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『シュシュシュの娘(こ)』とB級映画の面白さー昔、映画が好きだった。そして今も好きなのだ 60s映画レビュー(6)

https://www.shushushu-movie.com/

上記はこの映画の公式サイトです。コロナ禍における監督の心意気に拍手!です。

地元の映画館・ジャック&ベティでこの『シュシュシュの娘』を見ました。作品紹介を読むと日本版『エリン・ブロコビッチ』って感じなのかな?と思ってましたが、ちょっといや全然違いました。

でも、こういうコミカル&トンデモ設定けっこう好きです。面白いです。これこそB級映画です。

簡単に言うと小さな田舎町の行政に巣食う巨悪に普段は目立たない女子公務員が立ち向かう!というお話。

というと…先にも触れましたがあのジュリア・ロバーツ主演『エリン・ブロコビッチ』を思い出しますが、全然違います!

ネタバレはまずいのでこれ以上は言えませんが、地味な主人公が変わるキッカケになったこの家の代々の家系が…。ここが面白い!

さて、でも私はこの作品にいくつか物言いをしたいーこれはB級映画を楽しむ側にとって大事なことだと思ってます。

①あんまり社会派ぶるセリフは入れない方がいい。イッキに陳腐になります。せっかく楽しんでいるのに興醒めです。世の中は複雑です。監督が思っている社会の「常識」は実は常識ではありませんよ。

②何で一度挫折した主人公が再びおじいちゃんの意思を貫きたいと思ったのか?納得のいく説明が欲しい。これは私の持論ですが、感動する!面白い!というのは主人公の行動に納得して感情移入できるときなんです。

③これも重要なんですが、主人公が強くなっていく過程=成長する過程をもう少し丁寧に描いて欲しい。これなら強くなるわな、というリアリティがない。どんなコミカルでもトンデモでも一定のリアリティは必要十分条件です。

ちなみにまったく知らなかったんですが、上映後に出演していた二人の役者さん(吉岡睦雄さんと佐藤京さん)の舞台挨拶がありました。私は舞台挨拶に遭遇したのは初めてだったんでメッチャ楽しかったー!なんか得した気分で帰りました。帰りに竹輪のイラスト(佐藤京さん画)と竹輪ステッカーをもらいました。なお、竹輪はこの映画のキーグッズになってます。

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