私は、全て手に入れようと奮闘する女性を応援したい。
おはようございます。色々あり、なかなか眠れない日々を過ごしています。
そんな中、小川彩佳アナウンサーの記事を読みました。フリーになった後、NEWS23のメインキャスターのオファーを受け、出産を望む自分の人生とキャリアを積みたい仕事への意欲で悩んだと。
彼女のまわりには、キャリアと引き換えに出産を諦めた人や不妊に悩む人がいました。そんな環境がより出産に対して考えるきっかけになったのでしょう。
彼女は、出産後に復帰し、キャリアを継続することを望んでいる。それを上司も認めた上で、キャスターに就任しました。
出産後、彼女自身の考え方が変わる可能性があるとはいえ、現状での彼女と職場の考え方は今の共働き世代にあるべき姿だと思います。
しかし、この記事へのコメントを読み、賛同する人よりも「どうせ上手くいかないでしょ」と考える人の多さに驚いたのです。
「両立は無理」と自分自身の経験から否定する人たち
「自分は子供○人育てたけど無理だった」「恵まれた環境で周りの協力がないと無理」など、自分の経験や持っている概念の中で、無理と判断する人の多いこと。
もちろん、上手くいかないことの方が多いことは想像できます。でも、自分が無理だったからあなたも無理よって、なかなか乱暴ではないでしょうか。
環境も、考え方も、能力も違うのです。
パートナーや周りの支え、サービスも含めて活用していくことは必要だし、それが悪いこととは思いません。
「あなたが仕事することで周りの協力が必須なんだから感謝しなきゃね」というのは、もちろん間違ってはいないのだけど、女性が育児のほとんどを負担することが前提となっているようで、違和感を感じます。
出産は女性しか出来ないけど、育児は両親が同等に責任があると思います。女性がキャリアを望むのは、男性のそれと何ら変わりはないはずです。
「あなたは恵まれた環境にいるからね」と境遇の違いを指摘する人たち
小川彩佳さんは医師の娘で帰国子女で、Wikipediaを読む限り比較的順風満帆な人生を送られてきたようです。
そのせいか、妬みにもとれる意見が多かった印象です。経済的に恵まれている人が両立できても、一般の人達には響かない、と。
それは事実かも知れません。まわりに頼れる実家も無く、シッターを頼める経済的余裕も無ければ、以前のように時間を気にせず仕事が出来る環境をととのえるのはむずかしいでしょう。
でも、逆に恵まれている人達さえ、産後望む仕事ができなかったら、一般人の私達に希望がなさすぎませんか?
「視聴率低いくせに何言ってんの」と論点がすり替わっている人たち
視聴率、低いそうですね。それは事実なんでしょう。私も見てないし。
でも、それ今関係なくないですか?
スキルの面で任される仕事が変わるのと、出産したからといって復帰後仕事が変わるのは、全く問題が違います。
女性も男性も、家庭と仕事、両方で自己実現したいと思う人に対して厳しい。
でも、私はそのために努力する人を応援したいし、応援する人が増えて欲しい。
自分が我慢しているから。出来なかったから。境遇が違うから。なんかこの人気に入らないから。
だからといって、両方手に入れようと努力する人をはなから否定する必要はないと思うのです。
産んだら、考え方が変わるかも知れません。
産んでも、考え方は変わらず、本当に両立できるかも知れません。
どっちも素敵なことだと思います。
心の中で、「やれるもんならやってみな」と、応援してあげれば良いのではないですか。
子供は、もちろん大事です。でも、自分も大事です。全てを犠牲にする必要は無いですし、自己実現を諦めて欲しくない。自分の娘が生まれて、娘の子供が出来る時、私は娘に対してそう思うはずです。
仕事も、趣味も、家庭も。
欲張りでいいと思います。全ては私たちのやりようで変わるのです。周りの目や、社会通俗的な価値観のせいにして生きるのは、もったいない。
もちろん、努力の結果、何かを諦めないといけないかも知れない。でも、手前の努力を阻む権利は誰にもない。
私のまわりには、努力しながら両立を模索しているお母さんがたくさんいます。
母だったり、妻だったり。
多くの役割をかかえながらも、その前に一人の人間であり、自分のなりたい姿に近づいていく努力をする権利は等しくあるはず。
その為には、個人の努力や社会のシステムはもちろん、そのことを当たり前と思う世の中の「空気」も大切だと思った、本日です。