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仕事、日々の暮らし、人間関係、ほとんどの場合、物事がうまくいかない原因の最たるものが「想像力の欠如」だと思っています。

最近も、ケーススタディが身近にありましたね。

鉄道を減便して、人が外をウロウロ移動できないようにしよう!➡待てよ。コロナ禍でも相変わらず人出は多いし、今となってはすぐにすぐ、人出が減ることは期待できない。リモートで仕事ができる人ばかりではないし➡そんな状況で便数を減らしたら、おのずと1便に乗客が集中して密になる

とか、

国からも急かされてるし、コロナワクチン接種の案内をとにかく65歳以上に送っちゃおう!➡待てよ。今送っても大丈夫か?郵便が高齢者に届いてから予約受付開始まで2週間もある。慌てて電話してくる高齢者でこちらの仕事が混乱しないか?

高齢者に限らず、人はあまり文字を読まないです。
または、自分の都合の良いように解釈する。
予約受付がまだ始まっていないのに電話したというのは周りで普通に聞く話ですし。お役所の仕事がバタバタします。

鉄道もワクチン接種も私は関係者ではないので、目に見えないご苦労があるのだと思いますが、ちょっと想像すれば結果が見えて、つまらないトラブルは回避できるという場面は多いものです。 
しかしコロナ対策も、ここまで来てしまっては、いつ、どこで、誰の想像力が欠如していたのかも定かではないぐらいの大混乱。
「想像力の欠如」による判断ミスの積み重ねは恐ろしいです。

そんなことを考えていて、例によって禅問答。
同じ「想像力の欠如」でも二つの場合があるのではないかと。
段取り第一の案件(仕事など)の場合と、それ以外の場合。

①段取り第一の案件(仕事や日々の申し送り?など)の場合
例えば、メールで仕事の進捗状況を質問した時、こちらの疑問、心配を解消してくれる答えが返ってくるとスッキリします。そこには相手が何を望んでいるかを想像する力が必要ですが、ちょっと外れた返信でイーーーーッとなることがあります。
「了解しました。」などと1行で返って来た日には「何を了解?」とこちらが悩むハメに。

相手の疑問が解消できない時でも、今、どういう状況であるかを伝えます。途中経過を簡単に説明し、「わかり次第、ご連絡します。」と返信しておくだけでも相手のモヤモヤは減るでしょう。
わかってからまとめて伝えればいいか~では、相手のモヤモヤは倍増。
相手の気持ちを想像して、テキパキやる必要がある。

②段取り第一の案件、以外の場合
段取り第一の案件以外とは?いわゆる、急がない、ゆる~い状況とか、友達付き合いとか、夫婦の何気ないやり取りとか。
ここで想像力が欠如する=相手の気持ちや事情が推し量れないと、関係がぎくしゃくします。

①②どちらの場合も、想像力が欠如すると物事はスムーズに進みません。
それに加えて価値観の違いで、一つの出来事を①と捉えるか②と捉えるかも違ってきます。これには「事実優先の男脳」と「感情優先の女脳」の説も関係しているみたい。
一緒に旅行に行って彼女は雰囲気を楽しみたいのに、彼氏がツアーガイドのように用事が済んだら次の目的地~みたいに急かしたら、楽しくない!
今どき、男・女で分けるのはナンセンスかもしれないけど、そういう傾向はあると思う。

ここで思い出すのが、4月12日に書いた『相手のことはいい。自分がいいと思ったことをすればいいんだ。』の話。
夫は親戚づきあいを①の「段取り第一の案件」だと思ってるね、多分。
世間体を超~気にするから余計に。
感情優位の私は②と考え、まず入院している人の事情や気持ちを慮ってしまう。正反対だから、互いに自分の考えを主張すれば小競り合いになります。
(だから主張しない)

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「事実優先の夫にもこんな感情があったんだ」と感心したことがあります。
娘が成人した年の年賀状で、私は初めて娘の成長を追った写真でコラージュした年賀状を作りました。
「今年はこれを送ろうと思う」と夫に見せたところ、
「送る相手をよく考えてな。」と言われました。

夫の同僚が娘さんを大学生のころ交通事故で亡くし、まだ何年も経っていない時でした。
もしその年賀状を送っていたらと思うと・・・落ち込みました。
私の「想像力の欠如」です。

想像力を働かすには日々のトレーニングしかありません。
(そういえば、私の父は「煙草といえばライターと灰皿!」と言ってました。そんなことを妙に覚えてる。)
仕事では、想像力が働かなくて(気が利かなくて)、上司にきつく注意されて辛くなることもあるでしょう。
友達を傷つけて、そんな自分が嫌になることもあるかもしれません。

私もこの年になっても「しまった!」と思うことはあります。
人間だから落ち込むし、引きずるけど(私の悪いところ)、
「気がついてよかった。次から気をつけよう。」と思うようにしています。

ただ、HSP気味の人は、想像しすぎて疲れることもあるので、ほどほどに。
気がついて成長する。死ぬまで勉強です。


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