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【助産師監修】妊婦の立ちくらみの原因と対策|症状や予防法を徹底解説2024
妊婦の立ちくらみとは?発生頻度と特徴を解説
「最近、立ち上がった時にフワッとすることが増えてきた…」
「電車で立っているときに目の前が暗くなって、ヒヤッとした…」
こんな経験をされている妊婦さん、とても多いんです。実は、4人中3人の妊婦さんが経験するといわれている立ちくらみ。突然やってくるので不安になりますよね。でも、大丈夫!適切な対策を知っておけば、怖がる必要はありませんよ。
立ちくらみの一般的な症状
目の前が一時的に暗くなってしまう
フワフワした浮遊感が出てくる
なんだかフラフラしてバランスが取りにくい
軽い吐き気を感じることも(場合によっては吐いてしまうことも…)
立ちくらみの発生頻度
週に1〜2回程度なら心配いりません。
でも、毎日何度も起こるようなら要注意。
症状は数十秒から数分で落ち着くことが多いです。
妊婦の立ちくらみが起こる5つの原因
なぜ妊婦さんは立ちくらみを起こしやすいのでしょうか?主な原因を詳しく見ていきましょう。
ホルモンバランスの変化による影響
妊娠中は女性ホルモンが急増します。これによって血管が広がりやすくなり、血圧が下がりやすい状態に。その結果、脳への血流が一時的に減って、立ちくらみを引き起こすことがあるんです。
血液循環の変化
赤ちゃんの成長を支えるため、妊娠中は血液量が増えます。でも、血管がそれに追いつかないことも。特に急に立ち上がったときなど、血圧の調整が間に合わずにフラッとすることがあるんです。
水分バランスの乱れ
妊娠中は普段以上に水分が必要になります。特につわりがある時期は水分を十分に取れないことも。汗もかきやすくなるので、知らず知らずのうちに脱水気味になっていることも。
貧血との関連性
赤ちゃんのために鉄分をたくさん使うので、貧血になりやすい時期です。でも、「立ちくらみ=貧血」というわけではないので、むやみに鉄剤を摂取するのは避けましょう。
血糖値の変動
赤ちゃんの成長のためにエネルギーをたくさん使います。食事の間隔が空きすぎたり、食事量が少なすぎたりすると、血糖値が下がって立ちくらみの原因に。
妊娠中期・後期の立ちくらみの特徴
お腹が大きくなってくると、立ちくらみの特徴も変わってきます。時期によって気をつけるポイントを見ていきましょう。
妊娠中期(4〜6ヶ月)の特徴
だんだん大きくなってくる子宮が血管を押すようになる
貧血になりやすい時期です
体重が増えてきて、体への負担も増えます
妊娠後期(7〜9ヶ月)の注意点
さらに大きくなった子宮が血管を強く圧迫
特に仰向けに寝ると血圧が下がりやすい
お腹が大きいので、転びやすくなります
妊婦の立ちくらみを予防する7つの対策
立ちくらみを完全に防ぐのは難しいですが、工夫次第でグッと減らすことができます!
基本的な生活習慣の改善
急な動きは避けて、ゆっくり動くようにしましょう
特に座った状態からの立ち上がりは要注意!
質の良い睡眠を十分にとりましょう
水分摂取の工夫
1日2リットルを目標に、こまめに水分補給を
一度にガブ飲みせず、少しずつ飲むのがコツ
お水やお茶だけでなく、スープや果物での補給もGood!
食事面での対策
鉄分の多い食材を意識して取り入れましょう
規則正しい時間に食事を
バランスの良い食事を心がけて
運動・ストレッチの実施
無理のない範囲でウォーキング
マタニティヨガも効果的
ただし、新しい運動は必ずお医者さんに相談してからね
立ちくらみが起きた時の正しい対処法
もし立ちくらみが起きてしまったら、慌てずにこう対応しましょう。
即座に行うべき対応
まずは安全な場所で休むことが一番大切
近くの壁や手すりにそっと寄りかかりましょう
ゆっくりと深呼吸を。「はーっ」と吐く呼吸が効果的です
回復のための措置
水分をゆっくり補給しましょう
可能なら足を少し上げて休んでみて
暑い場所にいたら、涼しい場所に移動を
医療機関を受診すべき立ちくらみの症状
以下のような症状があったら、我慢せずに病院へ行きましょう。
要注意の症状
立ちくらみが急に増えた
気を失いそうになったり、実際に失神した
ひどい頭痛がしたり、見え方がおかしい
お腹が痛かったり、出血がある
息切れや胸の痛みがある
まとめ:安全な妊婦生活のために
立ちくらみは妊婦さんにとってよくある症状です。でも、「様子を見よう」と悩むよりも、気になることがあれば、遠慮なくお医者さんや助産師さんに相談してくださいね。
パートナーの方にも、立ちくらみの症状をよく理解してもらって、一緒にゆっくり行動したり、休憩場所を事前にチェックしたりする配慮をお願いしましょう。
最後に、こんな体の変化は、新しい命を育むためのプロセスの一部。一人で抱え込まず、周りの方々のサポートを受けながら、リラックスして過ごしてくださいね。あなたと赤ちゃんの健康が一番大切なんですから!
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