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第二の母、はじめてのプレゼントをもらう

最近、近くに住む今年二十歳になる甥っ子が、週の半分くらいをウチで過ごすようになりました。もう十分オトナなのですが、すこしHSP気質があって、子どもの頃からちょっと心配していたのです。

甥っ子は小さな頃から、音に敏感だったり、周りを気にしすぎたり、すぐに不安になったりと、かかわりが難しい面があり、HSCだと周りのオトナが気付いてあげないまま成長してしまいました。

なにもかも自信がなくて、すぐにあきらめてしまう甥っ子は、大学受験も怖わがって推薦入学を選んだのですが、面接で失敗し、失敗をくり返すことが恐怖で耐えられないと大学進学を回避して専門学校へ進学しました。


将来、彼はどうなってしまうのだろう?と心配したのですが、専門学校へ進学したことが、彼にとって変化をもたらすきっけとなりました。
彼は応用生物を学んでいるのですが、初めて勉強が楽しいと思えるようになったらしく、ようやく学習習慣が身についたのです。

そんな彼も2年生となり、大学編入を目指すようになりました。
「もっと勉強したい」そう言うのです。
もう、ビックリです。

だけど、やはりもともとHSP気質。ネガティブのかたまりです。
失敗が怖くて、先生が怖くて、時に不安定になることがありました。

両親は、そんなネガティブ発言を毎日聞くわけですから、もちろんスルーの逆ギレです。

甥っ子は誰にも相談できない、どうしていいかわからない、胸が痛い、めまいがすると言い出し、おかしくなりそうだと、ウチへ来るようになりました。逃げる場所があって良かったのでしょうね。

もともと私と妹は性格が正反対。私はポジティブ思考、妹はネガティヴ思考。姉妹でありながらも妹は食に興味がなく、料理をほとんど作りません。以前から、近所に住むジジとババがせっせとおかずを作って運んでいたくらい。今も夕飯はお惣菜です。

これって、明らかに甥っ子くん、低栄養だよね?朝ごはんも食べない、食べられない子になっていたんですよ。
成長期に食べないって、脳にも栄養いかないし、勉強に集中できないのは栄養不足のせいだと不憫になり、分子栄養学を取り入れながら、ウチでしっかりごはんを食べさせています。

そして、あまりにも低い自己肯定感には、魔法の言葉を心がけています。

人との関わりがへたくそで、人の気持ちを理解することが難しい甥っ子。どう思ったの?どうしたら良いと思う?会話を重ねることで、少しづつ周りが見えるようになってきているようで、だいぶ変わってきました。

ババと私が安心の基地になたのかな?

なので、最近はバッサリとダメ出しもしています。怒られ慣れてないし、音に敏感なので、怒鳴られたりするのが苦手で、怒られるとパニックを起こしてしまうのですよ。世の中には理不尽に怒鳴るオトナがたくさんいるからね。そんな時の対処法笑いながらを伝授しています。

うれしいのは、食べ物に全く興味になかった彼が、「今日の夕飯はなに?ご飯をモチベーションに頑張る」と言うようになり、たくさん食べるようになってきたことです。

こんな風に、甥っ子の成長を見届けられるのはうれしくもあり、しあわせだと感じています。そして、人はいくつになっても変わることができるんだと、改めて学ばせてもらっています。

妹は器用な子ではないので、仕事に家庭と余裕がなく、甥っ子のサインに気付かなかったのでしょう。
妹もケアしないとな、どこまで響くかわからないけど・・・と思っている今日この頃です。
 

さてそんな甥っ子くんが、先月の私の誕生日にいちごタルトを買って帰ってきてくれました。

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彼に貢ぐことはあっても、彼からプレゼントをもらったり、何かを買ってもらうなんてことがはじめてだったので、あまりに突然すぎるサプライズに叔母は泣いてしまいました。


まだまだメンタルは子どもですが、ゆっくりと彼のペースで成長して欲しいなぁと叔母は第二の母として、距離感は保ちつつ見守って行こうと思っています。

子どもの可能性を信じて引き出すのもオトナのかかわり次第ですよね。




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助産師ゆかり
パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!