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Y先生のEBM・診療ガイドライン講座リンク先一覧

EBM実践編:1.EBM基礎から高度な読み方まで学ぶ:(1)ランダム化比較試験を聞いたこともない方へ解説: ランダム化比較試験を聞いたこともない方へ解説 EBM基礎編:ランダム化比較試験を聞いたこともない方へ解説https://youtu.be/s0-jI4x4K2w スライド: https://www.slideshare.net/preventivedentistry/20151027-1 (2)システマティックレビューについての簡単な解説: システマティックレビ

    • 診療ガイドライン作成における患者代表について

      患者団体の団体など一般社団法人 全国がん患者団体連合会(全がん連) https://zenganren.jp/ 天野様らが設立 がんの患者会の連合として、いろいろな行政との折衝などを行なっているようです。 日本患者会情報センター https://www.kanjyakai.net/ 日本患者会情報センターは、東京大学医療政策人材養成講座1期生有志が中心となり、今年4月に立ち上げた非営利組織です。診療ガイドライン作成過程への患者・支援者参画のためのガイドラインとして、文書を作

      • 害の検索について

        害(harm)という用語について例えば、対照治療に対して、Aの介入治療を行なった場合の、死亡率を考えます。相対危険度が、0.5ならば、死亡が減るので、A治療は、望ましい効果がありますね。益と言って良いでしょう。それなら、1.5では?これなら、死亡が増えますので、A治療は、望ましくない効果です。でも、これだからと言って、A治療は害と言えるでしょうか? 害というと、A治療によって引き起こされる、有害事象、例えば合併症のようなものを考えます。本稿での害の検索は、このような、A治療

        • 「no recommendation」 の判断を行う前に、 診療ガイドライン委員会が、 理解する事と、行う事と、 実例についての続き

          GRADE Notes 4: How to use GRADE when there is “no” evidence? A case study of using unpublished registry data https://www.jclinepi.com/article/S0895-4356(24)00334-2/fulltext 緒言診療ガイドラインは、場合によっては公表された証拠が限られていたり、間接的すぎたり、存在しなかったりすることがあり、臨床医の間に不

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        • 診療ガイドライン作成における患者代表について

        • 害の検索について

        • 「no recommendation」 の判断を行う前に、 診療ガイドライン委員会が、 理解する事と、行う事と、 実例についての続き

          不精確さ評価は、GRADEbookでまとめられたが、コンテキスト化・連続変数・RIS・ベースラインリスクが非常に低い場合について補足

          GRADEbook https://book.gradepro.org/guideline/imprecision 本稿では、上記のGRADEbookの補足として、2024年10月の最新情報でまとめたものである。 Schünemann HJ, Neumann I, Hultcrantz M, et al. GRADE guidance 35: update on rating imprecision for assessing contextualized certain

          不精確さ評価は、GRADEbookでまとめられたが、コンテキスト化・連続変数・RIS・ベースラインリスクが非常に低い場合について補足

          既存の診療ガイドラインを使うためのGRADE-ADOLOPMENTの具体的手順

          GRADE guidance 39: using GRADE-ADOLOPMENT to adopt, adapt or create contextualized recommendations from source guidelines and evidence syntheses  Journal of Clinical Epidemiologyでオープンアクセスでないため、概要のみ( https://www.jclinepi.com/article/S0895-43

          既存の診療ガイドラインを使うためのGRADE-ADOLOPMENTの具体的手順

          非ランダム化比較研究(観察研究)のメタ分析について

          リンク先をすべて読む必要はありません。基本的に、この文章のみを読めば、ある程度の流れはつかめるようになっています。 基本は、観察研究を含めたほうが良いとする論文が多い。あたりまえだが、ただ単に、数字だけをメタ分析としてあわせないこと。 まず、観察研究を含めた方が良いかどうかの検討。特に害は、観察研究のみのが良いかもしれないし、そもそもランダム化比較試験がなかった場合であっても以下の手順は大切。今回の観察研究では、どのような交絡因子などの問題があるかをしっかり把握する。次に、

          非ランダム化比較研究(観察研究)のメタ分析について

          非ランダム化比較研究(観察研究)のrisk of biasのための、ROBINS-Iについて

          ROBINS-Iとは?GRADEアプローチは、これまで観察研究と呼んでいたのを、介入の効果に関する非ランダム化研究(NRSI:Non-randomised studies of the effects of interventions)と呼ぶことにする。これには、コホート研究や症例対照研究など、通常の治療決定の過程で介入群が割り付けられる観察研究や、割り付け方法が完全な無作為化に満たない準ランダム化研究が含まれる。 観察研究のRoBには、Newcastle-Ottawaツ

          非ランダム化比較研究(観察研究)のrisk of biasのための、ROBINS-Iについて

          診療ガイドライン・システマテックレビューでの系統的検索について(リンク集付き)

          いきなり、MeSHや、ANDとORの違いなどの、従来の検索の解説では、実際に使えない事が多い経験より、検索式作成の大きな流れを知る事から解説。 1.検索式を作るためには、診療ガイドラインのためのシステマテックレビューにおける検索の手順の全体を知る必要がある。(1)   Analytic framework分析的枠組みを作成して、それよりCQをPICO型式で作成。 ⇒この時点で、専門家として、この分野で、CQにあう研究が存在するかを知っているはずなので、まったく研究が存在し

          診療ガイドライン・システマテックレビューでの系統的検索について(リンク集付き)

          画像の診断の臨床ガイドラインを読んでみよう:1

          今回解説する診療ガイドラインBautista-Molano W, Saldarriaga-Rivera LM, Junca-Ramírez A, Fernández-Aldana AR, Fernández-Ávila DG, Jaimes DA, Jauregui EA, Segura-Charry JS, Romero-Sanchez C, Felipe-Diaz OJ. 2021 clinical practice guideline for the early de

          画像の診断の臨床ガイドラインを読んでみよう:1

          FDI 歯磨きについての推奨の論文の一部を解説

          元論文の該当部位:Development of Tooth Brushing Recommendations Through Professional Consensus https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0020653923009632?via%3Dihub の、 Table 3. Final recommendations and strength of recommendations. のCJF1 Wh

          FDI 歯磨きについての推奨の論文の一部を解説

          ESICM guidelinesの「no recommendation」と「against 」は、どのような基準なのか?

          ESICM guidelinesの問題点を、ESICM guidelines on acute respiratory distress syndrome: definition, phenotyping and respiratory support strategies より考察しました。特に、「no recommendation」が、どのようにして選ばれているかをポイントとしています。 Domain 3の推奨まず、「Domain 3: High-flow nasal

          ESICM guidelinesの「no recommendation」と「against 」は、どのような基準なのか?

          「EPFの歯周病診療ガイドライン」は、ちょっと・・・。

          はじめに 「EPFの歯周病診療ガイドライン」がGRADEアプローチを採用しているって聞いたので、原文を確認。 Guideline on treatment of stage I-III periodontitis https://onlinelibrary.wiley.com/toc/1600051x/2020/47/S22 残念ながら、 GRADEアプローチではありません。GRADEアプローチで行なったとありますし、一見、それっぽいですが、ダメです。 ある推奨を使って

          「EPFの歯周病診療ガイドライン」は、ちょっと・・・。

          対話型AIをEBMワークショップで使ってみるための覚え書き(まだまだ未完成)

          対話式AIを医療分野で利用するためのリンク集 https://note.com/mxe05064/n/ne6e12eac54da Step1:疑問の定式化(PICO)少しは、良くなるプロンプトと言っても、シナリオをコピペして、「これをPICOにまとめて」と命令するだけでも、それなりに作成される Step2:情報の検索 会話形式でStep1から続けるのは、困難である。 Step1から、いったんPICOのキーワードを取りだした方が良い。 Step3:批判的吟味批判的吟味

          対話型AIをEBMワークショップで使ってみるための覚え書き(まだまだ未完成)

          対話式AIを医療分野で利用するためのリンク集

          対話式AI一度は使ってみましょう ●Perplexity パープレキシティ:出典を明記する https://www.perplexity.ai/ 紹介文など https://twitter.com/Ko__Harada/status/1695412824040702034 ●ChatGPT:会話が自然 https://chat.openai.com/ ●CopyAI:AI情報をいろいろ発信する方が良いと( https://learnerspartner.nmacad.

          対話式AIを医療分野で利用するためのリンク集

          診療ガイドラインの動向とコンセンサス

          診療ガイドラインの作成方法は、いまだに議論が続いている。その一端を紹介する。GRADEアプローチが最も良いという観点での記載になっています。 診療ガイドライン作成方法の歴史(いろいろ前後して記載)GRADEアプローチGRADEアプローチでは、推奨を5タイプに分けている:formal recommendation・informal recommendation・ research only recommendation・implementation consideration

          診療ガイドラインの動向とコンセンサス