人生の最後がこんなことでいいのか?!あのカッコいい叔母はどこへ行った?③
真ん中の叔母が亡くなった直後から、いとこ(真ん中の叔母の一人娘)への暴言がエスカレートしていった下の叔母。一周忌には、耳を疑う事実がわかった。真ん中の叔母が具合が悪くなった時、たまたま下の叔母が久しぶりに訪ねていて発見し、近所の親しくしている奥さん(看護師さん)に応急処置をしてもらった、と聞かされていた。私たちは、凄い偶然だったけど、下の叔母が訪ねて行っててよかったなあと言ったのだが、これが嘘だった。
近所の奥さんが発見し、救急車を呼び、下の叔母に連絡を取ったそうだ。何で、嘘をつく必要がある?一周忌でいとこがその近所の奥さんに挨拶に行ったとき、話の辻褄が合わず、奥さんもちょっと決まり悪そうに教えてくれたそうだ。
真ん中の叔母は発見された翌朝に亡くなったのだが、延命措置はしなくてもいいと言っていたからと、いとこには相談することなく、医師にその話をしていた。そういった細かいことが、いとこの知らない所でどんどん進んでいたことも、下の叔母に対する不信感につながっていた。
***
昨年の11月末に家の中で転んで大腿骨を骨折し、入院した下の叔母。
夫は7年前に亡くなり、子どももいないから、いとこに頼るしかない。それならば、もう少し可愛くしていないと・・・普通ならとっくの昔にお世話を放棄されているだろう。
心情的にそれができないいとこは、理不尽なことを言われてキィ――――となりながらも病院の手続きをしたり、叔母に言われたものを届けたりしていた。コロナで面会できないのでナースステーションに手渡し、家に帰り着いたころ、見計らったように○○を持ってきて!と電話がかかり、届くまで看護師さんに尋ねて困らせることなどはしょっちゅうだった。
救急病院で手術をして1か月が経ち、リハビリ専門の病院へ転院する日が近づいてきた頃、夜遅くに病院からいとこに電話がかかってきた。
「姪が入院費を払ってくれなかったら、首をくくるしかない!!」と言い出したからすぐに来てほしいという。
急いで病院へ向かったらタイミング悪く救急患者が運び込まれ、その処置のあとで病院側と話をしたのは夜中の3時だった。
後日転院の手続きで病院へ。
看護師、理学療法士、病院職員、いとこ夫婦、そして下の叔母。
叔母の認知症の進み具合を診てほしいと頼んでいたのもあって、事前にいとこが伝えていた家族や親戚関係の話から始まった。
叔母「一番上の姉の所は一人娘で、その子は結婚したけど子どもはできなかったわ。」いや、私には妹がいるし、娘も一人いる。二人とも消えてる。
いとこが「妹の○○ちゃんがいるじゃない。」と言ったら、誰それ、と言われたそうだ。
まあ、そこまでは「やはり、認知症か・・・」ということなのだが、続きの話にいとこは心折れた。
「私の人生は、この姪親子に台無しにされたのよ。○▼※■・・・(-"-)」
姉にはたくさんお金を貸しているのに返してもらっていないから、入院費は姪が払うべき。(叔母の用事で行き来している)姪はホテルに泊まればいいのにうちのマンションに泊まって、そのたびにお金がなくなる。etc
病気が言わせてると思おうとしても、あまりにリアルでありながら、それはないわ~という話が次々と飛び出してきた。リハビリをしている時も、療法士さんが聞いていないのに、この「姪親子に人生台無しにされた話」をしてくるという。
そんなに姪の父親を嫌っていたのに、真ん中の叔母にその男性を紹介したのはこの下の叔母だというから話はややこしい。
いとこは面談しながら泣きそうになったが、看護師さんたちが「わかってるから」と目配せしてくれて、なんとかその場を耐えたという。
(つづく)
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