共依存と相互依存の違い
ケアの倫理では、相互依存の人間の関係性を前提としている。
では、共依存と相互依存はどのように違うのか。
そのように聞かれると、答えられない。
共依存=あなたがいないと生きられないこと
相互依存=あなたがいることでよりよく生きられること
でも、衣食住の基本的なケアはないと生きられないはずだ。
だから、違う気がする。
じゃあ、
共依存=関係性の網がその依存関係だけに依存している。
相互依存=関係性の網目の広がりの中で、それぞれに固有の価値がある。ただ、それがなくても、代替案が存在する。
これだとどうだろか。
ちょっとしっくり来る気がする。
母子関係のケアも確かにそれだけの固有の価値があるけど、
それが仮になくなっても、別の価値ある関係性を新たにつくることができる。
親戚、養子縁組、地域の人、行政の支援、あれこれあるはず。
相互依存はあくまで関係性の網目の中で成り立つこと、均衡が保たれること、そんな気がしてきた。