったが、終始、女装男が攻められていて、最終的にち◯こを弄られていたw

結局、シアター内で話すことはなく、
名古屋おじが色々教えてくれた。

わたしの左側には代わる代わるおじが座った。
なんかひたすら質問や話しかけてきたが、
まぁ、面白くないし何言ってるかわからない。
隙あればボディータッチをしてくる。
ハプバー用語で言うと、クソ単男である。 

クソ単男とは、とにかく空気が読めない人。
女性から嫌な表情されているのに、気にせず話かけたり、いきなり触ってきたりなど。


目の前の情報量の多さに頭の処理が追いつかなかったが、やっと場の空気にも慣れてきた所で、映画を鑑賞した。
コメディ要素満載な、展開も雑なB級ポルノ映画だった。少し目を離すとセックスシーンが始まっていた。見本の様なガシマンと潮吹きなんて大量に噴射していて思わず笑ってしまった。

でもそれには理由があって、映画に集中しすぎないようにわざとチープな作りにしているらしい。
ここまで読めばもうわかったと思うが、ここの裏の顔は、

女性の鑑賞・交流
カップルの鑑賞・交流


左のおじは相も変わらず、話しかけてくる。
相手をしていたのはほとんど彼だった。

すると「ブブブッ...」という音が突然鳴り出す。
実は、遠隔の吸うやつがワンピースの下には仕込まれていた。さっきまで公園で散歩していたのだ。
幸い、隣りのおじは気づいていないようだった。

時間も経ち、周りからは、
"見学に来た初心者カップル"  "会話するだけ"
と思われていたはず。それが、実はおもちゃを仕込んでいたなんてバレたら目の色が変わる事は目に見えた。

焦ってるわたしを横目に彼は楽しそうだった。
すぐに止まったが、セックスシーンが始まるとまた「ヴォッヴォッヴォッ...」とさっきよりも大きい音が鳴り出す。

使ったことがある人はわかるだろうが、
今度は吸引部が動いていて、座ったことでポイントからずれて空気を含んでより音が響いていた。

わたしは咳払いや荷物をガサガサして
なんとか音が隣のおじにバレない様にした。
「音っ!とめて!とめて!」と口パクで彼に言う。またも、ニヤニヤして面白がっていた。
こっちは気が気じゃなかったと言うのに...

結局、おじとの会話で残ってるのは
群馬県?の有名な混浴温泉の話くらいだ。
しきりにそこをなぜかおすすめされた。


お腹がいっぱいになった所で外に出ると
名古屋おじとS姉が待っていた。
しばし談笑していると彼が
「2階も見てこようかな!」と言い出す。

2階は、俗に言うハッテン場だった。
だから女性は立ち入り禁止なのだ。
そう言う人の中には、この劇場に女やカップルが来るのを煙たがってる人もいるとか。

ハッテン場とは、男性の同性愛者が出会いや行為を目的に集まる場所を指す表現。 男性同士の性的行為は「ハッテン」と呼ばれる。

私に負けず劣らず、好奇心旺盛な彼は
悠々と階段を登って行った。
わたしは2人といつの間にかいた
もう一人のおじと4人で彼の帰りを待つ。

気づくとS姉に乳首を弄られているおじ。
「乳首勃っちゃった!乳首勃っちゃった!」
と目の前ではしゃいでいる。まるで中学生のような反応に苦笑する私。こいつも背中に軽くボディータッチしてきた。すぐ名古屋おじが怒ってくれた。

しばらくすると彼が戻ってきた。
2階は1/3程の広さで、1階よりも激しめ。
男性同士で押し倒してる光景が見れたらしいw


そんな感じで私の初めてのオークラ劇場は幕を閉じた。
親切なフリして触ってくるおじ
何話してるかわからないおじ
乳首たっちゃったおじ

感想を一言で言うと
クソ単男がいっぱい\(^o^)/

どシラフで行ったので、お酒が入っていたらもう少し攻めたことが出来たかもしれない。
でも、おじといってもほぼおじいちゃんに触られるなんてとても無理だ。


雰囲気はその日によるので、
静かに映画を観る時もあれば、
セックスしてるカップルを見れる時もあるらしい。


少しでも興味ある人は、経験として行ってみるのも悪くないだろう。私もまた機会があれば行きたいと思う。


《オークラ劇場の歴史》

上野オークラ劇場は1951年、東映の封切館としてオープン。1962年には、日本製ピンク映画の第1号作品とされるヒット作『肉体の市場』を配給し、ピンク映画というジャンルを確立した大蔵映画のメイン館だ。「開かれたピンク映画館」を目指してオープンする新館は、車椅子スペースやエレベーターなどの万全な環境を準備。
多くの人が描いているピンク映画へのネガティブなイメージを払拭し、新しい世代がピンク映画の魅力に触れるきっかけになることを目指す。

そして約半年、突如また行きたくなり
今度は女友達を連れていった
※過激な表現を含みます




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