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Apple Vision Pro は酷い地獄のようなデバイス

要約

  • 一瞬でも躊躇するなら絶対に買わない方が良い

  • これが未来と示されるとワクワクより絶望,失望感しかない

  • すごいデバイスなのは間違いない


背景:Apple Vision Proが日本で発売することになり海外、日本で各種レビュアーの意見を拝見したが、プロ驚きヤーかテクノオプティミスト寄りの意見が多くホンマかいなと不安を感じたのでファーストインプレッションのメモとしても吐き出しておきたい。10世代くらいiPhone買い換えた程度のファン。MacはAir2011くらいからの人の感想。VRはHTC VIVEくらいから。最近買ったのはPSVR2,Xreal Airでもう使っていない。Appleなら大抵大丈夫だろうと思っていた。

時価総額が史上初1兆ドルを記録(2018)した化け物企業が出す新プロダクトラインということである程度期待していたが、届いた結果前述の人にはあまり感動はなく失望と不安感しかなかった。

※注 基本的にこのデバイスの素晴らしい点は賞賛を送っているレビューに任せるので批判と失望っぽいことしか書かないです。

外観:違和感はEyeSight

一般人が手に入る形で最高級の機械部品を2023-24年時点できる限り綺麗にまとめたゴーグル型。VRと体験を名付けた、今ではある程度見知ったデバイスOclulasが一般販売となったのは2016年。7年後の今ではゴーグル型の体験装置を被ってゴソゴソしてる人は多少なりとも一般に膾炙している状態となった(ハズ)。だがこの違和感は何だ。当然EyeSight機能によるものだ。ユーザーの目がヘッドセット越しに表示される機能だが、揶揄され続けてきている通り、どうにも擁護できない、なんだか間抜けで不気味で可笑しみのある,にわかせんぺい感。

Apple Vision Pro

実際Apple製品というブランドとデザイン力をもってしても無理だった。どこかの店頭で見かけたら正直な所感と共に笑っていい。所有しないとEyeSightの設定時間はおそらくとれないが。この第1世代にしか付かない機能のようで安心する。無駄にお金をかけていて可笑しみを誘う。逆に怖い。

ゲレンデマジックが日常に

購入すると純正のリブとファブリック素材の曲線美が美しくブラっぽいカバーもついてきて最高にバカっぽい。AirPodsProMaxのカバーもブラっぽい云々揶揄されてきたが実物を見たら批判を見知るより実感することになるのと似た体験だった。曲線美+2つをカバーするもの=?で連想するのは人間な以上本当に美しいからしょうがない。

なんだかやらしくないですか?

体験:本当に重くて、驚き以上に目が疲れる

重い。本当に重い。600グラムは重いす。ティムクックが開発初期は部屋くらいデカかった的なことを言ってた気がするものをよくここまで、とも思うがやはり重い。目標では重量1/3にするらしいけど。その頃にはもう首きたわってる。
純正アプリを一通り体験し終わった頃にはアプリストアで新体験を探しに行く気力首力はもう無い。どっと疲れがやってくる。あーまあこんな感じだわなで他アプリインストール時には諦めと疲れの方が勝っている。AppleTV+でimmersiveな動画は驚きは数分で、もういいかな、が物語の展開より先に来る。見る、がキツい。字幕というフォーマットは終わってる。最大限配慮された視線トラッキングでもキツい。ネイティブか吹き替えしかみれない。もうやめてくれ。DUNEの尺なぞ見れなかった。悲しさが先に来る。

空間コンピューティング、より先にAIが最小の入力で察してくれる進化の方が極力絶対に早く来てくれと思った。ゴーグル型を被らせて何か作業させる未来はキツすぎる。

拡張、をこのUIと体験のままやる未来は無い

何かの文字をこれで見させる、は本当に辛い。触覚フィードバックのなさも地味にものすごくライフを削ってくる。なにかを触らせて。ソフトウェアキーボードを打たせないでくれ。せめて脳波で察してくれ。指が最良だったのはガラスをこすってるからだった。物理の触覚フィードバックがない空間は人間にキツい。脳波ピピピ通信で数グラムを実感させてくれ。動作の度に世界がコンピュータ都合で無視してくる空間に人間を置くものではない。コンピュータ的な多少の処理、の待機時間、ラグが5倍くらいストレスな世界。無粋な広告のキツさもひとしおで泳ぎたくない。そのストレスのない生態系が先に来てくれ。ここに置かないでほしい。生っぽいから余計たちが悪い。ゴーグルを外した元の世界がいかに素晴らしいか分かる。外した後の方が感動する。完璧な物理。

3500ドル≒60万円レートでこれを買う、は時代として無い。ドルでメシ食ってない。廉価版は無いらしい。値段が半値になった世界で円はなんぼや。

この世界で没入、空間コンピューティングなるものは多分AppStoreじゃないしWebじゃないし広告じゃ無いしインストールのロードバーじゃないし、違う世界の生態系の今までやって来たものとは違うんだろうと、見せたい世界とデバイスの落差がこのゴーグルを被るとより際だって見える。本当に地獄。

結論:自己矛盾を抱えている

対象ユーザーではなかった。この装置が見せたい世界には覗いた先の世界自体が未だ早いことを実感した。世界を作れる人用の開発者用デバイス。現時点でもりもりのスペック、センサー類で最高給のエンジニア,デザイナー,により作られた装置が60万円でスマホぽちで数日で覗いて見えるとすると安いかもしれない。かなり安いが無理して覗くとまだ目と首がやられて余計なストレスがかかる。長期使用レビューの首元の方が気になる。多分全然使ってないよ。
Appleの返品はクロネコヤマトの営業所に持ち込みが必要で、存外にデカい箱を最寄りの営業所まで持ち込まないといけない。スマホで最寄りを探して行こう。みんなにとってそこそこ遠い14日以内。本当に地獄のようなデバイス。



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