
Photo by
matsuhiro
ヒイラギモクセイ
今日ももうおわる
なにしたっけな
花の香りって最近嗅いでないよな
公園に生えた木に登って
名前も知らぬ実を食べたいよな
そういうことがしたい
そういうことがしたいんだ
無邪気な君といつまでも
いつまでも夢の中
真実なんて知りたくないや
知りたくないな
何も言うなよ
信じられるもの一つあればそれでいい
なんてさ嘘だろ
今日は君が隣にいない
それが事実だろう
やりきれないよ
優しい顔するなよ
許しちゃうだろ
君のその顔に弱いんだ僕はいつも
柊木犀みたいに
甘く尖った君との日々よ
ずっと冷めないで
ずっと覚めないで
愛しい君といつまでも
いつまでも一緒にいたい
ほんとのことはわからないんだ
それでもいいや信じていたい
信じられるもの一つあればそれでいい
なんてさ馬鹿だろう
今日も君に会えなくて
僕はこの部屋で一人で
やりきれないほどに
愛しくなってゆくこの日々よ
信じられるものひとつ
それが君ならば
この寂しさはきっと
止まったままの僕のせいだ
あぁ愛なんてわからなくなっちゃうな
だけど僕は君に会えて
君を知れて僕を知れた
過去も今も僕は僕で
僕のままでいいと思えた