家の中にサブスクが隠れている 家事ストレス解消
よく自分は大学生になっても部屋を散らかすので、
「ちょっとやれば、いいことなのに」
と友人に言われたことがあります。
この真意を中年になった今、ようやく腑に落ちた感じがしましたので、書きます。
もちろん、当時からその「ちょっと(片付けを)やれば、いいことなのに(楽なのに)」ということを頭では理解していました。
おそらく、「ちょっと片付ける」ということが、いわば、ざっくり言うと、
「ちょこちょこ片づける」ということなのかなと思うのですが
なかなかこれが逆に、まとめて処理をすると時間がかかり、イライラするものって、ありますよね。
例えば、
郵便物を「後で封を開封しよう」ととめてしまったとき。
領収書の「精算は後でまとめてやろう」とたまってしまったとき。
「あとでまとめてやるからいいか・・」と目の前のやるべきこと、やりたいことへと行動が移って、は二の次、三の次になり、いずれは「大変な作業」という流れになるのが常でした。
その「大変な作業」が曲者で、このの段階になってから片付けると、手数が増えてイライラしてくるんですよね。
例えば、一番わかりやすいのは、食洗機があるのにも関わらず、食洗機には入れずに、汚れを水で流すのもそこそこに、無造作次々と食器をシンクに置いて溜め込むパターンです。
それを「じゃぁ、食洗機かけるか」と一個ずつ、水で食べ残しや、べっとりついたケチャップなどは水で予洗いして(水道で流すだけですが)、それを食洗機へセットするという作業が、食器の量が多くて何かストレスを感じるんですよね。
子供の食べ残しが多かったり、納豆のネバネバがあるとさらにイライラしてきます。
ところが、そこに「ちょこちょこ、皿を食洗機にかける」というのをやってみたんです。
つまり、食べ終わった皿からシンクに乱雑に放置しないで、すぐに水で流してセット完了する。また、次の食器が空いたら、お茶をとりに行くついでにまたセットする。お風呂のスイッチを入れに行くタイミングで、また食器を水洗いしてセットする・・・
そうやって、「ちょこちょこ、食器を食洗機にかける」と、ストレスなく全てがいつのまにか完了するのです。
なんなら、あえて「用事」を作ってそのついでに、空いた皿を食洗機にセットすると動き回ることで、運動にもなります。
言いたいのは、溜まったものを「一気に処理やる」「ずっと同じ作業をする」から「ストレスがたまる」のです。
他の例では、洗濯物をたたむ作業です。「一気に時間をかけて家族の洗濯物をたたむ」と「なんでこの服もう洗ったの?家で着るものだから、もう2回ぐらい着てから出して欲しい。洗濯物を増やして欲しくない」など不満が積もるものです。
この場合も、洗濯ものを4〜5着たたんだら、いったん別の作業をして、また舞い戻って、4〜5着を追加でたたんで・・とやるとストレスがほぼないのです。
これって、ひょっとしたら、住宅ローンに似ていませんか?例えば、住宅ローンは30代前半でマンションを購入したとして、35年ローンだとしたら、65歳ぐらいまで払うわけですが、毎月の返済額は、5〜6万(利息1万弱)なのです。これって、ちょこちょこ払うから、5〜6万だったら一人暮らしの時の家賃より安いかもしれないし、大丈夫かなとストレスなく支払いますよね。次元が違いますが、家事もこれと非常に似ていてます。「ちょっと(片付けを)やれば、いい(楽)」と全く同じ感覚なのです。
でも俯瞰で見ると、2000万円もの借金を抱えているわけです。しかも、利息もこれにたっぷり載っているわけです。できるだけ長い時間をかけて、少しずつ利息をつけて返済してもらう。これが住宅ローンの正体なのです。住宅ローンは利息を減らすために可能な範囲でボーナス払いなど早めに返した方がいいのです。昨今の「サブスク」も同じ論理が働いています。
話がそれましたが、もちろん集中してずっと続けることができるのであれば、それに越したことはないのですが、ただ「家事」などアドレナリンが出ない作業…、やらざるを得ないような作業はちょっとずつやることを心がけるのが良いです。
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