天国と地獄、母子同室
「母子同室、マジ地獄だった」
母子同室がつらい経験になっているママたちの声。
ママたちに寄り添ったサポートができないのであれば、「メリットばかりを押し付ける母子同室」は勧めるべきではないのです。
ママたちのための専門職が、ママたちの孤独や不安を作り出してどうします。
「職員が楽だから、母子同室なんでしょ?」
実は逆なんですよ。
本当に職員が走り回っているのは、母子同室対応なんです。
赤ちゃんが泣くたびに、おむつ替えのたびに、授乳のたびに、抱っこするたびに、そばで一緒に対応します。
もちろん産後の体やおっぱいのケアもします。
漠然とした不安や涙も全部受け入れます。
睡眠時間の確保もします。
全てをママに丸投げする母子同室なんて、しんどいだけです。
初産婦さんなら、なおのこと。
「職員には極力、そっとしておいてほしい」タイプの経産婦さんもいるので、そこは話を聞きながら程よい距離をとっていくものです。
母子同室だから、母子別室だからということではなくて。
入院中に困り事を解決できたり、赤ちゃんについての引き出しが増えたりして、家に帰ってからママたちが少しでも困らないような状態になってほしい。
「入院生活、今までで生きてきた中で一番幸せな世界でした!」
そんな言葉をくれたママがいましたが、みんなに笑顔で退院していってほしいと願うばかりです。
産後のママたちが嫌な気持ちのまま、育児が始まること。
なくしたい、ですね。