ゴールにかかる霧を払う人は誰か?
今週のレタリングのお題はFOCUS。集中でした。
Stay focused on your goals.
ゴールに集中しろっていう意味ですね。
さて、みなさんのゴールはいかがですか?クリアに見えていますか?
私はいまだ、このゴール設定で四苦八苦しています。今日はそんなお話。
最近、アートの世界でも、ビジネスコーチングがメジャーになってきましたね。海外のレタリングやカリグラフィーの講座には、必ずマーケティングやコーチングが付帯されていることが目立ちます。
そのなかで、GOALという言葉が、とてもよく使われます。
日本語でゴールというと最終到達地点みたいなイメージですが、どちらかというと目標といったニュアンスでの使われ方が強いように感じています。
そしてこのゴール設定、やってみると、実はとっても難しいんですよ。
自分がどうなりたいのか
何が欲しいのか
何のためにやっているのか
実はあんまりクリアにしないで動いていることが、ほとんどだったなとまず気づかされました。そして、自分の望みを言葉にしていくと、なぜか気持ちとしっくりこなかったり、思いも掛けない言葉が口から出てきてびっくりしたり。自分で自分がわからなくなって、ゴールどころか、足元までおぼつかなくなってしまいました。
自己を掘り下げていくことは、実は自分自身の本音と向かい合うことだからなんでしょうか。でもその行為は、自衛本能で隠してきていた部分もさらけだしてしまうので、とても生々しくて、辛い作業だったりします。自分でも気がついていない感情、欲求、人との繋がりをどんどんあからさまにしていかなければ、そのゴールの姿が見えてこないんですね。自己肯定と自己嫌悪の連続で、疲れてギブアップしたくなります。
すぐそこにあるゴールの存在はわかってるけど、霧がかかってて、ぼんやりしてる。時々風が吹いてチラッと姿を現わすんだけど、また見えなくなる。その繰り返し。
自分の内面世界の風景なのに、人の力=外からの助けがないと、なかなか抜け出せない。ってこと自体にも、一人ではなかなか気がつけない。
そこで登場するのが、コーチングなのかな。
コーチは、その風を吹かせてくれるような存在に感じています。
風の吹かし加減が上手なコーチ、風が強過ぎてクライアントの視界も妨げてしまうコーチ、そよ風すぎて、ゴールへの推進力にならないコーチ。
コーチもいろいろですね。
正直なところ、私のコーチの風は、ちょっと心持ち距離が遠いところで吹いているような気がしています。それに気がつくのに、約2年。いやはや、高い勉強代になっちゃったかも。
自分にとって、本当に有益な風を持っているコーチに出会うことが、本当に大事だなあと思います。
今、私は2年ほどお世話になったコーチから、離れるべきかどうか、正直ちょっと迷っています。勇気ある一歩になりそうで、心の準備をしているところです。
自力で霧を払うことができるようになったかどうか、試してみるじきなのかもしれませんね。