ユーレイルパスの利点、買い方、使い方(ヨーロッパ鉄道乗り放題)
アメリカを旅行するなら車だし、エジプトを旅行するならラクダだけど、ヨーロッパを旅行するなら断然鉄道が良い。
ヨーロッパは鉄道王国
国土面積あたりの路線長ランキングを見ると、日本は以外にも世界9位で上位8カ国は全てヨーロッパの国。
もちろん、ヨーロッパは面積の小さい国が多いのも事実だけど、そもそも日本が大きいわけでもない。特にすごいのはスイスとドイツで、スイスはアルプスの山々が国の大部分を占めているにも関わらず面積あたりの線路の長さが1位。ドイツは日本と同じくらいの国土面積だけど路線長は1.5倍もある。
こんな感じでヨーロッパは鉄道網が整備されてるから大体どの街にも鉄道でいけて、旅行する時は鉄道がとても便利。
しかし、ヨーロッパの鉄道は旅行者にとって大きなハードルがある。それはダイナミックプライシング。価格変動制って訳すとわかりやすくて、要するに予約したい日付、時間、便によって値段がダイナミックに変動するということ。飛行機とかホテルとか、季節によって全く需要が変わるサービスでは昔から結構導入されていて日本でもあるけど、ヨーロッパでは鉄道も価格が変わる。
問題点:ダイナミックプライシング
全ての種類の鉄道の価格が変動するわけじゃなくて、日本でいう在来線みたいなローカル線とか、短距離乗る分には価格は固定なんだけど、新幹線みたいな高速列車や国際列車の価格が季節や時間によって変わる。
例えば、フランスの首都パリから第二の都市リヨンまでの王道ルート(日本でいう東京ー大阪みたいな)を調べてみる。フランス国鉄の予約サイトSNCF Connectで明日(5/19)の便を検索すると、
こんな感じ。午前6:54発の高速列車TGV inOuiの2等車が残り4席で64ユーロ。次の便は満席で、その後の午前7:48発だと104ユーロ。
こういう風に、便によってこれだけ変わる。しかも1等と2等の価格差も、一方が12ユーロなのに、もう一方は4ユーロしか変わらない。
では、2ヶ月後の7/19で同じパリ発リヨン行きルートを検索してみる。
午前5:52発の朝早い便だけど、2等が38ユーロである。2ヶ月後だと、半分弱とか1/3弱とかで同じルートの同じ電車のチケットが買えるから、いかに価格がダイナミックに変動しているかわかる。
ただ、これまたダイナミックプライシングのややこしい部分なんだけど、2ヶ月後だったら全ての便が安くなるというわけでもなくてむしろ全く価格が同じということも全然ある。あくまで傾向として、数日後や1週間後の予約をするより、数ヶ月後の予約をする方が安いということは念頭に置いておくべき。
あと最近では、RyanAirとかEasyJetみたいな激安価格の航空会社に対抗するために、ヨーロッパ各国の鉄道会社が格安鉄道ブランドを作っている。例えばフランスではSNCFのOuigo、スペインではRenfeのAvloやSNCFのOuigo Espana、Trenitaliaが出資しているLevante S.A.のIryoといった新興ブランドが増えていて、コンセントやWifiが無かったり、場所が狭い代わりにTGVやAVEといったメインの高速列車と比較して半額くらいの価格で乗れる。ただこうした格安鉄道便についても、数ヶ月前の予約が推奨されていて、直前になればなるほど価格も高いし選択肢も減ってくる。
価格変動に対処する
とにかくヨーロッパは鉄道が便利ではあるけど、ややこしい。価格が変動するから柔軟な計画を立てにくいし、移動日が近づくにつれてどんどん選択肢がなくなって苦しくなっていく。
つまり「会社員が決まった休み期間に1週間旅行する」とかなら数ヶ月前から予約することで何の問題もないけど、「大学生が2ヶ月間ふらふらヨーロッパをさまよう」みたいなことをしようとすると決定的に不便で面倒くさい。
長期間に渡って旅をする時、予定をガチガチに組んで全ての鉄道とホテルを予約した上で行くと、少し予定が狂っただけで一気に全ての予約が無駄になるので極めてリスクが高い。もし鉄道や飛行機のダイヤが乱れたり、ストライキ(僕もフランスで遭遇した)があったりすると平気で一日くらい無駄になるし、そうすると旅のスケジュールを挽回することはかなり難しい。
逆に事前予約ゼロでヨーロッパの鉄道を活用しようと思うと、「明日の便が100ユーロで詰み」みたいな状況が頻発する。
そういう両極端の間に柔軟な選択肢はないのか?
ある。その選択肢がユーレイルパス。
ユーレイルパス
ユーレイルパスは簡単に言うと「ヨーロッパの鉄道乗り放題パス」で、色々細かなルールはこれから説明するけど、ベースの理解はこれで良い。
まず基本的なところから見てゆく。
対象国
ヨーロッパとは言ってもいっぱい国があって、どの国がカバーされるのか?
ヨーロッパ全土をほとんどカバーしていて、33カ国で使える。対象じゃない国としては、アルバニア、コソボ、モルドバ、ウクライナ、ベラルーシなどがある。
トルコ、イギリス、スイス、ノルウェーとかも対象だからユーレイルパスはEUの加盟国数よりも対象国が多い。
パスの種類
パスの種類はいっぱいあって色々な旅のニーズに対応している。対象国、日数、等級などが自分で選べるから、結構楽しい。
対象国: グローバル or 1ヶ国
グローバルパスの場合は上の緑の国全部で使えて、1ヶ国パスは文字通り特定の1ヶ国だけ。期間: 通期 or フレキシー
期間の選択としては通期で〇〇日とか、フレキシーで〇〇日みたいな感じで、通期orフレキシーを選んだ上で期間を指定する。では通期とフレキシーとは何か。通期はその期間の全ての日数が連続で有効、フレキシーは「〇日間のうち〇日」みたいな感じで、その期間のうち自分で有効な日にちを選ぶスタイル。
例えば「通期の2ヶ月」だったら、2ヶ月間連続で毎日有効。「フレキシーの2ヶ月間のうち10日」だったら、2ヶ月の間で自分が使いたい10日間を指定して使える。
それぞれの具体的な日数オプションはこんな感じ。
等級: 1等 or 2等
他のは悩む余地があるけど、これは2等で良いと思う。飛行機とかならエコノミーとビジネスでかなりの違いがあるけど、ヨーロッパの鉄道に関しては1等と2等の違いはほぼない。少し広いとか、客層が良いとか、空いているくらい。そもそもローカル線だと1等車がないことも多いし、僕は2等にして全然問題なかった。年齢: 子供(~11)、ユース(12~27)、大人(28~59)、シニア(60~)
年齢に応じて値段が違う。11歳以下の子供は無料で、ユースとシニアは大人に比べて若干割引がある。特にヨーロッパではユース料金が色々な施設であったりして、20代後半くらいまで割引が利くからありがたい。
種類別の価格
1ヶ国パスは国によって選択できる日数とか価格が違うからそれは自分で調べてくれ。
ここではグローバルパスの通期、フレキシー、等級、年齢に応じた価格を載せておく。価格は全部アメリカドルで、ユーレイル公式サイトからとってきた。
改めて言っておくけど1等を買う価値はなくて2等で十分だと思う。
ちなみに、僕は今回の旅で「ユース」「2等」「2ヶ月」を使ったから日本円で8万円超えだった。
パスでできること
では具体的にパスで何ができるのか。ローカル線や短距離の移動はどの国でも基本的に予約なしで乗れる。
高速列車や寝台列車の場合は多くの国で予約が必要で、予約料もかかる(方法は後述)。
乗れる電車は下の地図にある。ヨーロッパは鉄道が発達していて小さい村とかじゃない普通の街だったら大体どこでも行ける。鉄道に限らず、船も割引になったり、他にも細かい特典がある。
パスでできないこと
パスでできないことは意外と多いから、それを見ていく。
都市の地下鉄、メトロは使えない
日本の大都市に地下鉄があるように、ヨーロッパの大都市(パリ、マドリード、ミラノ等)にもメトロがあるが、それらはユーレイルパスで無料にならない。なので大都市のメトロを使いたい場合は普通に切符を買わないとだめ。都市のトラムは使えない
大都市に限らず、ヨーロッパは中規模の町でも結構トラムがあるが、トラムはユーレイルパスで無料にならない。これも切符を普通に買わないとだめ。予約なしで高速列車、寝台列車には乗れない
高速列車とは、フランスのTGV、イタリアのFrecciarossa等、寝台列車はNightJetとかInterCityNotte等で、こういうのは座席予約が必要で予約料もかかる。ただこれまたややこしいのが、ドイツのICEとかオーストリアのRailjetは予約必要なし、スペインやポルトガルに関しては高速列車じゃなくても予約が必要だから国によって状況が違う。
格安鉄道ブランド(Ouigo、Avlo等)には乗れない
さっきヨーロッパでは格安鉄道ブランドが増えてると言ったけど、ユーレイルパスでは無料にならない。例えばOuigoはフランス国鉄SNCFの傘下ではあるけど、別会社として設立されてるから「ユーレイルパスを持ってるから割引」すら無くて正規料金で乗るしかない。
パスを使うべきかの判断
今までの説明で「ヨーロッパの鉄道乗り放題」という夢が壊れた人もいるかもしれない。実際、僕も旅行前に調べてる段階で幻想が消えて、意外に面倒で金がかかるという現実に直面した。ユーレイルパスは安くもなければ、乗り放題でもない。安く旅行するためにユーレイルパスを買おうというのは間違っている。
ではユーレイルパスには利用価値がないのか?
それも間違いで、利用価値は全然ある。ユーレイルパスの本質は、「安さではなく柔軟性と利便性」である。ヨーロッパ旅行を長期にわたって鉄道でしたい場合はむしろユーレイルパスを使わざるをえない。
ダイナミックプライシングのせいで翌日の鉄道料金は高額だし、ローカル線でも毎回切符を買うのが面倒くさすぎる。バスで旅しようとすると安いけど、それこそ超絶面倒くさいし大変。鉄道だと駅に行けばなんとかなるみたいな安心感があるし、乗り過ごしたとしても次の電車に乗れば良い。
つまりユーレイルパスを検討する条件として、
数週間以上の長期旅行
数ヶ月前に予約ができない
旅の途中に計画を柔軟に変更したい
鉄道旅をしたい(スイスやオーストリアでは鉄道自体が観光)
複数国行く
上の地図の緑の国に行く(特にスイスとかドイツまじ便利)
が考慮するポイント。逆に、
2週間以内の旅行
2、3ヶ月前に予約できる
旅程をガチガチに組める/組みたい
鉄道旅をしたいわけでもない
ユーレイルパスが使いにくい国だけ行く
という感じだったらユーレイルパスを利用するメリットは正直ない。
難しいのは、ユーレイルパスを使ったシナリオと使わないシナリオを比較して、金額の大小を調べることがめちゃ大変なこと。もちろん、短期旅行で行く場所も全部決まってるなら算定もできるけど、何週間も旅行する場合に、個別に全ての切符を買うのと、ユーレイルパスを使う時の金額を両方正確に予測するのがかなり難しい。加えてユーレイルパスには金額に表れない手間の削減や柔軟性の価値があるから、改めて言うけど「安いからユーレイルパス」は間違っている。柔軟性が欲しいか、利便性を重視するか、で考えて欲しい。
パスの買い方
ネット上でユーレイルパスを販売しているサイトはいっぱいある。その多くは代理店みたいな感じで、手数料を上乗せして売っていることも多いから、普通に公式サイトから買うのが良い。実際僕もそうした。
ユーレイルパスには色々な種類があるから、間違わずに買うことが重要。パスの種類として紙かアプリか選択できるけど、紙は郵送に時間がかかるし、濡れたり無くすリスクもあるからアプリをおすすめする。
払い戻しオプションみたいなのもあるけど、追加料金かかるので普通にスルー。
その後個人情報を入力して、クレカやPayPalとかで決済して、注文が確定するとメールが送られてきて、その後アプリにアカウント登録する感じ。
メール内容はこんな感じ。
注文をしてから1年は利用開始手続きができるから、数ヶ月の予定の変化にも対応できる。ちなみに1年以内に利用開始手続きをしていれば利用期間自体が1年を超えてもOK。(注文日の11ヶ月後に2ヶ月有効のパスを利用開始しても2ヶ月間使えるよ)
使い方、予約方法、乗車方法
昔は物理的な紙のパスが郵送で家に送られてきて、それを旅行に持って行って使う感じだったけど、スマホアプリのパスの方が遥かに便利で使いやすい。ネット上のブログの多くが昔からある紙のパスについて解説してるけど、僕はアプリを使ってめちゃ良かったからアプリでの乗り方を解説するわ。
まず、ユーレイルパスをサイトから注文する前でもアプリをインストールして鉄道の便とかを調べる事ができるから、不安な人は注文前に旅程をシミュレーションするのが良い。
アプリの名前はRail Planner Appで、下のリンクのやつが公式。iOS、Androidの順。
アプリの使い方は結構簡単で、日本国内の乗換案内アプリとあまり変わらない。おそらく一番使う画面がこれで、下のメニューの一番左のページ。
日本人だったら電車の乗り換えをよく調べるから一瞬で使い方はわかると思う。上に乗る駅、下に降りる駅を入力して、日付と時間を設定して検索する。
今回は試しにパリ→リヨンへの行程を調べてみよう。
まずパリを入力する。ヨーロッパの多くの都市では駅が複数あって、どの駅がどの方面に行くやつかがわかりにくい。例えば、パリには北駅、リヨン駅、モンパルナス駅など、主要ターミナル駅が何個もある。ただありがたいことにこのアプリではパリを街単位で選択できるので、いちいち調べる必要がない。一番上のParisを選択する。
次に行き先のリヨンを入力。
リヨンにも何個か駅があるけど、一番上の街単位のやつを選択。
いざ検索してみると、いっぱい便が表示される。発車時刻と到着時刻、所要時間、予約料金が表示されている。パリからリヨンへのTGV便はユーレイルパスでも予約が必要で、予約料がかかる。
具体的に見てみると、パリのリヨン駅(Paris Gare De Lyon)発、リヨンのパールデュー駅(Lyon Part Dieu)着。予約料12ユーロと書いてあるけど、実はこのRail Plannerアプリ上で予約ができない。これがユーレイルパス最大の面倒くさいポイントなんだけど、予約が必要な電車は毎回別サイトで予約が必要。
ではどこで予約するのか?一つの選択肢は、ユーレイル公式サイトの「Seat Reservations」ページから。
公式予約ページ→https://www.eurail.com/en/book-reservations#/
ただこの公式サイトだとなぜか予約ができないみたいなこととか空席の数が不透明で、信頼性が若干低い。ではどう予約するべきかというと、国によって使うべきサイトが違う。以下、主要国でのユーレイルパス保持者の予約方法をそれぞれ解説。
フランス→https://travel.b-europe.com/Eurail-GE/en/booking-tgv#TravelWish
フランスでの予約はこのリンクのページを利用した。ユーレイルパスを選択した上で、予約料10ユーロでTGVの予約ができる。ユーレイルパスのアカウントとの連携は特に必要なくて、検札の人が席に来た時に、サイトで予約した画面と、ユーレイルパスアプリのバーコード(後述)の両方を見せればOK。
ちなみにアプリ上の12ユーロとの料金差は、10ユーロが正式予約料で、公式ページでは2ユーロの手数料がかかるから。また、このサイトでは10ユーロの予約と、20ユーロの予約の二種類がある。これはTGVの便のユーレイルパス専用枠があって、空き数が多いと10ユーロで予約できるけど、足りなくなってくると20ユーロかかる仕様。イタリア、オーストリア→https://www.oebb.at/en/
イタリアとオーストリアでは、オーストリア連邦鉄道の予約サイトから予約するのが信頼性高くて確実。イタリアもできるの?って感じだけど、できます。このサイトから予約する時もユーレイルパスDiscountを選択し、予約料だけを払う。
スペイン、ポルトガル→駅の窓口
はい、イベリア半島の2ヶ国ではサイトから予約ができません。てかスペインとポルトガルは結構クソで、高速列車に限らずほぼ全ての列車で予約料がかかる。面倒くさいけど、駅の切符窓口で「〇〇に行きたい、ユーレイルパスあるよ」って毎回言わないといけない。ちなみに英語は余裕で通じるからそこは問題ない。短い便だと4ユーロくらい、長距離の高速列車だと10ユーロくらい予約料がかかる。窓口で金を払うと飛行機のチケットみたいな切符が貰えて、検札の時はユーレイルパスではなくそのチケットだけを見せれば良い。
スイス、ドイツ、ベルギー、オランダ等(緑色の国)→基本予約なしでOK
寝台列車、Thalys、TGVの国際線とかを除くと、これらの国ではユーレイルパスを持っていれば高速列車でも大体予約が必要ない。例えばドイツのICEとかであっても、Rail Plannerアプリ上でルートを保存するだけでふらっと乗れる。他国→https://www.seat61.com/interrail-and-eurail-reservations.htm
Seat61っていうめちゃ便利なブログがあってこのリンクに詳しい予約方法が書いてあるから他の国は自分で調べてくれ。実際、この記事の内容の多くがこのサイトの受け売り。質問があったらコメントにでも書いてね。
全ての鉄道路線で予約が必要なのかというと、そんなことはない。例えば、パリからオルレアンだと所要時間は約1時間、予約は必要ないし、予約料もかからない。
詳しく見てみると、オルレアン方面の電車はパリの中でもオーステルリッツ駅発で、TERというローカル線だということがわかる。フランスではTGVとかは予約が必要だけど、TERはユーレイルパスを持ってれば予約が必要なくて自由に乗り降りができる。
ではどういう風に電車に乗り、ユーレイルパスを使うのか。ユーレイルパスを購入した上でアプリで登録作業をした状態だと仮定してシミュレーションする。まず、利用したいルートの画面で黄色い「Save journey」ボタンを押す。
そうすると、そのルートが最下部のメニューの「My Trip」に保存される。「My Trip」には最初は何もなくて、自分で旅を設定する必要がある。僕は「Europe Winter-Spring」という題名で旅を設定した。
自分が「Save journey」を押して保存した旅程は全て「My trip」の自分が設定した旅の中に一覧として現れる。
各ルートの横に黄色のボタンがあると思うけど、これは最初はグレーで、押して黄色にすることでそのルートが発動する仕組み。「Save journey」で保存しただけだとそのルートはグレーの状態で、あくまで仮保存した状態。
自分が実際にそのルートを利用するときにボタンを押して発動させることでユーレイルパスにもそのルートが反映されて、乗れるようになる。
ここまでのことをやっていれば、実際に電車の中で検札の人が回ってくるまで何もしなくて良い。ヨーロッパは駅に改札がない(地下鉄はある、ポルトガルもあったりする)ことがほとんどなので、自分が乗りたい便にふらっと乗り込んで、好きな席に座って良い。高速列車は座席指定だから注意。電車が発車して移動中に検札の人が回ってくるのでそのときに初めて切符とかユーレイルパスとかがチェックされる。
あとヨーロッパの駅で注意なのが、方面ごとに発車ホームが決まっていないから電光掲示板で毎回必ず確認する必要があること。ギリギリになるまで発車するホームが確定しないことも多いから、電光掲示板を見ることが超重要。
ちょっと話がずれたけど、いざユーレイルパスを検札の人に見せるときはどうするのか?
最下部のメニューの右から2番目、「My Pass」が実際のチケットに当たる部分。これを押すと、この画面が出てくる。僕はもうユーレイルパス期間が失効しているけど、期間内だと緑色になって使える。
検札の人が来たときにはこの画面内の黄色い「Show ticket」を押してバーコードを表示する。
下のがバーコード画面で、僕のは失効しているけど期間中だとバーコードが表示されてこれを検札の人に見せればOK。
もう一度言うと、もし座席予約をした時は、そのスクショとかも一緒に見せる。スペインとかの場合は駅で買った切符のみを見せればOK。
大枠で説明できるのはこれくらいだけど、個別のルートや行程について、ぜひ自分で調べてみてほしい。例えばローマ→ミラノを検索して、どういう便があるか、予約が必要かどうか、所要時間は何時間かなど、パスを購入する前でもアプリで調べられる。
事前に調べることで無理な行程とかも把握できて、僕はマドリード→ポルトを検索した時に10時間超みたいなルートしかなくて、調べた結果スペイン・ポルトガル間の鉄道移動は直通がなく極めて難しいことが判明した。それを知り、ポルトガルへの入国と出国では飛行機をそれぞれ使うことでスムーズに旅ができた。
現地の旅中に調べることもいっぱいあるけど、行く前に鉄道移動が難しい箇所を把握しておくことも結構大事で、このアプリはそれにとても使える。
不明点があったらコメントに書いてくれればできるだけ答えようと思う。
役立つサイト
ヨーロッパの鉄道や旅全般は複雑なので、この記事だけで全てを理解できないと思う。なので僕が旅行の時に役立っためちゃ便利なサイトのリンクを貼っておく。
1.The Man in Seat 61
もともと鉄道会社で働いていたイギリス人のおっさんが、ヨーロッパの鉄道システムがわかりにくすぎるから始めたサイト。
この記事の至るところでSeat 61へリンクをしているけど、それくらいこのサイトは便利。実際僕がヨーロッパ周遊をした時このサイトがめちゃ役に立って、この記事で解説している方法も大体ここからの受け売り。
下のリンクはユーレイルパスの説明をしてるページだけど、それ以外にも乗り方や予約方法、コツなどヨーロッパの鉄道旅ではマジで参考になるから本当におすすめ。特に、特定の移動ルートで予約が必要か、どう予約すれば良いかが載ってるから良い。例えば、ローマ→ヴェネツィアを寝台列車で移動したい時、実際それが可能か、予約はどうするかなどが書いてある。しかも「ユーレイルパスの場合はこうしろ」みたいなことも必ず書いてあるから神。
英語わからん人もGoogle翻訳とかDeepLとかで訳して読むべきレベル。
2.OBBオーストリア連邦鉄道の公式サイト
オーストリア国内だけじゃなく、イタリアとか他の国の鉄道もユーレイルパスの割引料金で予約できるサイト。特にイタリアではほぼ全ての鉄道移動で予約が必要なのでこのサイトを使いまくった。必ずユーレイルパスDiscountを選択して予約料だけ払う。
3.ユーレイルパスの公式サイト
ユーレイルパスそのものを購入する場所。他の場所で買うべきではない。
それに加えて鉄道予約もできて、何回か使った。ユーレイルのアプリとウェブサイトで同じアカウントが共有されるので、下のリンクのページから予約できる。
4.海外旅行準備室
鉄道からは離れるけど、そもそもどういう観光地があるかを素早く調べるのに超絶便利なサイト。一つの街ごとの解説が短い割に見るべき観光地が書いてあって、街ごとの位置関係も書いてあるから「ついでに行こう」みたいなアイデアも湧く。個別の観光地を詳しく書いてあるブログもいいんだけど、あまりにも観光地が多いから素早く主要スポットを把握するためにこのサイトを活用した。
不明点はコメントに
わからないことがあったらコメントに書いてくれればできるだけ答えようと思う。
ヨーロッパはゆうても先進国だから困っても全然なんとかなる。どこにでも人がいるしみんな英語喋れるから、英語が多少わかればたぶん大丈夫。
金はそこそこかかるけど、車窓からみるヨーロッパはとても素晴らしいですよ。