見出し画像

夫の転勤でも仕事を諦めない。私がフリーランスになったわけ(流れで)。

転勤はある日突然に

こんにちは。mwashiです。

あれは忘れもしない2017年のバレンタインデー前日、帰宅した夫が改まって話を切り出しました。

「転勤の話があるんだけど」

夫は転勤族ではありません。聞けば、所属する企業が本社を名古屋(方面)に移転したのだそう。そして、1週間のうちに結論を出すように迫られている、と。

私はといえば、大学を卒業後、20年ほど東京で広報代理店に勤務しており、当時は外資系の代理店でチームのとりまとめをしていました。プライベートでは、新年度から小学生となる息子の入学手続き等々に追われており、その翌週にも学童の説明会などが控えている状況でした。

私も夫も愛知県出身だったこともあり、総合的に考えて最終的にUターンを選ぶことになります。夫は転勤なのでよしとして、では私の仕事は?

ちなみに、前職の職場環境はとても柔軟で、第一子の育休から時短で復帰してからは、時給への変更をお願いし、海外のクライアントとの電話会議など、業務時間外に発生したタスクにもちゃんと対応をしてもらっていました。ワーママだけでなく、他の社員もリモートでも仕事がしやすいように、徐々に環境も整ってきていました。

転勤の現実

Uターンをしてからも前職のご厚意で、リモートで仕事を続けさせてもらえることになりましたが、現場に出ることのできないリーダーに新しい仕事はなく、先細りが見えていました。また、この先東京に戻ることがないのなら、名古屋で軸足を作らないと、という想いもありました。

しかし、引越し先の学童は既に満員で申し込むことができず、学童代わりに使えそうな民間のサービス(塾)を週5日利用するとなると、結構な費用がかかります。未就学児を含む子供二人を抱えた40オーバーのワーキングマザーというスペックの私。

いったんは、広報業界を離れることも考えましたが、全く未知の業界・業種に進む場合、どのような企業が私に興味を持ってくれるのか。働く側としては、前職と同じくらい子育てに理解があって、それを優先し、柔軟に働ける職場環境は存在するのか…。

リモートワークを活用したり、最新のテクノロジーを取り入れれば、諸々の制約を乗り越えて、仕事が続けられるというのはすでに前職で経験済みです。が、日本全体、特に地方ではITの利活用が遅れている、というのはこれまでの仕事柄、さんざん見聞きしてきたことです。また、システムがあっても、こちらの記事で紹介されているように、人が使いこなせていなければ意味がありません。

流れでフリーランスになりました

そうやってもやもやしている間に、名古屋を拠点に人工知能システムの開発をしているというスタートアップ企業のアルバイト求人が目に飛び込んできました。IT系の企業が広報を募集している!ご縁があり、前職と並行して仕事をするべく、2017年の10月からフリーランスの世界にえいやっと飛び込んでみることになりました。

おかげさまでこの2年、昔のクライアントから、あるいはLinkedInで声をかけてもらったりして、ボチボチやっています。

また、昨年はイギリスをベースとするフリーランスのコミュニティ、Hoxbyとの出会いがあり、コミュニティに所属をする一方で、Hoxbyのプロジェクトにも参加しています。Hoxbyのメンバーは、#はたらくを自由に を体現しており、「働き方」は男女問わず、日本だけではなく、グローバルな課題であることを改めて感じています。このコミュニティについては、また別の機会にご紹介をしたいと思います。

社会に出てから今年で21年。こうして仕事を続けられているのは、数々の出会いとテクノロジのおかげ、ということで、関わっていただいている・いた皆さまに感謝をしつつ、皆がより柔軟に、もっと自由に、主体性をもって楽しんで働ける環境が整ってくるといいなあと切に願います。

いいなと思ったら応援しよう!